“かもしれない”というか、ほぼ確実にそうだ。
と、言うのも、診断書らしきものを見つけたからだ。これは、おそらく自分の第2の性(αやβ)を診断した結果が書かれているもの。そして、俺はというと…
『Ω(オメガ)』
はっきりとそう示されていた。
信じたくない、と思う自分。そして、なぜか腑に落ちている自分もいる。俺がΩだったら、昨日のメンバーの言動も、今飲んでいる薬も、説明が付くからだ。
shk「はぁ……」
でもまぁ、今は生活する上で不便なところは無いわけだし…気にしないが吉だな。
どうせ何もおこらないだろ。
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見事にフラグ回収をした。
shk「ぅう”…」
体が熱い…。クラクラする…。
shk「ツはぁ”っ…とりあえず、れんらく…」
流石に今日の撮影は無理だと思い、Nakamuたちに連絡することにした。
shk『今日の撮影は参加できそうにない』
na『おけ。なんかあった?』
shk『いや、多分風邪』
br『なになに、大丈夫なの?』
kn『心配だから家に行ってもいいかな』
sm『逆に負担にならないか?』
shk『大丈夫だから来なくていいよ。うつるかもだし』
kr『とりあえず、なんかあったら言って!いつでもいいから!お大事に!』
一応、αの性質とかΩの性質について調べたからわかる。おそらくこれが”ヒート”というやつだろう。なんとなく、そう感じたが、風邪となんら変わりない。ちょっと体が熱くて、ちょっと体がふわふわするだけ。
shk「ぅ”、、ぐ、ふ…//」
だから大丈夫。
大丈夫。
だいじょうぶ。
shk「っグスッ…は”ぁ、ヒック、、グスッ」
寂しいとか辛いとか、あいつらに会いたいだとか…そんなこと思ってない…
寝よう。風邪の時は早く寝るのが1番だ。
そんなことを思い、俺は無理矢理にでも眠りについた。
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明日には治ってるといいな、なんてものは願望にしかすぎず、
shk「ふ、ぅ//な、おってねー…//」
体の容態は昨日と変わっていない。
….そういえば、あの薬が効くかもしれない。
俺がいつも飲んでいる薬、つまりは抑制剤。普段は匂いを抑えるために飲んでいる…らしいが、この薬にはヒートの症状を抑える効果もあるとか。
正直、もう1歩も動きたくない。かといって、この状態があと1週間も続くのも耐えられない。
俺は仕方なく、重い足を運んだ。
shk「…ッゴクッ」
薬を飲み、また重い足を運ぶ。
薬があと1回分くらいしかない、買いに行かないと。そんなことを考える余裕が出てきた…気がする。
ボフッ
shk「…スー、、スー…」
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‘13:00’
shk「んん”………ふぁあ、、」
あれから丸一日寝てたっぽいな。薬を飲んでからの記憶があまりないが、今までが嘘のように体調が回復している。
shk「おお…」
Nakamuたちから大量のLINEが…そりゃそうか。
kn『シャケ?連絡ないけど大丈夫?』
br『倒れてないかな??それとも連れ去れちゃったり…』
kr『怖いこと言うなよ笑』
sm『今は寝てるんじゃないか?』
na『そういえばだけど、今日はシャケの家に集まる予定だったよね?』
br『確かに』
sm『無理だったら別の日でもいいんじゃないか?』
kr『そんなに急ぎの用じゃなかったよね?』
na『うん…でも、やっぱりシャケに会いたいよ俺は』
br『それな!!』
kn『それはそう』
kr『俺だって…』
sm『今はシャークんの連絡を待つしかないな。』
こいつら…前々から思ってたけど距離感?バグりすぎでしょ。恥ずかしげもなく言いやがって。
『今起きた』っと。
ピコンッ
shk「早っw」
br『おはよ!』
kr『体調はどう?』
shk『寝たら治った』
br『ほんと!?よかった〜』
shk『今からでいいならみんな俺の家来る?』
br『えっ!?いいの!?』
kr『でもシャークん病み上がりでしょ?』
shk『別に、俺は大丈夫だよ?』
na『なになに。シャケ起きてるじゃん!おはよ!ちなみに俺はシャケの家行きたいよ?』
shk『俺はまじでどっちでもいい』
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結局、みんな来ることになりました。
ピーンポーン
あ、誰か来た。
ドタドタ ドンッ
shk「いってぇ!!!」
ガチャ
shk「おう。きんときか。」
kn「よっ。さっき大きな音したけど大丈夫?」
shk「あぁ、大丈夫。ちょっとぶつけただけ。」
kn「もー気をつけなよ笑じゃあお邪魔しまーす。」
shk「散らかってても何もいうなよ?」
kn「はいはい笑」
kn「スンッ、、、シャケ?」
shk「ん?」
kn「いや、やっぱいい。みんなが来てからにするよ。」
shk「…?」
ピンポーン
shk「あ、きんとき先部屋行ってて。」
kn「わかった。」
shk「はーい。」
ガチャ
br「あ、やっほー」
shk「3人で来たんだ笑」
sm「いや、たまたまそこで会った。」
kr「シャークん、はいこれ。」
shk「え?」
kr「治りかけだからいるかなって思って。」
shk「別にいいのに。まぁありがと。」
kr「どーいたしまして。」
br「え、ねぇー…さっきから”コレ”気になってるの僕だけ?」
sm「いや、俺も気付いてはいる。」
kr「もう誰か来てる?」
shk「きんときが中にいる。」
kr「って事は、みんな来てから言う感じじゃない?」
sm「そうだな。」
br「じゃあお邪魔しまーす!」
こいつら、さっきからなんの話してるんだ…?
kn「あれ?3人で来たの?笑」
sm「いや、そこで会った。」
br「そう言えばNakamuはまだ来てないんだね。」
kr「いつもBroooockが遅いからねー。」
br「え?wそんなことなけど?w」
ピーンポーン
shk「あ、噂をすれば。」
kn「まって、シャケ。俺が出てもいい?」
shk「え?別にいいけど…なんで?」
kn「Nakamuにちょっと言いたいことがあって。」
shk「ふーん、、じゃあよろしく。」
ドッドッドッ
na「シャケ‼︎」
shk「うわっ!?」
kn「Nakamu!だから待てって!」
br「なになに?どうしたの?」
na「どうしたのじゃないよ‼︎なんでみんなそんなに普通でいられるの⁉︎」
kn「俺たちはみんなが来てから言おうと—」
na「シャケも!なんで隠してたの⁉︎」
shk「は?さっきからなんの話してるんだよ。」
na「なんの話って、、またそれ?もう冗談はいいって。」
sm「Nakamu落ち着けよ。どっちにしろ聞こうとはしてたから言うけど、なんで俺たちにヒートがきたことを隠してたんだ?シャークん。」
shk「え?あ、いや…」
kr「ヒートの時は辛いと思うから連絡も難しいかもしれないけど、だからこそ俺たちを頼って欲しい。」
kn「付き合う時にも言ったでしょ?誰でもいいから連絡してって。それだけみんな心配なんだよ。」
shk「え?つきあ—」
…なるほど…この世界は俺たちが付き合うってことになってるのか……なるほど?…でも俺たち男同士、、いや、別に同性だからって否定するつもりはないけど…うん…いやでも5、人は…五等分の⚪︎嫁とかあるからまぁおかしくないのか…?とりあえず、、話を合わせよう。じゃないとこれ以上にめんどくさくなりそう…
shk「あ、あぁ…次からは気をつけるよ…」
br「でも、シャークんの異変に気付けなかった僕たちにも責任がるよねー。」
na「確かに…てか、今回いつもより早くなかった?」
kr「抑制剤の飲み過ぎか…?最近病院行った?」
shk「いや…」
kr「じゃあ近いうちに病院に行った方がいいかもね。」
shk「わかった。」
kn「……、、はい!もうこの話は終わりにして、やることやんないと!」
shk「そうだな…」
続く。
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