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rbru
rb『』ru「」
vta要素有、口調微妙
理解ある方だけ見るのをおすすめします。
ru視点
荒い風が吹く。雷が鳴る。街中のビルなどの建物が崩れ落ちる。
もうすぐ世界が終わる。人はとっくに誰一人いなくなった。
「もうすぐか、」
この世界に別れを告げるため、外に出た。
しばらく歩いているとなにかキラキラとしたものが落ちている。
「…!これ…」
その物体は何かを指し示すようだった。
指す道へと林をかき分けるように歩く。
___いた。
そこには荒れ果てた街を見ている星導ショウの姿があった。
「星導」
『!小柳くん?生きてたんだ』
「勝手に殺すな。こんなんで死ぬわけねぇだろ。」
星導はケタケタと笑って、どこかさみしげな顔をした。
『もうすぐ、終わっちゃうね』
「十分だろ、もう十分生きた。」
『そうかな?あっという間だったけど』
「お前にとっちゃ、そうかもしれねぇな」
しばらくそんな会話をした。なぜだかすごく、心地よかった。
『…小柳くんはさ、すべてがなくなっちゃったらどう思う?』
「…どういうことだよ」
『いや…うーん…全部なくなったら存在も何もかもなくなっちゃうからさ、忘れたくない記憶とかあるのかなって。』
「あったら、何になる?」
『何になるとかそんなのはないけど、悲しいなって』
『奇跡とか、なにか起きてくれればいいのにね。』
忘れたくない記憶。そう言われてふと出てきた記憶はアイツだった。
何を考えているの分からない。だけど一緒にいると何故か安心できて。
あの笑顔が忘れられない。
いや、忘れたくないのか?
「忘れたくない記憶か、俺はあるわ」
『へー、小柳くんもそんなのあるんだ。』
「なんだよお前が聞いてきた癖に、お前はなんかないの?」
『俺ー?俺は…』
少し期待した。昔の俺を覚えててくれないかって。
少しでも良いから。ふと、思い出して。
小柳ロウを思い出してほしくて。
でもそんな都合の良い話はなくて。
『うーん。特にないかなぁ。』
「っ、そうか。」
『…でも、ふわっとなんか、懐かしい記憶が蘇るっていうの?言葉に表しづらいんだけど』
『たまに笑う顔が可愛くて、人のことを想える人で、』
『なぜかその人を忘れたくない、というか忘れられない。』
言いたかった。それは俺のことだって。俺はお前の___だって。
言えない。言えないんだよ。言ったらどうなるかわかるんだよ。
消えてしまう。なくなってしまう。
二度も星導を失ってしまうことになるって。わかるんだよ。だから
「星導。」
『どうしたの、小柳くん』
「全てが壊れて、なくなって、消えてしまっても」
「俺を忘れないって、約束してくれないか?」
『…いいよ。約束ね。その代わり小柳くんも俺のこと忘れないでよ?』
「当たり前だろ。こちとら2回目だよ。慣れっこだわ」
ゴロゴロと雷が大きく鳴る。地面が崩れる。
もう終わる。消える。なくなる。
「なぁ神、奇跡起こしてくれよ。」
キラリと星が光った。
全てが終わった。一つの星を残して。