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あの日から1ヶ月が経ち、締め日当日を合わせてローレンの目標の2000万をはるかに超える2400万の売上を叩き出していた。
姫「さすがにこれは勝ったでしょ」
今日の出勤前の不破湊のツイートは客に呼びかけるような文言が並べられていた。
🗝「あの感じは絶対焦ってる」
🗝「この1ヶ月間で超高額ボトルのストーリーが上げられた回数を数える限り俺の予想では多く見積って1300万。」
🗝「このペースで推測すると今夜の売上じゃ絶対俺の売上は越えられない。」
姫「うっわぁネトストかよ」
姫「対抗意識えぐいな」
頼んだお酒をがぶがぶと飲む姫の横でローレンは一服を味わいながらラストオーダーを終えた。
店内ランキングが終わると月終わりのミーティングが始まりオーナーに気に入られているローレンはこの後、強豪ホストグループの食事会に呼ばれていた。
「ローレン君はこのグループの稼ぎ頭だ。今日は私の奢りだから自由に食べなさい。」
お高そうなフレンチのお店だった。
オーナーや会長達はにこやかな表情とは裏腹にあらゆる思惑を交わしながら食事をしていた。俺は端の席で黙々と有名店のコース料理を味わっているというのに、今1番関わりたくないこいつと一緒に飯を共にしていた。
🥂「やっぱり、生で見た方がべっぴんさんやなぁ」
🥂「こりゃぁ月売上2000万なんてちょちょいのちょいやろ 」
目の前にいる不破湊はシャンパンを片手にそうローレンに言った。
ローレンは持っているフォークを握りしめる。
🗝「今月3000万近く売り上げた不破さんに言われても…ですよ」
🗝「不破さんからしたら3000万なんてちょちょいのちょいでしたか?」
ローレンは無意識にも言葉にトゲが浮き出てしまう。
🥂「簡単なわけないの、ローレンがいちばん知ってるやんな」
🥂「俺はたまたま運が良かっただけ」
🥂「こんな運と顔だけのやつ早く引きずり下ろしてな❤︎」
🗝「…」
今月は不破湊の売上を越えられる。そう思っていた矢先この全てが予測不可能な男に俺は振り回されてばかりだった。
🗝「運と顔だけのやつに負けた俺の気持ちにもなってくださいよw」
🥂「もぉーそんな怒らんで」
🥂「仲良くなりたかっただけやってん❤︎」
そう言うと不破湊は俺にウインクをする。
この男はどこまで行っても悪気なく俺をイラつかせる天才だ。
ただの顔だけで売れたホストが。
ローレンは身体に積もったイライラをぶつけるように店を後にした。