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まぜたside
昼下がりの午後
今日はバイトも学校も休みで一番下のちぐさと遊んでいた
他の弟たちは部活だの遊びだので俺とちぐさの2人だけだった
ずっと家の中にいるのも退屈だろうと思い、近くの公園に行こうとちぐさに話しかける
ま『ちぐ、にぃにとお散歩いこっか?』
ちぐ『ん!』
ま『よし、準備しよ!』
ちぐ『あぃ!』
準備をしていると、仕事中のあとにぃから電話がかかってきた
ま『もしもし、うん、いまちぐと一緒。うん、うん…って、はぁ!?人獣の子供!?』
ちぐ『ビクッ…んぇっ、にちゃぁ…』
ま『あ…ごめんな、ちぐ』
ちぐ『グスッ、んんっ、』
ま『それでその子は?うん、うん、すぐ行く』
あと兄から電話の内容は獣人の子供が保護されたという電話だった
あと兄は動物病院の先生だか、普通じゃない
この世に少ない”獣人”のお医者さんだ
急遽、公園に行くのをやめて俺はちぐを抱き上げ急いであと兄のところへ向かった
あと『ごめんな、急で』
ま『別にいーよ』
ちぐ『にちゃ!!』
あと『ちぐぅ〜、いい子にしてたか?』
ちぐ『あい!!』
ま『あとにぃ、それであの子は?』
あと『こっち。ちぐ、少しだけここのお姉さんたちと遊んでて?』
ちぐ『んん、やぁ…!!』
ま『あとでお菓子買ってやるから』
ちぐ『んぅ…ちぐちゃ、いーこ、』
あ『うん、ちぐはいい子、ごめんなぁ…』
謝りながら泣きそうなちぐの頭を軽く撫でるあと兄
ちぐを看護師さんに預け、2人で保護された子の元へ向かう
あと『電話で話してたの、この子』
ま『うわぁ…ちっせ』
あと兄から案内された部屋に入ると、ピンク髪のちいさな猫の男の子が座っていた
け『シャーーーッ!!! 』
こちらに気づいたのか、毛を逆立てて勢いよく威嚇する
ま『うぉっ、びっくりした…』
あと『あんまり、近づくなよ』
少しして部屋から出るとあと兄が口を開いた
あと『…前の飼い主、病気で死んだんだって。それにあの子は気づいてないし知らないらしい』
ま『…あの子、どうなんの?』
あと『可哀想だけどあの子はここにはずっとは置けないんだ。施設に送られて研究対象になる…かな』
悲しそうな寂しそうな表情のあと兄
もしかしたら、そういう子達を今まで見てきたからかもしれない
俺はこれ以上、なにも口に出せなかった