テラーノベル
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皆さんこんにちは!ついに最終話です!!
最後まで読んでくださってありがとうございます🍀
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あの日から、少し時間が経った。
父親がいなくなってから、
陸の生活は 少しずつ変わっていった。
まだ大きな音にびっくりすることもある。
知らない人の怒鳴り声が怖いこともある。
でも…
前みたいに、全部を我慢することはなくなった。
〖……龍馬さん〗
キッチンで珈琲を淹れる龍馬さんの背中を見る。
昔なら、 こんな普通の日常が来るなんて思ってなかった。
【ん?】
振り返った龍馬さん。
相変わらず怖そうな顔に 首のタトゥー
煙草を吸っていた頃の名残のような低い声。
でも 今の僕には分かる。
この人は怖い人じゃない。
僕を怖がらせる人じゃない。
【なんや、じっと見て】
〖……なんでもないです〗
【嘘つけ】
少し笑う。
─その顔を見るだけで安心する。
⸻
ピンポーン。
〖……誰でしょう〗
玄関を開ける、 そこにはお兄ちゃんがいた
〚陸くん〛
相変わらず綺麗な笑顔。
〚元気そうでよかった〛
〖兄ちゃん……〗
兄ちゃんは僕を見る。
昔みたいな、心配しすぎる目。
でも、 もう子供を見る目じゃなかった。
〚……龍馬さん〛
龍馬さんを見る。
空気が張る。
でも兄ちゃんは深く頭を下げた。
〚陸を守ってくれて、ありがとうございます〛
龍馬さんは少し驚いた顔をした。
【……ええんか】
〚何がですか〛
【俺みたいな奴で】
少し沈黙。
兄ちゃんは小さく笑った。
〚正直に言います〛
〚今でも、あなたのことは少し警戒しています〛
【そらそうやろな】
〚でも〛
兄ちゃんは陸を見る。
〚陸くんが、あなたの隣で笑っているなら〛
〚僕は認めます〛
その言葉に、 胸が熱くなった。
⸻
夕方。
もう一人。
連絡が来た。
『久しぶりやな』
玄人さん。
相変わらず軽い笑い方。
それでも、少しだけ優しい顔をしていた。
『陸くん』
〖はい〗
『幸せそうやな』
その一言は、 少し寂しそうだった。
でも、 笑っていた。
『なら、それでええわ』
『俺はそれ見れたから十分』
玄人さんは手を振る。
『またな』
その背中を見ながら思う。
優しい人だった。
僕を助けてくれた人だった。
⸻
ベランダ、龍馬さんと並んで座る。
昔なら、 僕はこの人の隣にいることすら 怖かった。
でも今は、 安心する。
〖龍馬さん〗
【ん】
〖僕……昔、帰る場所なんてないと思ってました〗
龍馬さんは黙って聞いている。
〖でも……今はあります〗
少しだけ笑う。
〖ここが、僕の帰る場所です〗
龍馬さんは目を伏せた。
そして、 ゆっくり僕の頭を撫でる。
【陸、 俺もな】
【お前がおる場所が、帰る場所になった】
胸がいっぱいになる。
泣きそうになる。
でも 今度の涙は 怖い涙じゃない。
嬉しい涙。
〖……龍馬さん〗
【ん?】
〖拾ってくれて、ありがとうございました〗
龍馬さんは少し困ったように笑った。
【……拾ったんやない】
【俺がお前に拾われたんかもしれへんな】
意味が分からなくて。
それでも…その言葉が嬉しかった。
⸻
過去は消えない。
傷も、全部なくなるわけじゃない。
でも、人は変われる。
誰かに守られるだけじゃなく。
誰かを守れるようにもなる。
そして、 二人はこれからも
同じ場所へ帰ってくる。
──完。
完結ですありがとうございました!!😆
初めて創作blを書いて自分でも書いてて楽しかったです!たまには番外編書きたいですね、!良かったら他の作品も見てみてください🍀ありがとうございました!
#創作
ひでお
701
ゆあ。🪽
29
コメント
5件
完結おめでとうございます!最後まで読ませてもらいました…! 龍馬さんと陸くん、お互いが「帰る場所」になるって言葉、めちゃくちゃ刺さりました。拾ったんじゃなくて拾われた、って龍馬さんのセリフ、あれ良すぎる…。兄ちゃんが認めてくれたシーンも、玄人さんの「幸せそうやな」も、全部が優しくて温かかったです。 番外編、絶対読みたいです!お疲れ様でした🔥