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水音が外で響く中、ソファーで一人腰掛けていた。
今はみんな留守にしている、居るとしたらmouthぐらいか 。
しーんとした部屋の中でこの間の事を思い出して少し寂しくなった。
「 Hmmm …… 」
何をしようか、この寂しさを埋めれる物 … そう考えた時に 1つ良い案が浮かび、近くの引き出しから粉を出した。
これだけで 満足感が得られるのは便利な世の中だ。
袋を開けて中の粉を少しだけ吸ってみる。少し吸っただけなのに一気に力が抜けた。吸っていると時間が過ぎるのが早く感じる。
もう何時間経っただろうか?いや、もしかしてまだ一分も経っていないのだろうか?
・・そんな事ももう考えられなくなるぐらい頭が軽くなってしまっていた。
少し眠くなったのか、視界が段々狭くなっていく。
その途端、手の甲で頬を軽く叩かれた。
「 meow … 」
何時もより少し高い声が出たのが自分でも分かった。
その声を掻き消すかのように低く冷静な声で、
「 おい、 何してる 」
と話しかけられた。ゆっくりとその声の聞こえる方向を探して、ボヤけた視界の中頑張ってその声の主を見ようとする。
明るいピンク色の髪に高い背、そして冷静かつ残酷な瞳で私のことを見下していた。
私の手を見て何かを察したようで、吸っていた煙草の煙を私の顔にかけた。
少し噎せかえりそうになって思わず顔を背けて咳をした。そうすると其奴は私の口に自分の煙草を差し込んできた。
「 マスターが帰ってくる前に落ち着け、マスターに迷惑を掛けたら殺すぞ」
と私に放ち去っていった。
まだ働かない頭で頑張ってさっきまでに起こったことを頑張って整理しようとした。しばらく考えこんだ後、咥えている煙草を吸い、軽く煙を吐いた。
・・あまり煙草を吸う趣味はないが、いつもより美味しく感じた。