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私のことを知らない国民はそうそういない。いわゆる有名人だ。
私の仕事はこの国の悪、つまり悪魔を祓うこと。
この仕事は命がかかっている。
この世界のほとんど、つまり半数は特別個体だ。でもこの能力は使えない人が多く、専用部隊は1支部に数人しかいない。
私が所属している第5部隊には現在4人。
一般市民にも被害が行くことが多くなっている。
私たちは弱くて、勝てるわけがないのだ。
そんなことは思いたくもない。
私は普通がいい。こんな能力正直いらない。なんで私は特別なんだろう。
そう思う日々だ。
でも、私がやらなければ被害が大きくなり責任問題だ。
やるしかないのだ。
「東山公園に到着、戦闘を開始します。」
「質力4%解除」
「全王剣聖」
合図と友に悪魔が消滅した。
「戦闘終了、帰宅します」
「お疲れ様でした。」
仕事が終わり、家に帰るとお母さんがご飯を作っていた。
お母さんは夜、涙を見せる。
理由は簡単だ。私が普通では無いから。その事でお母さんは私に謝り続ける。
「あら、桜幸帰ったの」
「うんただいま」
「怪我してない?」
「してないよ」
「そう、良かったわ 」
「そうだ、ご飯できてるよ。あ、お父さんとお兄ちゃんは飲み会と忘年会で遅くなるって」
「わかった…」
「さ、食べましょ 」
いつの間にか机にご飯が置いてあった。
「いただきます」
私はお母さんに心配されないように無理に笑顔で固める。
「桜幸、明日学校行ける?」
「うん多分、明日仕事ないし行けると思う」
どうせ行っても写真を撮られるか信じ難い噂を聞くだけだ。行ってもつまらない。
このことなもちろんお母さんには言っていない。だからお母さんは私に学校を薦める。
私もできるだけ普通でいたいので学校に行く。
「桜幸、お皿片付けるから早く食べちゃって!」
「はーい」
私は急いでご飯を口にかき込む。
「喉詰まらせないでね?」
「うん!わかってる!」
白米をがぢゃがぢゃと食べ、手を合わせる。
「ご馳走様!お風呂行ってくるね!」
逃げるように、何も無かったようにお風呂に向かう。
服を脱ぎ、髪を解きシャワーを付けてお風呂に入る。
私は早くあがりたいのでお風呂は10分程で上がる。
お風呂からあがり、乾いた髪を束ねパジャマを来て水を飲む。
リビングに向かいテレビを見る。
「ただいま〜!」
20分後、2人が帰ってきた。
「ただいま、桜幸。お母さんは? 」
「お風呂じゃない? 」
私は適当に返事をする。
「そうだ、私明日学校行くから 」
2人はとてもびっくりした顔を見せた。
そんな2人を無視して自室に向かう。
そもそも私が学校に行ってないのは仕事があるからで仕方ないことなんだ。
ソファに座り、スマホをいじる。
音楽はSoleilyの曲。
甘い声で透き通っていている歌声。
私はこう見えても音楽が好きだ。
心を楽にしてくれる。そんな感じがする。
気づくと時刻は11時。寝る時間。
ベットに横たわると明日は学校かと憂鬱な気持ちになった。
「あー、もう早く寝よ!」
私は何度も言い聞かせる。
そうすると自然に眠れていた。
ー翌朝ー
「ん、もう6時半?」
いつもなら時間に余裕があるが今日は職員室に寄らなければいけない。
着替えよ。
パジャマを脱ぎ制服に着替える。
「桜幸!栄人ー?ご飯よ!」
ちょうどよくお母さんが呼ぶ。
「はーい!今行く!」
兄の声が聞こえない。
ついでに起こすか…。
カバンを持ってお兄ちゃんの部屋に向かう。
「お兄ちゃん、朝だよ?起きて〜!」
声を伸ばし大声でいう。
「え?あ、桜幸?」
「はいはい、早く行きますよー!」
お兄ちゃんがこくりと頷いた。
寒そうにベットから出る。
リビングに着くと既にご飯が並んでいた。
「桜幸、栄人おはよう」
「おはよう、お母さん」
「いただきます!」
「え?!もう7時半数」
「なに?今日急ぐの?」
「うん!」
私は勢い良くパンを口に入れる。
「ご馳走様!行ってきます!」
私の家から駅は10分程。そこから30分、電車に揺られる。
遅れる自分に呆れながら駅まで走る。
駅に着くと5分程余裕があった。ゆっくりとホームに向かう。
電車に乗り込んだあと、本を開く。
駅から学校まで歩いて15分。
ガタン
いきなり電車が大きく揺れた。
それと同時に隣の乗客とぶつかってしまった。
「すみません!」
「こちらこそすみません」
制服が同じだった。
先輩かな?
そんな事を思っていたら学校の最寄り駅についていた。