コメント
2件
最高すぎる、、
良すぎかよ…!
fwak
aknの片想いスタート
愛されたかっただけなんです。
紛れもない、あなただけに。
「ふわっち~!!!」
「明那ぁ!!!」
例え、その視線が俺に向けられていなくとも
俺のことを見ていなくとも
俺は愛されたかったんです。
「アキナ、今度ここ行こうよ」
「え!!!めっちゃアリです」
いつもヘラヘラと笑って、笑顔で隠してました。
キミと、ふわっちと親友でいるために。
いつもふわっちはキラキラとした笑顔で俺に笑いかけてくれるのに
でも、俺は?
とっくの間に、ふわっちのことを親友だなんて思えなくて、一人勝手に想って、一喜一憂して…
なんて面倒くさい男なんだ。
でも、やっぱり願ってしまう。
願わくば俺のことを好きだって、
誰よりも好きで、愛してるって。
そう言ってくれる日を待っていた。
「…明那?」
2人で遊んでいた。
いろんな所行って、帰りに人気の少ない公園で休んで。
子供の頃みたいにブランコを漕いでいた。
本当に、ついポロッと出てしまった。
ふわっちの優しい視線が、ふわっちの優しい声が、ふわっちの気遣いが
全部全部、俺だけに向けられていると一瞬思い込んでしまった。
実際、そんなことないのにね。
ふわっちはだれにでも優しい、凄く良い男なんだから。
でも、ふわっちのことを一番知ってるのはライバーの中でも俺だよ?
俺だけ。まゆもそうだけど、俺だけなんだ。
俺だけ、他の人とは違うと思ってたんだ。
少しでも、ふわっちの特別になれてると思っていたのに。
「…好き」
思わず出てしまった言葉に、ハッと息を呑む。
ブランコの鎖を掴んでいた両手を口の前に持っていき、口を塞ぐようにして…ゆっくりふわっちの方を見た。
___あぁ、言わなければよかった。
「……あきな」
一見、なんてことないふわっちのいつもの顔。
でも、違う。
瞳の奥は、何処か俺に失望したような。
俺に興味を失ったような。
……もう、俺のことを親友としてなんて見ていないかのような。
そんな瞳だった。
「ごめ、…ッな、なんでもないからッ!!お、おれかえる、帰る…バイバイふわっち!!!!」
「ッ明那!!!」
すぐさまブランコから立ち去り、公園の出入口から家に帰った。
後ろからふわっちが何度か俺のことを呼ぶ声が聞こえたが、全部無視をした。
ごめん、本当にごめんね、ふわっち。
こんな親友で、ごめん…っ
あふれる涙が止まらない。
涙で歪む視界、無我夢中になって走っていた。
だからか、目の前に居た人に気づかなかった。
走っていたはずなのに、腕をグイッと引っ張られてようやく立ち止まった。
ふわり、と嗅ぎなれた匂いが鼻孔を掠る。
「明那?なんで泣いてるの?」
「……ッか、かなえさ……ッ」
「三枝師匠?叶、お前よくわかったな」
「そりゃわかるよ、明那だもん。…明那、どうしたの?ほら、落ち着いて」
瞳に溜まる涙を拭えば、俺の腕を引いたのは叶さんだったらしい。
その隣には葛葉もいた。
俺の様子にぎょっとしていた葛葉だったが、慣れてなさそうに自身の服の袖で俺の涙を拭ってくれた。
叶さんは「これから僕の家行くからさ、明那もおいで。」って言ってくれた。
「たまには三枝師匠とも話したいからな~、おいで。」
いつもより優しい声色で、俺に話しかけてくれた葛葉くん。
かなかなも、凄く優しい。
おれ、こんなに優しい先輩に囲まれて幸せなんだなぁ。と、改めて感じた。
あれから数日経った。
未だに、ふわっちからの連絡は返せないでいる。
叶さんの家に転がり込んだ後は、すっごい尋問された。
俺が泣いた理由も、ふわっちのことも。
気持ちがあふれて溢れてどうしようもなくて爆発してまた泣いてしまったけど
そんな俺を笑うことなく2人は優しく接してくれた。
俺がいつも頑張ってるからだって。
頑張りすぎも良くないんだよって。
優しく叱って、沢山甘やかしてもらった。
あの、あの葛葉くんから頭撫でてもらったんだよ…?
暫く頭洗えねぇって思った。正直。うん。
「…どうしよ。」
そこには既読無視をしたままの、ふわっちとのトーク画面。
ふわっちとはディスコではなく、日常会話はメッセージアプリを使用している。
あの日俺がふわっちから逃げた日から、もう一週間は経とうとしていた。
一週間の既読無視。
既読無視をしているのに、ふわっちは毎日俺にメッセージを送ってくれていた。
【大丈夫か明那】
【ごめん、俺が何も言わなかったから】
【明那、またお話しよう】
【明那と話せないの、俺嫌だよ】
俺だって、俺だっていやだよ。
でも、でも……俺はまだ、ふわっちのことを親友として見れてないの。
頑張って、頑張ってふわっちのこと親友として見るからさ。
心、押さえつけて頑張るからさ
もう少し待ってよ。
その日は、本社に用事があったため本社に向かっていた。
「…あ、雲雀~!!」
「…おぉ!!!あきにゃ~!!!!!」
本社に着くと、視界に入る所に雲雀が居た。
どうやらヴォルタの4人で本社に来ていたらしいが、ここに居るのは雲雀の奏斗だけだった。
「明那さ~ん!!俺は!?」
「ッはは!!奏斗も、お疲れ!」
「お疲れ様です!!!!」
相変わらず仲が良いなぁ…と思いつつ、2人と話す。
どうやら他の2人はスタッフに呼ばれているらしく、ここで待っていたらしい。
「あきにゃはなんでここに?」
「ライブの打ち合わせにね、来た」
可愛い後輩と話すのは楽しい。
ここ最近の悩みがはじけ飛ぶかのようだった。
「明那さん最近頑張りすぎてない?大丈夫?」
「んぇ?全然大丈夫よ?」
「本当?あきにゃ隈出来てるよ」
そう言った雲雀は、俺に少し顔を近づけて目の下…丁度、隈のあるあたりに触れた。
そうかな?と思いつつも、最近あまり寝れていないのが原因だろうかと一人脳内会議を行う。
「寝ないとだめっすよ明那さん~」
「奏斗と雲雀もちゃんと寝てる?」
「俺らはねぇ?ちゃんと寝____」
パシッ
なんて、話していたら俺の顔に触れていた雲雀の腕が誰かに掴まれた。
思わずビックリして雲雀の手から離れて、雲雀の腕を掴んだ人物を視界に入れる。
「……ぇ、ふ、ふわっち…?」
「……明那に触れないで。」
視界に入ったふわっちの顔は、あの時見た顔よりもっともっと冷たい顔をしていて
その顔を見た雲雀と奏斗が息を呑むくらいには、怖くて。
でも、とりあえず雲雀の腕から、手、離してもらわないと
「ふ、わっち…手、離してあげて……」
「…ぁ、ごめ、ごめんなひば」
「ぇあッいや!全然大丈夫っす!!!」
「本当ごめん。……明那、ちょっと、いい?」
にげられない。
思わず「はい…」って返事をするくらいには、今のふわっちに逆らってはいけないって思った。
雲雀と奏斗に挨拶だけして、俺は左手をふわっちに絡めとられてその場を離れた。
「……ッいやいや!!!不破さんこわすぎない!?」
「まじで…まじで………あきにゃ…ごめぇん…!!」
本社の中でも本当に人が通らない場所。
何故こんな場所を知っているのかと言いたくなるが、それを口に出せる勇気はない。
廊下の一番奥まで連れてこられ、コーナー部分の壁に背中を向けさせられる。
普通の壁ドンと違って、壁の隅っこに追いやられているためふわっちの両腕が顔の横にある。
流れるように足の間にふわっちの片足を入れられたので、本当に逃げれない。
まじで、逃げれない。動けない。
「…明那、さっきの何?」
「さっき、の…?」
「ひばが、顔触ってたの。」
「あれ、は…ただ、ひばが俺の顔に隈出来てるから、って教えてくれて…」
「それであんなに顔近くなるの?ねぇ、だってさ」
そういうとふわっちは顔の距離を詰めてきた。
それこそ、もう少しで唇がくっついちゃうくらい。
「もう、キスできる距離だったよ。」
「___ッ!!!!」
恥ずかしくて、顔に熱が集まる。
ふわっちの綺麗な顔がすぐ傍にあることが恥ずかしくて、ふわっちにこうやって詰められることに嬉しく感じてて、
ふわっちの、ふわっちの瞳の奥が、なんだが熱を持っているような気がして。
でも、それもきっと俺の勘違いなんでしょ?
お願いだから、期待させないでよふわっち。
「そ、れはふわっちだけでしょ?俺は、べつにそんなこと思ってなか、ッ」
「じゃあ、俺が今ここで明那にキスしてもいいんだ。」
「ぇ……__ッんぅ゛!?」
くちびるが、あつい。
やわらかい。?
ふわっちの言っていることがわからなくて、何を言っているのか頭で理解するうちに唇に柔らかい感触があって。
なに、なに?なにされてるの?
だんだん息が出来なくなって、くるしくなって、ふわっちの綺麗な顔が目の前にあることに気づいて
あ、俺、いまふわっちに、ちゅーされてんだ
そう思ったら急に恥ずかしくなって目をぎゅって瞑った。
息が出来なくて口を開くと、その瞬間を待っていたかのようにぬるり口になにかが入ってきた。
「ぁ゛、ッふ…んんッ…ん゛ぁッ♡ぅ゛ん゛んッ!!♡♡」
舌だ、ふわっちの。
口内をまんべんなく味わうかのように動くふわっちの舌。
歯列をなぞったり、上顎をくずぐったり。
あまりにも気持ち良くて、初めての感覚で腰が抜けてしまう。
床に座り込んでしまう、と思ったが
間に入っていたふわっちの足によって床に座ることはなかった。
でも、その分
「ッは、ッはァ……っんァ゛!!?♡」
「…あきな、かわい……ね、あきな。なんであの日俺から逃げたの?」
「んぅッ♡ぁあア゛ッ、や、あし、っ♡♡うごかしちゃ、ぁ♡♡♡」
ふわっちの足…というか膝に座り込んでしまったため
ふわっちが足を動かす度に俺の、俺の愚息を…モノを刺激している。
ふわっちが何か言っている、答えなきゃ、でも、でも
「おれ、明那と話せなくてさみしかったんだよ…あきなは?さみしかった?」
「ッあ゛ぅ♡♡ぁ、ぁッ…さ、みし…?ッさみし、かったぁ♡♡」
「おれも、さみしかった…ねぇあきな…もう、俺から離れないで。」
きもちい、きもちい
きもちよくて、なにもかんがえれない
ふわっち、さみしかったって…おれも、おれもさみしかった
ふわっちがすきで、ずっとすきで、だいすきで、ずっといっしょにいたくて
おれだって、はなれてほしくない
「うん、っうん…♡♡はな、ッれない♡はな、ぁ゛ッ♡♡れない、からッ!♡
ぁ、も、もッいく、いくッ♡♡♡れちゃ、ぅ゛ッ♡♡」
ふわっちのこえが、みみもとできこえる
あまくて、やさしくて、おれを、おれをとかしてしまいそうな…そんな、こえ。
「イっていいよ、あきな。
_____俺も好き、明那。」
「ッぁ゛あ゛あ、~~~ッ♡♡♡♡」
あたまが、まっしろになって
ふわふわする
すき、?
ふわっちが、おれのこと、すき?
「ッは、ぁ…ぁ…す、き…すき、ッふわっち、すき…!」
「俺も好き。明那、明那は俺のでしょ?もう、離れちゃダメだからね。」
あたまを、やさしくなでられて
ふわふわ
ふわふわ
おれは、ふわっちのもの…?なら、ふわっちも、おれの?
ふわふわ
ふわっちのいいにおいが、はなをとおって、あたまにまわる。
ふわっちのことしかかんがえられなくて、ふわっちいがいのことはかんがえれなくて
「ふわっち、ふわっちも…おれの、?」
「!…うん、俺は、明那だけのふわっちだよ。」
「…ぇへへ……」
あたま、きもちぃ…
気づけば、俺はふわっちの胸板に寄りかかって眠っていた。
この日を待っていた。
明那が、俺につい好意をこぼしてしまう日を。
まさか一週間も避けられると思わなかったからあんなことしてしまったけど…
「結果オーライ、ですか」
先程まで顔を真っ赤にして、ふわふわとした口調で喋っていた俺の明那。
未だ顔を薄ら赤くしている。
かわいいなぁ。
明那を姫抱きし、その場から離れる。
明那が今日、本社にくることは知っていた。
事前に明那のマネージャーに確認をしていたから。
まさかこんなにうまくいくとは思わなかった。
あそこに雲雀たちが居るのは予想外だったが。
でも結果的に明那が手に入ったからいいよ。
え?
明那の片想いじゃなかったのか、って?
バカだなぁ。
明那が勝手に、俺は明那のことを好きじゃないって思い込んでただけだよ。
あの日公園で声が出なかったのは、とうとうこの日が来たんだって思ったから。
脳が正常な判断をする前に明那が居なくなってしまったから追いかけることもできなかった。
まぁ、明那は結果的に今俺の腕の中だし。
明那はずっと俺のモノだし、死ぬまで一緒だし。
結果良ければ、それでいいよね?
「あきにゃぁ~、…愛してる。」
これから明那には俺の重たい愛を受け取ってもらわないと。
明那以外愛してないんだよって。
沢山伝えないとね。
おやすみ、明那。
夢の中で逢おうね。