テラーノベル
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↬不死鳥
フェニックスと呼ばれる伝説の鳥
不老不死だが500年に一度灰になる
そしてまた元通りになる
そしてその性質を持った人間がいるとも噂になっている
容姿が変わらず歳を取らない
そんな人あなたの周りにいませんか?
案外近くにいるかもしれませんよ
永遠という言葉は、人間が時間に負けそうになったときに作り出した幻想だと、彼女は思っている
終わりがあるからこそ意味があるものに、無理やり蓋をするための、都合のいい名前
けれど、その名前を与えられたのは、他でもない彼女自身だった
彼女は、時間に置いていかれる側ではなかった
気づけばいつも、少し後ろに立って、世界が変わっていくのを見送っている
季節は何度も巡った
街の名前が変わり、
言葉の響きが変わり、
隣にいた人の姿がいつの間にか消えても、
彼女はそれを「よくあること」として受け入れてきた
受け入れるしかなかった、
鏡に映る自分は、昔とほとんど変わらない鏡に映る姿はいつまでも同じで、
季節だけが肌の外を通り過ぎていく
昨日と今日の違いを教えてくれるのは、空の色や、失われていく人の数だけだ
それを不思議だと思わなくなったのは、いつからだっただろうか
名前は、長く持ちすぎるものではない
人は名前と一緒に記憶され、名前と一緒に縛られる
だからこそ、この名前は残った
久遠くるみ
終わりがないことを示す言葉に、柔らかな響きを与えた、不釣り合いな名前
皮肉だと思う
笑って受け取ったはずなのに、気づけばこの名で過ごした時間が、
誰かと居た時間より長く、唯一自分の事をわかってくれるものだった
皮肉だと思いながらも、呪いだと笑いながらも、彼女はそれを名乗り続けた
名前を失えば、自分が積み重ねてきた時間まで、霧の向こうに消えてしまいそうだった
忘れ去られるのは怖い
けれど、覚えられ続けることのほうが、ずっと残酷だと知っていたから
世界は何度も姿を変えた
火を手にした人類は、やがて空を飛び、星を目指し、そして
__一瞬で石になった。
崩れ落ちる文明の中で、ただ静かに息をひそめ、動かない時間を待っていた
それが「いつものこと」だったからだ
永遠なんて、欲しくなかった
ただ、終わりたかっただけなのに
それでも今日も、彼女は生きている
終わりが来るなら、それでいい
来ないなら__それも、これまでと同じ
歴史の中心には立たず、見つかればまた消え、誰の記録にも残らないまま
𝐩𝐫𝐨𝐟𝐢𝐥𝐞
𝑁𝑎𝑚𝑒↬久遠くるみ
cm ↬163
like ↬わからない
don’t like↬なんだろう…
『おい、クソガキ』
『….終われるならさっさと終わりたいよ』
『久遠くるみ….ほんとに皮肉な名前、』
『みんな私を置いていくの』
『…….置いて、行かないで』
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新作です!
タイトルやエピソードタイトルにも伏線があるので良ければ考察してみてください!
カバー画像にもあるかも…?
コメント
6件
伏線、自分だったら絶対書けないと思うわ笑頑張って見つける👍新連載、頑張れ😖
伏線見つけるの苦手すぎて分からん…。回収されたら、探しにこよっと。新連載、頑張って👍
伏線とかすごすぎやろ 私は絶対伏線とか書けない気がするわ笑