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烏野高校に入学してから早１週間、
私は毎朝飛雄の朝練後のご飯と私と飛雄の昼ご飯の弁当を作っている。
『よし！お弁当完成！』
「ガチャ陽菜弁当できたか？」
と言って飛雄が家に来た。
『うん！できたよ。はいどーぞ』
と言うと飛雄がウズウズした顔で
「ん、ありがと」
と言ってくれた。不器用な飛雄でも、ずっといる
私の前ではちゃんとありがとうも言えるんだ！
と誇らしげな顔でいると、飛雄は首を傾げた後
家をでていってしまった。
『いってらっしゃい〜』
「おう」
「ガチャリ」
飛雄も家を出たことだし、そろそろランニングに
いこうかな。
私は飛雄にお弁当を渡した後に毎日ランニングに行っている。従兄弟が遊びに来た時に毎回ついていったら、その内習慣化したのだ。
ランニングから帰って来るとテーブルの上に
私と飛雄の昼ご飯の弁当が置いてあった。
『あっ！飛雄に渡すの忘れてた。』
まぁ学校で渡せばいいかな。朝練後のご飯は
渡せたし…うん！大丈夫！
その後〜
「あっ！陽菜おはよう！」
『日奈子ちゃんおはよう。』
私の友達の日奈子ちゃんは、中学からの友達で
北川第一出身だ。
しばらく談笑しながら歩いていると、自分の教室の前についた。
日奈子 ちゃんとはクラスが違うから、自分の教室に行くと月島君が座っていて、
『おはよう。』と笑顔で言うと月島君も
「おはよ」と返してくれた。
『そういえば月島君もバレー部なんだよね』
と聞くと、月島君は一瞬だけ眼を輝かさせた後、
すぐに
「うん、星花さんはバレー知ってるの？」
と聞かれたから、
『うん、私中学はバレー部のマネージャーだったんだ。』と言うと月島君は
「ふぅん。」と言った後音楽を聴き始めてしまった。
なんか飛雄ににてるな。と思うと月島君が
不機嫌な顔になって、
「今なんかすごい失礼なこと考えてたでしょ」
と言われたので、
『わたしの幼馴染に似てるなーって思っただけだよ』というと、「意味わかんない」と言って
ヘッドホンをつけてしまった。
やっぱり飛雄ににている。自由人なところとか。
そう思っていたら、先生が入ってきた。
昼休み〜
お弁当食べようっと、と思って鞄をあさると、
飛雄のお弁当が出てきて、あっ！あさ渡すの忘れたんだった！と考えていると、
「陽菜、弁当あるか？腹減った。」と飛雄言った後、教室がざわついて、「えっ影山くんだ！」
「弁当っていったよね。」「どういうこと？！」
など話しているけれど、飛雄は気にせず、私が
『ごめん！朝お弁当渡すの忘れてた！』
と言って、手に持っていたお弁当を渡すと、
「あれー王様じゃん、とうとう同級生の弁当を
とったんだねー」
と、月島君が飛雄にむかって煽ると、
「あぁ？」と飛雄は不機嫌そうにして、
月島君の後ろにいた山口君が「まぁまぁ」となだめている。
私は飛雄の腕を引っ張り、
自分のお弁当を持った後、山口君と月島君に
『じゃあね。』と声を掛けて、歩いていくと、
最初は不機嫌だった飛雄も、お弁当に気を取られているからかウズウズしだして、
昼ごはんにしよっか。と言って、
体育館の近くでご飯を一緒に食べていると、
オレンジ色の髪の元気君が
「影山が女子と弁当食ってる？！！」
と言いながら近寄ってきたので、
『こんにちは』と微笑むと、元気君が顔を赤らめて、「どうも…」と言うので、首を傾げると、
「日向お前顔赤いぞ、」と飛雄が言うと日向君？が「うるせぇ影山！」というので、飛雄が
「あぁ？なんだと日向ボケェ！」というので、
『2人ともストーップ！！』と私が止めに入ると
2人は黙りこんだ。
『はい！とりあえずみんな仲良くご飯食べよう」
と言うと、2人は渋々並んでご飯を食べ始めた。
その後日向君に自己紹介をしてもらうと、
日向君も、飛雄や月島君、山口君と同じバレー部
らしい。そしてお弁当を食べ終わった頃には、
予鈴がなったので、２人と別れて自分の教室に戻ると、月島君と山口君が何か話をしていて、こちらを見ると、山口君が私に
「バレー部のマネージャーやってみない？」と
聞かれたので、
『すごい急だね、うーん…』と唸っていると、
「気が向いたらでいいから！よければ今日見学してみてよ」と言われたので、
『ごめん！今日はちょっと難しいから、また来週でいいかな？』と言うと、
「そうだよね！見学はいつでもいいから、気が向いたらきてよ！」と、笑顔で言ってくれたので、
『うん、ありがとう！』と言うと、丁度本鈴がなって、授業がはじまった。
〜放課後〜
お母さんから朝、従兄弟が今日からこっちに来ると言っていて、ルンルンで帰ると、
「おかえり、陽菜」と言ってくれたので、
『光来君ただいまー！』と言って抱きつくと、
光来君は顔を赤らめて、
「陽菜近い！」と剥がされた、久しぶりに会った
光来君は大きくなっていて、
『大きくなったねぇ』と言うと、
「おばあちゃんか」とつっこまれた。
