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onkn / nksr
nksrで知ってくれた方も多いと思うので久々に。
前の 『最低』のsr sideみたいなものですが。
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時計の針は零時を回っている。
極々普通の学生ならまあ…寝ている頃。
俺は成人しているし、この深夜過ぎても起きる生活が普通だった。
ただ子供の頃、早く寝なさい、なんてよく言われた理由が、今更ながらわかる。
一つは不健康になる。圧倒的にそれが一番大きい。
体調は昔よりずっと崩しやすくて、何となくだるい日もよくある。
二つ目は普通に精神が乱れる。
幼いながら自律神経の話を聞き、そんなことあるか?なんて考えたけれど。
外に出ない。光は浴びない。暗い部屋の中。
普段なら気にしない些細な事も、全て気になって、何も出来ない日が数日は続いた。
外に出たり、寝る時間を変えるだけでも多少は復活するものの、習慣化されたものを変えることはかなり難しい。
もう諦めてるみたいなもんだ。
編集や仕事諸々片付けた所で、ベッドに倒れる様に横になった。
ブルーライトを浴びる気にもなれず、天井を見つめ、無心になる。
『ボビー!!』
不意に脳内に響いた彼の声。
ハキハキとしていて、元気の出る声。
声に色を付けるとしたら、まんま黄色だ。
黄色。彼のイメージカラーでもある色。
俺の紫とは補色関係に近い。 真反対。
補色はコントラストがつく為、印象づけるのには丁度いい。
絵で例えるなら海と夕焼け空が描かれる。
青い海と、オレンジの空。
海に描かれる空としては定番。
後は手術着が緑色なのは血液の赤と補色だから…だとか。
あの日あの時。
あいつが俺に手を伸ばした時、あまりの輝きに目が痛くなった。
素直な、真っ直ぐな目。
あいつに、俺が触れると。
なんだか嫌だった。汚したくない。
素直な彼なら、優しい彼なら。
汚したくないって、迷惑かけたくないって伝えても、改善策を出してくるだろう。
…そうじゃないんだよな
言語化は出来ないけど、
彼と居るのは素直に喜べない。
迫り来る嫉妬。目に見える数値。
彼には罪はないのに。
少しでも安心したくて、縋って欲しくて。
俺は、彼を強く突き放した。
“嫌い”と、強く、ハッキリそう伝えた。
今思えば、最低だった。
朝起きると、スマホの充電が切れていた。
充電をし、起動を待つ。
この充電さえ、進まなければ…
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初読みの方へ(前編を見てない方)↓
nkが主役となる方では、『嫌い』という言葉に振り回されてしまったnkさんが、
アカウント等を消してしまいます。
つまり、『この充電さえ進まなければ』は、
スマホが起動することがなければ、nkが居なくなった事実を間に受けなくて済んだのに、ということです。
ややこしくてすみません。
そして前半はかなり前に書いていたものなので今とズレ?が生じてますが目を伏せてください…