※n/m/m/nです。苦手な方はご自衛を
※微暴力シーン有
※気分を害す方も居るかもしれません、自己責任でお願いします
前のに続き今回も没の過去作です。
需要あるかなと一応投稿しておきます。
第三者目線って難しいですよね
生徒は皆下校した放課後
人影のない体育館倉庫に2人の男子生徒が残っていた
「い゙っ…やめて…っ!」
その内1人が悲痛を叫ぶ
黒髪の少年、fjという名前だ
fjはもう1人の少年から暴行を受けている最中である
「あのさー、もうちょい面白い反応出来ねーの?」
茶髪のヤンチャそうな少年、kyがfjの髪を乱暴に掴み見つめる
既に疲れ切っているfjは壁に追い込まれ大人しく時が過ぎるのを待つしか出来ない
kyはfjの反応が悪くなってきている事に不満のようだった
「はぁ、つまんね」
「じゃーな」
kyは飽きてしまい自分の鞄を手に取り、放り投げられてあった鞄をfjに投げつけ倉庫を後にした
一人取り残されたfjは肩を抑える
「今日も酷くされちゃったなぁ…」
苦笑を漏らしよろよろと立ち上がる
「…こんな事されてるの知らないよね」
fjは不気味に微笑んで鞄を取るとボールが仕舞われている籠に近寄る
ボールを数個手に持ち黒い何かをすくい上げる
スマホだ
「いいもの撮れちゃった」
fjはカメラでこれまでの事を収めていたのである
少し前からスマホを使ってkyからの暴行を映像に残し、使える時に使ってやろうと企んでいた
そしてfjには作戦があった
それはこれから分かるだろう
「楽しみにしててね、ky」
ボロボロの体でご機嫌に倉庫を出ていった
翌日、fjはまた体育館倉庫に呼び出された
しかし今日のfjは作戦を遂行しようとしていた
kyはそんな事めっぽう知らずのこのこ倉庫に向かっていた
fjは早めに倉庫に着いていて、準備を整える
準備と言っても心の、であるが
鞄を適当に置くと中から何かを取り出しポケットにしまう
fjは早く来ないか、と胸を踊らせていた
すると足音がしたのを確認した
fjはいつも通り苦しい表情を作り扉が開くのを待った
ガラガラ、と大きく音を立てて扉が開く
fjは一瞬口角を上げた
kyがのそのそと倉庫に入る
表情は何処か怒っているようで雰囲気もピリついていた
「お前、チクった?」
kyはfjを見つめて、いや睨んで問いかける
そう、kyは先程までfjへの暴行を先生に聞かれていたのだ
その為来るのも遅くなった
しかしfjはそんな事全く身に覚えがない
誰かに話すなんて考えもしなかったのだ
「いや…話してないです…」
「嘘つくんじゃねーよ」
「だとしたらお前以外に誰がいる」
kyは沸々と湧く怒りを早く発散したいようだった
fjを睨む目が鋭くなっている
例えるなら猫のような目
fjはその目に異様な興奮を覚えていた
鼓動が早くなる
「俺じゃないです…そんな事して何の得もないし…」
弱い自分を演じて弁解を試みるもkyの疑いの目は増す一方だ
「なんでもいい、腹が立ってるから殴らせろ」
kyはスタスタ歩きfjに近寄ると胸ぐらを掴む
「…なんだその目」
kyはfjを見つめると一瞬でおかしい事を認識した
fjの目はこれから起こる事に期待を膨らませた、熱に塗れていたのだ
雰囲気もいつもと違い、オーラが狂気的だった
kyは少し怖気付き胸ぐらを掴んだ手を離す
1歩、後退りした瞬間
「逃げんなよ」
fjがkyの腰を引き寄せ耳元に囁いた
あまりの豹変ぶりにkyは拍子抜けし固まった
好都合、fjは笑いkyの腰をいやらしく撫でる
「あはは、いつもの強気な態度はどこ行ったの?」
「びっくりしちゃった?かわいーね」
後ろにあった跳び箱にkyを押し付け強引に乗らせる
「なにすんっ…」
fjを殴ろうとした手は簡単に掴まれ跳び箱に押し付けられる
勢いで後ろに倒れたkyの足を片手で開きその間に入り込んだ
「殴れよ、出来るものならね」
「っ…」
今までの仕返し
にしてはやり過ぎになるかもしれないが、fjはこの後の事も全て計画済
手始めにkyに顔を近づける
驚いた表情を見せ眉をひそめると顔を逸らしたky
目をぎゅっと瞑り少し震えていた
「…」
あまりの可愛さに黙り込むfj
はっ、と息を漏らしてkyの唇と自身の唇を重ねた
kyはびくっ、と肩を震わすと眉を下げて手を弱く握る
fjの舌が唇を押し割りkyの口内に侵入すると、kyの舌を捕らえぢゅっ、と吸い取って舐める
「んんぅ…はっ、ぅ…」
目尻から水滴が垂れる
キスなんてしたことがないのだ、初めての事に思わず涙を流してしまった
fjはその様子を見て完全にSの部分が現れた
角度を変えて何度もキスをする
がたっ、がたと揺れる跳び箱
その度にkyの陰部を押し潰すように刺激する
kyの目からはしきりに涙が溢れ出る
漏れる吐息が2人の興奮を高めた
fjはゆっくり唇を離す
唾液で糸ができ2人を繋ぐ
つ、と切れてkyの口元に落ちた
「はぁ…は…っ」
kyの顔は火照り涙跡が出来ていた
「泣いちゃったんだ」
指で涙を拭ってやりながらkyの目を見つめる
「っ…」
kyはそんなfjの腹を蹴り跳び箱から滑り落ちた
「な、何してーのか知らねえけど…ふざけんじゃねーぞ」
ぜえぜえと肩で呼吸しfjを睨みつける
威嚇してる猫みたい、とfjは微笑んだ
「生憎俺は蹴られ慣れてるからこんなのヘッチャラだよ」
「そんな威嚇してるとこ申し訳ないけど、kyはもう逃げられないから」
尻もちをついてるキヨに歩み寄りながらポケットに手を入れる
kyはずりずりと後退りをして、尚fjを睨みつける
「ky、これなーんだ」
fjはkyの前で立ち止まり笑顔で何かを手に持つ
「…ぇあ…そ、それ…」
「正解は〜」
kyの目線に合わせてしゃがむ
「まあ一緒に見てもらおうかな」
fjはスマホを持っていた
そしてあの映像をkyに見せつける
「…」
映像を見てkyは絶句した
まさか撮られてたなんて思いもしなかったからだ
「他にもいっぱいあるよ?」
「だから、kyはもう逃げられないわけ」
「あはは、可愛いね?信じられないよね?」
fjは狂気に満ちていた
ははっ…はぁ
静かになったfjはkyをまっすぐ捉える
「選択肢を与えてあげる」
重くて低い声が倉庫内に響いた
kyの目はfjに釘付けだ
「この映像を拡散されるか、俺のペットになるか」
「選んでいーよ♪」
kyにとっては苦渋の選択だった
拡散されたら生きていけない
ペットになったら全てを捧げる
悶々とする様子を見てfjはご満悦だ
ギリっ、と歯を鳴らしたkyはぼそっと呟く
「…ぺっと、なる…」
絶望してるkyとは真逆、fjはにやりと口角を上げた
「分かった、じゃあ今からkyは俺のペット」
「ご主人様の言う事はなんでも聞くんだよ?」
kyの頭を撫でて鞄を取りに行く
「…」
鞄から首輪を出したfjはkyの元へ行こうと振り返る
その瞬間、kyがfjに殴りかかった
「おっと」
しかしfjは難なくかわしkyの腕を掴む
「…っ」
「ねえ、なんのつもり?ペットになるんだよね?」
「それとも?映像を拡散されて人生棒に振りたかったのかな?」
fjは早口でまくし立てkyの腕をぎりぎりと握る
「い゙っ…」
予想外の事態に反応が遅れたkyは力のまま壁に押し付けられた
「最後のチャンスね」
「kyはどうしたいの?」
顔を逸らすkyの股間を膝で押し潰す
「っ、あ゙…」
はぁ、はぁと浅い呼吸を繰り返す
fjは冷淡な目でkyを見つめると1呼吸して
「ご、よん、さん…」
カウントダウンを始めた
kyははっとしてfjを見上げると急いで口を開く
「ぅ、なる…ぺっと…なります…」
しっかり耳に入れたfjは笑顔に戻り1層膝で刺激する
kyは肩を跳ねさせて あ、ぁ…と力無く声を漏らした
「次はないからね」
赤く染められた耳に言葉を落とすと首輪をかちゃりと嵌めた
その姿を目に焼き付けてスマホをかざすとシャッター音が鳴る
「俺のペットって証拠」
「よく似合ってるよ♪」
首輪に付いてる鈴を指に絡ませちりん、と響かせる
「…くそ」
床に座り込んだ
オチは思いつきませんでした…
立場が逆になるって最高ですね👍
コメント
6件
前までめちゃくちゃこういうの嫌いだったんだけどこれのおかげでめちゃくちゃ好きになりましたね
おわぁああああ、!!!!!!!!読んでる途中にこれ誰が書いたんだろう雑食カラスさんかなぁって思ったらやっぱり雑食カラスさんだったッッ!!😭😭😭︎💕︎︎💕︎もうほんとにガチでマジで大好きなんですよ雑食カラスさんの小説!!!😭😭表現力とか語彙力が本当に凄すぎて⋯悶えながら見てましたほんとにこんなに素敵な作品を毎回ありがとうございます😭︎💕︎︎💕︎︎💕︎これからも大援してます😭︎💕︎︎💕︎