コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
L生存&夜神月死亡if。となってます
・Lがキラ、月の本質について淡々と推理してるだけ
・一応腐カプにしたつもりが薄くなってしまったかも
・Lが月にクソデカ感情を抱いてます
・なんか後味悪い
作者に文才はありません。暖かい目で見ていただけると幸いです
( なお語彙力もなし!)
✂︎ ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー
___ キラが、夜神月が息を引き取った。
長い戦いの末にキラを追い詰め拘束することに成功し、キラに関する犯行を尋問している最中だった。
( …死んだ?…まさか、)
キラが息を引き取ったと耳にした時、脳が”キラは死んだ”と理解するのに時間がかかった。
長期戦に持ち込まれ、苦戦した相手がなんの前触れもなくこの世から去ってしまったという事実がどうしても受け止められず、どこか否定したがっているように体の内から熱がふつふつ込み上げてくる。
死因は心臓麻痺。彼の自宅、身元をくまなく探してもノートが見たっていない今、 誰が
どんな方法で彼を葬ったかは一目瞭然だった。
“死神”……よくもやってくれたな
より深く爪を噛み刻む勢いで歯を立てる。苛立ち、罪悪感、そんな感情が竜崎の頭上で混沌と化す。その中でも漠然とした虚無感がしんなりと降り積もる
第二のキラと思われる弥ミサは行方不明、魅上照は自室で自ら命を絶ったと思われており、デスノートで殺害方法なども操ることができることから魅上のそばにいた死神が殺害した可能性も考えられる。どちらにせよキラ解決への重要な糸口は死神に消され、何一つ残っていなかった
(…これもキラの計画か、それとも死神の単なる気まぐれか)
分からない。分からないことが多すぎる。そもそも死神という存在ですら未だに不明瞭。
やっとキラによる犯行を止める事ができ、これ以上犠牲者を出すことはないのにキラとの一騎打ちは未だに続いている。
…もしかしたら本当にこの駆け引きが終わる日は来ないのかもしれない
もう何日もろくに寝ておらず、脳もろくに機能しておらず、頓珍漢な思考が浮かび上がる。
(いや、終わってほしくない。そう願っているのか?)
彼は一体どうやってノートを手に入れたのか、何よりもどうしてあれ程まで正義感の強い好青年からキラという殺人犯が生まれでしまったのか、どうしても理解し難かった。
ノートを手にした=キラ誕生。というのが仮に成立したとしても、なんの躊躇もなく例え犯罪者であったとしても推定700人近くを葬ることができるのだろうか。
それほどまで彼が強い精神を持っていた、それだけしか分からなかった。彼はきっと正義感以外にも何か野望のようなものを抱えていた。聞き出そうとしていた途端に息を引き取り、結局分からず仕舞い。
椅子にもたれかかりながら静かに瞼を閉じる。
___ 一度だけ、彼の首筋に触れてみたいと思った。彼の首筋はあまりにも無防備に晒されていて、無性に細い首を片手だけで握りしめたくなるような、自分の中で何かが蝕んでいく感覚。あの感覚がなんだったのか、未だに分からない。確かめるまもなく彼は先立った
( 憎い、夜神月が憎い)
そう思わなければ。そう信じ込まなければ、 自分を蝕む”何か”に押し負けてしまいそうになった。
彼には彼なりの正義があった。だが、こちらにも正義があって私はそれを追求しなければいけない。
(私は勝った。勝ったはずなのに…)
瞼を開ける。そこには広々とした空間でモニターだけが発光していて、孤独な私を嘲笑っているようだった。