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終わらない / nksr

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終わらない / nksr

1 - 終わらない / nksr

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2024年08月08日

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onkn / nksr

センシティブ。

左ころころ変えてたからちょっと変かも…

交代で咥えるシーンがあります。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「ん…、」

脳が起きた。

閉じてるはずの瞼に光が流れ込み、皮膚と混ざって、目の前が赤に近い暖色系の色で染まる。

明るくなった視界に嫌気がさして、布団を被り、丸くなる。

起きてしまった脳は寝ようともしない。

しばらく意味もなく適当なサイトやアプリを開いては閉じ、開いては閉じを繰り返して、飽きと同時に布団から出た。


ぼーっとしていると、スマホの画面が光った。

LINEからの通知。

メッセージの内容は『今日暇?家行っていい?』というもの。

なんとも彼らしい内容だった。

断る訳もなく、すぐに返信した。

『鍵開けとく』

少しの間を挟んで既読がついた。

ありがとう、とメッセージを残して、会話は途切れた。


しばらく時間が経った。

すぐ来ると思ったが、中々来ない。

彼の性格上、すぐ吹っ飛んで来そうだが、何かあったのだろうか。

ゲームでもしてるんだろ、と適当に納得して、考えるのをやめた。



「…、ん…」

どうやら寝てしまっていたらしい。

考えることを放棄すると眠くなる。

気絶したように床で眠った。


…はず。


けど身体はどこも痛くない。むしろ、心地良さまであった。

一番の違和感と言えば、横で寝ているはずが何故か何かに寄りかかる形で寝ていること。

理解できない状況に目が開けられずにいると、頭に感触があった。

暖かい。撫でられている。


思わず甘えるようにさらに寄りかかってしまう。

動くことはせず、静かに目を開けた。


「あ、おはよ」

「…、え?…え!?」

話の決着が着いた。

先程のメッセージの相手…ニキの腕の中で眠っていた。


「え、なんで俺今ニキの腕の中で寝てんの?」

「今?今起きてるよ?」

違う。そうじゃない。


「ああ、えーっと、…」

「家入ったらボビー寝てたから床痛そうだな、って思って 」

心を読むかのように彼は口を開いた。

痛そうにしても、抱き抱える阿呆が何処にいるのか。


「起こしてくれればええ話やん」

「んー、なんか凄く寝てたから、起こさない方がいいのかなって…」

確かに最近寝れてはいたものの、凄く良く寝れていたか、と言うとまた違う。


「なるほどな、ありがと…、」

「ゆっくり眠れた?」

「まあ、それなりにはな」

確かに心地良かった。

クソ高いベッドで寝るよりも、人の腕の中の方が何倍も良く眠れるだろう。

なんでだろうと考えても、人だからと言う呆れた答えしか出てこなかった。


「あー、今何時や?」

「今?今は六時くらいだよ」

だいぶ寝ていたな。

睡眠も量じゃなく質だな、と考えつつ頭を起こそうと回転させる。


「何時位から家来た?」

「えーっと、四時くらい?」

「え、二時間近く俺お前の腕の中で寝てたん…?」

脳はまだ本回転じゃないのに顔が熱くなり、鼓動が早くなる。


大丈夫かな。変な事言ってねえかな。


「うん。いやー、寝顔案外可愛いね」

「案外ってなんや案外って」

褒められたと思えば悪意のある返答だ。


「ふふ、いつもとはなんか違うなって」

「違うって…なにが?」

「いや、いつも暴言凄いのに寝てる時はこんなに大人しくて…正直抜ける。」

「え、ええ…?」

「…冗談だよ。…嘘だけど。」

嘘の言い換えが詰まった言葉に思考が混乱する。結局抜けるのか。抜けないのか。


「結局…どういうことや…」

「え、気になる?」

「んん…ま、まあ…そりゃそんなこと言われたらな、」

言葉を濁す。

正直困惑と嬉しさで、嬉しさが勝った。


「…抜けるって言って欲しい?」

その言葉に体が跳ねる。

肩を掴まれ、強制的に目を合わせられ、腰を強く当てられる。


「え、わ…、っ、…」

目元まで熱くなり、心臓は今すぐにでも突き出そうな程動いている。

目線を下にずらすと、相手の鎖骨が服から見えた。透き通るような白い肌に目を取られてしまう。


「んで、どっち?」

慌ててる俺を見るなり、悪意全開の憎ったらしい笑みを見せた。


「…、言って欲しい…、です…」

焦りとどうしようも無い感情から無意識に敬語になった。

満足した表情で体制が少し変わる。身体を強く押し付けられ、顔が近くなる。


少しでも動いたら口がつきそうなレベルだ。


「性的対象として見られたいんだ?」

目線は俺の首元へと移り、伏し目で首筋を優しい手つきでなぞられる。

僅かな快感を拾い、甘い声が出た。


「変態じゃん…笑」

その手はやがて下の方へと行き、下半身を刺激していった。



「…抜けるかどうか、試してみる?」




「…ん、ふっ…う…っ、♡」

頭を半強制的に下げられ、口に相手のソレを含むよう促された。

半分理性が吹っ飛んだ状態の俺は抵抗することなく口に入れた。


「なんで咥えてる側が気持ちよくなってんの?、笑…」

遠回しに変態と言われ身体が興奮するのがわかった。

腹の底がゾクゾクとして気持ちいい。


「…っは、じょーず…、♡」

快楽に濡れた彼の顔は想像以上に目に毒だ。

整った綺麗な顔。


「…ん、♡…」

彼は軽く痙攣してから果てた。

思ったより量が多くて飲み込むのが大変だった。


「あ…う、んん…」

まだ口に残った白濁液を指で絡め取った。

違和感が凄い。


「…はは、えっろ…♡」

まだ落ち着きのない様子で俺を見下ろして、頬に手をあてられる。


「じゃ、交代ね?」



「あ”ぁ ッ…♡ や、う”う”…っ、♡」

まだ始めたばかりというのに、相手のスピードに呑まれて、快楽に溺れ、腰が勝手に動いてしまう。

「あ”ぁ” ッ!?♡、や、ん”う”、ッ…!♡」

腰が動くのをうざったらそうに眺めた後、片腕で足に体重を乗せ、動けなくしてきた。

逃がせなくなった快楽に縋り付く。

奥まで加えられているから、相手の髪の毛が太ももにあたる。

動けないように仕向けた手のひらで腰を撫でられ、色々な細かい快楽すら逃さず拾って脳が溶けそうだった。


「はーっ”…♡…あ、だめ…っ、!♡」

快感が体を巡って全身が震える。

すぐ止めるよう言ったが、狙い通りと言わんばかりの顔で笑った。


「っ、は…っ、♡…ん”あ”~~ ッ、♡ 」

情けない声で呆気なく果てた。

相手は満足気な顔で液体を飲み込み、舌を出して笑った。


「ふは、なっさけな…♡」

強く煽るような表情で笑う。


「はー、っ…♡…は、…♡」

快感に浸っていると、どっと押し倒された。


「…これで終わりとか思うなよ、♡」



行為中、

散々変態だの、弱虫だの、プライドをへし折るように煽られながらお構い無しに突かれた。

何度果てたかも忘れるほど愛で満たされ、そのまま相手が満足するまで身体を委ねた。


今は満足しきったのか、互いに服も着ないまま、ベッドで寝転んでいる。


「…ボビーってさ、」

「はーっ、なんや…、 」

まだ息が乱れていて身体が小刻みに震えている俺を馬鹿にするかのような目で見てきた。


「罵られるの、好きなの?」

「は!?好きじゃねえし!!」

息が整っていないのにも関わらず大声をあげる。


「だって、変態とか弄る度に嬉しそうに喘ぐし、ナカ凄く締まるし…」

言葉を選ぶということが出来ないのか。

どストレートに言われ、顔が熱くなる。


「…気のせいじゃねえの…、」

「…変態、」

「っう…、♡」

行為後というものもあって、腰が浮いてしまう。必死に抑えようとはしたものの、欲には逆らえない。


「これでも好きじゃないって言い張るの?…笑」

「っせ…、」

「はいはい、愛してるよ」

「は!?」


ほんとに藪から棒だ。

一体何を考えているのか全くわからない。

そんな俺を見てまた楽しそうに笑った。

幼く笑う姿が愛おしい。


「ボビーは?俺の事愛してる?」

「…さあな」

「ええ…意地悪ー…」

少し下を向く姿が面白い。

感情表現が豊かで、見ていて飽きない。


「ね、愛してる?」


愛してるって言って欲しいんだろうな。

犬系が夜だけ獣になってまた元に戻る。

そこら辺に落ちてるエロ漫画みたいだ。

実際かなり興奮する。女にでもなった気分だ。


「…愛してる」

「ふーん、俺は嘘だけど」

「は…、?」

なんなんだこいつ。


「あはは、嘘だよ嘘、ちゃんと愛してる」

「っ、なんなん…」


本当に無意識なんだろうな。

気づけば底なしの沼に突き落とされてる。




底がないなら、終わりは来ない。

それに突き落とされても痛くない。


永遠になれるなら。







こいつの手も引いて一緒に堕ちる。








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