テラーノベル
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(注意点)
今回はリクエストをいただいたので、なるべく添えるよう書いてみました。
100%妄想です
苦しんだり辛そうな表現があります
怪我や出血などの痛々しい表現もあります
言葉遣いなど解釈違いでしたらすみません
長文で申し訳ないです
大丈夫な方はこのままお進みください
伊波ライを本気で怒らせてしまった。
今までは「てめぇら!バカー!」で怒鳴られて適当に済んでいたのだが、今回は本気のブチギレだ。
今日の任務は、新種の敵の討伐だった。
事前に伊波が綿密な作戦・フォーメーションを考えて、4人で確認し合い、その通りにやれれば難しい任務ではなかった。
それなのに初っ端からこちらの作戦は丸潰れ。
伊波「みんな!一旦下がって!こっちきて!」
伊波はなんとか立て直そうと3人に何度も声かけをしていたが、聞く耳持たずでそれぞれ突っ走ってしまった。
特に原因は、先頭で切り込んでいった小柳が、独断で勝手なことをしたせいで、どんどん状況が悪化したのだ。
さらに小柳は罠にかかって動けなくなり、助けに行こうとした星導は敵の不意打ちにより崖から落下。
駆け付けた叢雲も別の罠にかかって動けず、残った伊波が敵からの集中砲火でボロボロに。
なんとかしようと奮闘したが、敵は逃走し姿を消した。
つまりは任務失敗だ。
ディティカの拠点に帰る道中、伊波はひとことも言葉を発する事なく、重い雰囲気の中4人は静かに歩いた。
不幸中の幸いは、誰も大怪我をしなかったことだ。
星導だけは落ちた衝撃で気絶しているが、そのうち目を覚ますだろう。
小柳が背負って運んでいる。
叢雲がそーっと伊波の顔を確認しようとしたが、まだ変身を解いていないので目元が隠れており表情は読み取れなかった。
拠点に到着すると、伊波は玄関前で1人立ち止まった。
伊波「、、ちょっと1人にさせて。」
そう言うと走り出し、夜の闇に消えていった。
叢雲「待てや!どこ行くん?!」
慌てて追いかけようとしたが、小柳に腕を掴まれた。
小柳「今はそっとしておいた方がいい。」
叢雲「なんでや!もう暗いし危ないやろ!」
小柳「分かるだろ!作戦ぶち壊した俺たちのせいで任務失敗してんだ。ライが怒って当たり前だろ。」
俺たちと言ったが、一番やらかしたのは自分だと小柳は自覚している。
叢雲も心当たりがあるようで反論できなかった。
作戦から外れたことをしてしまったが、ちゃんと理由はあった。
ただ突っ走っただけじゃない。
それゆえに、謝罪がなかなか言い出せなかった。
討伐対象である新種の敵以外に、遠くから伊波を狙って銃を構えてる敵が複数体いたのだ。
司令塔役の伊波ををこっそり始末しようとしたのか、スナイパーらしき物のレンズがあちこちでキラキラと反射していた。
予定外の危険な敵を発見した伊波以外の3人は、急いで倒しに向かったので、伊波は無事だったが最終結果は散々なことに。
作戦通りに動かなくて申し訳なかった。
でも伊波を狙う敵を倒すためだった。
素直にそう言えば良いものの、変な意地とプライドがそれを邪魔して、なかなか言葉が出てこなかった。
早く伊波が帰ってくることを願いながら、ただ待つことしかできない。
一旦星導は医務室のベッドに寝かせた。
小柳と叢雲はリビングのソファに腰掛け、お互いに今かけるべき言葉を探した。
しかし、ただただ沈黙が流れた。
走り疲れた伊波は、夜の公園のベンチに座っていた。
腹の中の憤りは一周回って困惑と混乱に変わっていた。
ぐちゃぐちゃになっている頭の中を空っぽにさせようと、ただぼんやり空を眺めた。
無意識にため息が出た。
目を閉じると、風に揺られるブランコの音に耳を傾ける。
伊波「なんでなんだろうなぁ、、。」
ゆっくり思い返して、冷静に考えてみた。
伊波「俺の作戦の伝え方、分かりにくかったのかなぁ、、。あいつら3人とも最初から全然違う動きしてたし、、。」
優しい伊波はまず自分に非があったのかもしれないと思った。
伊波「なんか、、俺こういうの向いてないのかな、、。でも俺がやらなきゃ、他の3人やらないし、、。」
伊波はよく作戦を立てたり、指示を出したり、3人を取りまとめる役割をしている。
1番こまめに報連相を行い、連携を取れるよう声かけをする。
紫雨📍
294
#にじさんじ
誰かにやれと言われたわけではない。
自分が適任だと感じて自然とやり始めた。
でも、自信がなくなった。
伊波「俺のせいなのかなぁ、、。」
でも、みんなちゃんと作戦を理解してたと思う。
話の流れ的に、分かってる感じだった。
確かそんな感じだった、と振り返る。
じゃあ何故、今回、想定外な動きをして、失敗したのか、、。
もしかして、、。
伊波「みんな、俺の事、嫌いなのかな、、。」
最悪な結論に行き着いた。
一気に体が重くなる感覚がした。
その結論に辿り着いてしまって、絶望感で頭がぼうっとした。
くしゃりと表情が歪み、瞳に涙が溜まった。
泣くもんかと袖でゴシゴシと目元を拭う。
そんな時に、討伐対象の新種の敵が目の前に現れた。
伊波「え、、なに、、?。」
突然の出来事に呆気に取られた。
静寂の中、先に動いたのは敵の方。
響く敵の鈍い威嚇声。
新種の敵は、伊波が1人で居るところを察知し、潰しにきたのだ。
ナイフのような武器を両手に振り回しながら、ジリジリと近付いてくる。
デバイスから応援を呼ぼうとしたが、仲間に対する今の気持ちがどうにも邪魔をする。
呼びたくない。
自分1人でなんとかしたいと思ってしまった。
敵の動きは素早くて、手数も多い。
大振りのハンマーとは相性が悪かった。
防御はしているが、防ぎきれなくて体に傷が増えたいく。
反撃したくても、その前に次の攻撃が飛んでくる。
さすがにやばいと感じた。
意地を張っていたが命には変えられない。
伊波「きゅう、え、、
なんとかデバイスに救援要請を依頼しようとした隙をつかれ、肩をナイフに貫かれた。
その衝撃でデバイスも落としてしまった。
伊波「痛っ、、!!」
肩を抑えて一旦敵から距離を取った。
遠くへ転がったデバイスをチラリと見ながら、今ので伝わっただろうかと焦りを感じた。
でも拾いに行くのは難しそうだ。
敵は徐々に近付いてきている。
大丈夫。まだ戦える。と、自分を奮い立たせてハンマーを構え直す。
そこでなぜか敵が動きを止めた。
伊波は警戒しながら敵をジッと見つめている。
なにか遠くから銃声のような音が聞こえた気がした。
伊波「ゔっ、、!!!」
その瞬間、体に激痛が走った。
立っていられず地面に倒れ込む。
何が起こったのかわからない。
体を見ると、胸部や腹部から3箇所も出血していた。
そこでやっと撃たれたと理解した。
起き上がろうとすると、さらに両太腿も1発ずつ撃たれ、べしゃっと倒れる。
痛みと共に熱いものが迫り上がってくるような感覚に襲われ、口からごぽっと血が溢れ出た。
眼前に立っている敵は余裕の笑みを浮かべている。
そうか、罠だったんだ。
手数の多い敵との戦いに集中させて、遠くにいるスナイパーに命を狙わせる作戦だったのか。
じゃあ、今日の任務の時も、もしかして、、。
ハッと気付くと敵が目の前に来ていた。
ゆっくりとナイフを振り上げて、トドメを刺そうと思い切り振り下ろす。
終わった。と思い、目をギュッと閉じた。
そこへ、ガン!!という衝撃音が響いた。
オトモが全力で敵の頭に体当たりしたのだ。
眉間に強烈な一撃を喰らい敵は倒れ込む。
やや頭をクラクラさせているが、きっと少しの時間稼ぎにしかならない。
オトモはブースト機能を使ってパワーモードになり、伊波の服を掴んで引き摺るように運んだ。
それなりに早いスピードで逃げれており、スナイパーが射撃してきたが、少し掠める程度で当たらなかった。
敵が追ってくる前に、なんとか入り組んだ路地に逃げ込むことに成功した。
ビルの裏に辿り着いたところでオトモのパワーが切れて、ガシャンと地に落ちた。
伊波の体もドサリと沈む。
伊波は自分の隣で横たわるオトモを優しく撫でた。
伊波「ありがとな。お前がいなかったら俺、殺されてた。、、ぐっ、。ゲホゲホっ!」
とはいえまだ危険な状況。
敵が近くまで追ってきてるかもしれない。
手元にデバイスも無い。
見つかったら今度こそ終わりだ。
ディティカの拠点に戻るしかない。
今となっては、仲間に対しての絶望感はかなり薄れた。
会って話がしたいと思った。
俺の作戦を無視したのは、あのスナイパーにいち早く気付いて、先に倒そうとしたからだろう。
でなければ4人とも撃たれていたに違いない。
理由が分かって本当に良かった。
沈んでいた心が一気に浮上した。
しかし体は地に沈んだまま動けない。
壁に体を預けながらゆっくり立ち上がってみた。
傷が燃えるように痛む。
冷や汗、震える両足、苦しい呼吸。
遠くなりそうな意識をなんとか留めながら、壁を伝い一歩一歩、拠点へと歩く。
伊波「みんな、、ごめん、、、会いたい、。」
意識が続くまで、ひたすら歩み続けた。
時を少し巻き戻し、シンと静まり返っている拠点内。
すると、デバイスから音が鳴った。
「きゅう、え、、」
そしてブツンと切れた。
確かに伊波の声だった。
叢雲「今、伊波が救援って言うたよな?!」
小柳「救援要請だ!多分あの新種と遭遇したんだ!行くぞ!」
同時に立ち上がり、伊波のデバイスの位置に全速で走った。
伊波の位置を示す場所に辿り着くと、そこは公園だった。
夜の公園は月明かりと街灯に照らされていて、深夜にしては明るくよく見える。
叢雲「ライ!どこや?!返事せえ!」
2人で見渡すが誰もいない。
物音すら無い。
小柳が地面に落ちている伊波のデバイスを発見した。
さらに戦闘の跡と、所々に血痕、そして血溜まり。
地を抉っている銃弾、引き摺ったような跡。
小柳「クソ!やられた!おいカゲツ!ライ、撃たれて連れてかれたかもしれねぇ!」
叢雲「はぁ?!そんなん昼間のスナイパーやん!ちゃんとライに言うとけばよかった、、。」
叢雲もその状況を確認し、その可能性が高いと感じた。
出血量的に命の危険すらある。
2人とも、任務後にライと話をしなかった事を後悔した。
ひとまず引き摺られた跡の方へ向かってみる事にした。
すると、公園の奥の方に何かいる。
叢雲「おまえ!ここでなにしとんねん!ライをどこへやった?!」
昼間に戦った新種の敵が、何かを探すようにキョロキョロと徘徊していた。
小柳「ってことは、またスナイパーが狙ってんだろ?カゲツ、俺は先にあっち片付けてくる。こっちは頼むわ。」
夜目のよく効く小柳はすぐに3人のスナイパーを発見し、討伐しに向かった。
叢雲「おまえ、、分かったで。ライ探しとるんやろ。行かせへん、僕がここでおまえを仕留める。」
両手にクナイを構えると、敵に一気に詰め寄った。
敵は大きな声で威嚇すると、両手にナイフを持ち、クナイとぶつけ合う。
スピードタイプの敵だが、叢雲はさらにその上をいく速さの手数で押していく。
しなやかな動きで敵の攻撃を避け、クナイで弾く。
素早く背後に回って斬ったり、死角から刺したり、敵もそれなりに避けているはずなのに次第に傷が増えていった。
体力も削られ、そろそろ動きの悪くなってきた敵は、なるべく距離を取り始め、逃げる段取りに入っていた。
叢雲はそれを見逃さない。
叢雲が敵に玉を投げつけると玉が割れ、中から出てきた煙が敵を覆った。
敵の体は即座に痺れ、動けずその場に片膝をつく。
叢雲がクナイを構えるよりも早く、敵の真横に颯爽と着地したのは小柳。
小柳「抜刀。」
敵の首が飛んだ。
着いた血を振り散らすと、刀を鞘に収める。
叢雲「おいー!!横取りすんなや!1番美味しいとこやぞ!」
小柳「ははっ!残念だったな。遅いのが悪い。で、結局ライはどこなんだろうな。」
叢雲「怪我して一旦引いたってことやろ?拠点に戻っとるんやない?」
小柳「そうなら拠点にあるデバイスから報告が入るはずだけどな。」
探す場所にあても無いので、仕方なく拠点に戻ってみることにした。
その頃の伊波は、最後の力を振り絞るように、建物の壁を履い伝いながら拠点の近くまで戻って来ていた。
途中で何度も体が崩れ落ちたが、もはや気力だけで前へ前へと少しずつ歩く。
伊波「、、みんな、、どこ、、?」
拠点の前まで来たが、室内の電気は消えており真っ暗だ。
とても静かで、誰かが出迎えてくれそうな雰囲気はなかった。
伊波「、おれ、、もどってきたよ、、。」
やっと辿り着いた安心感が、寂しさと不安へと変わって、体の力がついに抜けてしまった。
そこで倒れ込み、意識を落とした。
ちょうどそのすぐ後、小柳と叢雲が倒れている伊波を見つけた。
まさかとは思ったが本当に戻っているなんて、しかもあと少しのところで力尽きているとは。
すぐに抱えて拠点内の医務室に寝かせた。
小柳が止血や治療を行い、叢雲が隣で声をかける。
叢雲「ライ!なぁ!聞こえとる?!」
小さく唸るような苦しむ声が返ってきたが、瞼は開かない。
叢雲「昼間はほんまごめんて!作戦無視したわけやない!別の敵がおってん!そいつのこと話さんくてごめん!」
聞こえてないだろうが、必死に謝罪と弁明を繰り返した。
申し訳なさで目が潤んできて、両手で顔を覆った。
叢雲「こんなことになったん、僕のせいや。」
伊波「そんなこと、ないよ。」
いつのまにか伊波が目を覚ましていた。
ゆっくりの伸ばした手で叢雲の髪をクシャクシャと撫でた。
叢雲「起きとったん?!」
伊波「あんだけ横で騒がれたらさすがに起きるよ。」
叢雲「よかったわ、あとほんまごめんな。」
小柳「俺も、、すまん。」
かなり怒らせたと思っていた伊波は、全くそんなことはなさそうで、むしろ優しく微笑んでいた。
伊波「さっきなんとなくカゲツの声、聞こえたよ。それに俺も敵と戦って、やられて分かった。スナイパーだよね?」
小柳「そいつ見つけて、ライ狙ってたから、先に倒しにいって、、、でも作戦狂って失敗して、、、謝りもしねぇし、その敵のことも言わねぇし、、俺最低だな、。」
ボソボソとぎこちなく話す小柳の声は後半どんどん小さくなっていった。
伊波「俺も勝手に出てってごめん。ちゃんと話し合えばよかったね。でももう大丈夫、今解決したし、仲直りね!」
伊波は叢雲と小柳の手をギュッと握った。
そんな和やかムード3人の、隣のベッドに寝かされていた星導がやっと目を覚ました。
星導「あれ、、皆さんお揃いで、、どうしたんですか?」
叢雲「どうしたやないわ!おまえが寝とる間にこっちは色々あったんやぞ!」
星導「へぇ、そうなんですね。そういえばライ、作戦途中で抜けてすみせんでした。奥にスナイパーがいたので、そっち行っちゃいました。」
星導はあっさりと謝罪し、すんなりと伊波に頭を下げた。
他の3人は思った。
星導が気絶さえしていなければ、任務後きっとすぐに話がてきていて、全てが丸く収まっていたのだろう、と。
今までのはなんだったんだろう、と。
伊波「今それもう全部終わったよ。」
星導「えぇ?」
何も分かっていない星導だけが、呑気に目を丸くして首を傾げている。
とりあえず、3人の絆は深まったのだからヨシとしよう、と思う事にした。
伊波と小柳と叢雲は目を合わせ、苦笑いを交わした。
星導はその様子を見ながら、
「なんかキモい青春してますね。そのうち俺も混ぜてくださいね。」
こんな喧嘩と仲直り、何度もあってほしくないものだけど、ディティカはそうやって強くなっていく。
コメント
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口角上がりすぎてやばいです。もう主さんの小説は有料でも買います。大好きです。私の主食ですね。ありがとうございます。
ありがとうございます...ありがとうございます...🙇♀️