お久しぶりです。
何か投稿したいけど思いつく頭持ってないため
またしても某サイトに載せたものをそのまま投稿します(>_<)
あと、いつの間にかフォロワーさんが増えててびっくりしてますありがとうございます
お礼に何か投稿出来れば、とは考えていますが、いつになるやら…😭
ひとまずこちらでお茶を濁しときます( ;˙³˙)~ᕷ
💮この作品は、ご本人様とは一切関係ありません。
💮ご本人様の目に届くようなことはしません。
💮作者の完全なる妄想物語です。
「おつかれー。あにき、トイレ借りるねー。」
「ういー。」
久々にぴよにきで歌を撮ろう、という話になって悠佑の家に来たりうら。撮り終わって一緒に防音室から出てきた。やっぱりあにきの歌はすげえなあ、なんて思いながらトイレで用をすませリビングへ戻ると、防音室の電気がまだついていることに気がついた。
「あにき?」
防音室を覗き込む。しかし悠佑は見えなかった。
消し忘れかな なんて思い電気を消した、ら。
「わああああああああっっ!!!」
突然響き渡る大声。次いでごちっ、と何かがぶつかる音。
「えっ、なになになに!?」
「りうらぁっ!急に電気消すなや!」
びっくりして動揺していると、パソコンデスクの下から涙目になった悠佑が頭を擦りながら出てきた。
「そんなとこにいたの?ごめん、小さくて見えなかった。」
「お前には言われたくないんやけど…」
どうやら、たまたま思い立ってデスクの下に入り配線コードをいじっていた悠佑が急に暗くなったことに驚いてデスクに頭をぶつけたらしい。
あー心臓止まるかと思った、暗いの嫌い、などまだ涙目のままぶつぶつと呟いている。
なんなら少し震えてる…?
普段りうらといる時は落ち着いていてまさに『 兄貴』といった感じなのに、悠佑はふとした時にこんな風に幼くなる。
申し訳なく思いながらもつい笑ってしまう。
でも。
他のメンバーの話を聞いていると、普段から悠佑はばぶだ、なんて言われているからりうら以外のメンバーの前だったら常に素を出してるのかな。りうらには心許してくれてないのかな、なんてふと思ってしまって。
「あにきってさー、りうらのまわりの大人とはかけ離れてるよねー。大人って、もっとしっかりしてて何にでもどっしり構えてるもんでしょ。ないくんやまろみたいにさ。最年長なのに。」
ちょっと面白くなくて、そんなことを言う。こういうところが子どもなんだよな、俺。
「あ?」
治安の悪い返事がかえってくる。
やば、怒らせちゃったかな?
「年とったからってさ、急に頼れる大人になれる訳ないやん。お前だってもう成人したけどくそがきのままやろが。」
面白くなさそうな顔でそう言いながらデコピンされた。
「ないふは社会人として今までしっかり生きてきたからあんなに頼りになんの。俺まともに会社とかで働いたことないもん、ただ人生経験の先輩ってだけ。」
「…」
「あんな風になりたかったらあいつらのあとくっついて歩いとけ。そしたら、お前、スポンジやからああいう大人になれるんちゃう?」
少なくとも、ほとけにくっついてるよりは大人になれるやろ。見本にする大人はちゃんと選べや。
にやっと笑みを浮かべそんなことを言う悠佑。
「…すぐそうやってりうらにお兄ちゃんぶるくせに。」
「それはさあ、俺とお前、どんだけ年離れてると思ってんの。…いや、まあアイツらもまあまあ離れてるけど。」
悠佑は、そこで一旦口を閉じた。
「最近みんな俺の事ばぶばぶ言ってくるし。別にええけどせめてりうらの前くらいでは大人ぶらせろや。お前、俺の弟子なんやろ?」
拗ねたように上目遣いでこちらを見てそんなことつぶやく悠佑。いや、そういうところがばぶなんだって。
…違うか。そうやってなんでも受け止めてホンネで応えてくれるところが、ベクトルは違うけど大人なんだよな。
確かに悠佑は世の社会人に比べたらきちんとしていない部類なんだろうとは思う。本人も俺はくずたがら、なんて言ってるし。
でも、だからこそエリートじゃ思いもつかない世界が見えてる。と、思う。
「じゃ、りうらはあにきにくっついてるね。」
「は?お前、話聞いてた?」
「だってりうらの憧れの人はあにきだもん。あにきみたいになりたいからあにきにくっつく。
師匠なんだもん、りうらのお手本になってくれるよね?」
ね?とりうらはわざと可愛らしく首を傾げる。
それを見て、もー、なんて呆れたような声を出す悠佑。
まんざらでもないくせに。口元おさえてるけど、ニヤけてるでしょ、絶対。
早く大人になりたいのは、本当。
でも、自分のことを良い男に育てようとしてくれるこんな大人が自分のそばにいてくれるなら。
もう少しだけ子供でいるのも悪くない。
そう、思った。
[完]
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!