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最低 / nksr

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最低 / nksr

1 - 最低 / nksr

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2024年09月13日

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onkn / nksr


nksrで知ってくれた方も多いと思うので久々に。


前の 『最低』のsr sideみたいなものですが。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



時計の針は零時を回っている。

極々普通の学生ならまあ…寝ている頃。

俺は成人しているし、この深夜過ぎても起きる生活が普通だった。


ただ子供の頃、早く寝なさい、なんてよく言われた理由が、今更ながらわかる。

一つは不健康になる。圧倒的にそれが一番大きい。

体調は昔よりずっと崩しやすくて、何となくだるい日もよくある。


二つ目は普通に精神が乱れる。

幼いながら自律神経の話を聞き、そんなことあるか?なんて考えたけれど。

外に出ない。光は浴びない。暗い部屋の中。



普段なら気にしない些細な事も、全て気になって、何も出来ない日が数日は続いた。


外に出たり、寝る時間を変えるだけでも多少は復活するものの、習慣化されたものを変えることはかなり難しい。


もう諦めてるみたいなもんだ。




編集や仕事諸々片付けた所で、ベッドに倒れる様に横になった。

ブルーライトを浴びる気にもなれず、天井を見つめ、無心になる。





『ボビー!!』

不意に脳内に響いた彼の声。

ハキハキとしていて、元気の出る声。

声に色を付けるとしたら、まんま黄色だ。


黄色。彼のイメージカラーでもある色。

俺の紫とは補色関係に近い。 真反対。

補色はコントラストがつく為、印象づけるのには丁度いい。


絵で例えるなら海と夕焼け空が描かれる。

青い海と、オレンジの空。

海に描かれる空としては定番。

後は手術着が緑色なのは血液の赤と補色だから…だとか。




あの日あの時。

あいつが俺に手を伸ばした時、あまりの輝きに目が痛くなった。

素直な、真っ直ぐな目。

あいつに、俺が触れると。

なんだか嫌だった。汚したくない。


素直な彼なら、優しい彼なら。

汚したくないって、迷惑かけたくないって伝えても、改善策を出してくるだろう。



…そうじゃないんだよな


言語化は出来ないけど、

彼と居るのは素直に喜べない。



迫り来る嫉妬。目に見える数値。

彼には罪はないのに。




少しでも安心したくて、縋って欲しくて。



俺は、彼を強く突き放した。


“嫌い”と、強く、ハッキリそう伝えた。




今思えば、最低だった。





朝起きると、スマホの充電が切れていた。


充電をし、起動を待つ。






この充電さえ、進まなければ…



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


初読みの方へ(前編を見てない方)↓


nkが主役となる方では、『嫌い』という言葉に振り回されてしまったnkさんが、

アカウント等を消してしまいます。


つまり、『この充電さえ進まなければ』は、

スマホが起動することがなければ、nkが居なくなった事実を間に受けなくて済んだのに、ということです。


ややこしくてすみません。

そして前半はかなり前に書いていたものなので今とズレ?が生じてますが目を伏せてください…

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