ある日のことだった。
学校が終わり、家に入ろうとした時 ポストから一通の白い手紙のようなものが入っているのが見えた。
「私宛…?」
綺麗な白い手紙袋。誰からだろうと少し考えるが、友達はいないし、おばあちゃん達もいない私に思い当たる節はなかった。
家に入ると、いつも通りこの時間は静かで、綺麗な夕日が家の中を照らしてくれる。
私は鞄を下ろし、さっきの白い手紙袋を開けた。手紙の内容はほんとに、想像してなかった事が書かれていた。いや、こんな内容誰にも想像できないだろう。
手紙には、綺麗な字でこう書かれていた。
『こんにちはお嬢さん、初めまして。
突然ですが貴方を殺します。
手紙を見た日の夜10時に—-公園に来てください。勿論、誰にも話さないでくださいね。誰かに話した場合、その人も皆殺します。
でも、君なら言わないと思うけどね。
では、お待ちしております。』
「…」
私は正直、クラスメイトのいたずらだろうと思った。”殺す”というワードを見た時ゾッとしたけど、何かに悩まされ何かに殴られ何かに怯えて暮らす日々はもう死にたいほど苦痛で。でも死ぬとなるとできなかった、怖かったから。
「…殺されちゃおうかな笑」
あと5時間後。 この5時間は、また殴られ怯える時間となった。
「最後までこれかぁ…」
誰かが聞いてるとは知らずに、少女は静かに最後の涙を流した。
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