テラーノベル
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俺が頬を赤らめながら促すと、圭ちゃんはやっと箱を受け取り、雑に開けた。
そして中のものを摘み上げ、目の前に掲げる。
「へえ……これ、ネックレスか」
「う、うん…!気に入らなかった…?」
そう言うと、圭ちゃんの唇が緩むのが分かった。
「いいや、あり寄りのあり。りゅうらしいし…サンキュ」
その言葉の真意が分からなかったが、俺は再び口を開く。
「そ、それでさ、俺…本当に圭ちゃんしか好きじゃないし、樹くんのこと好きになった過去はあるけど…3年間も圭ちゃんのこと想ってたし、今もそれは変わらなくてさ」
「圭ちゃんってガサツだし言い方キツイし…優しさだって分かりづらいけど、こんなにドキドキするの圭ちゃんだけなんだよ。だから…その……っ」
「…圭ちゃんに素っ気なくされると悲しいから、機嫌直して欲しいなって…」
言い終えると、俺はつい目線を下に落としてしまった。
でも、圭ちゃんは俺の右手を強く引っ張ったかと思うと
そのまま自分の方に抱き寄せた。
「わっ……!け、圭ちゃん……?」
圭ちゃんがふっと笑った。
「ちょっと面白くなかっただけだっつーの。そんな素っ気なく見えたか?」
「う、うん…っ、俺、本当の本当の本当に圭ちゃんのこと大好きだから…!圭ちゃんしか眼中にないから、誤解させちゃってそっけないのかなって思ってたんだ…違ったなら、よかった」
「分かった分かった。もう充分だっつの」
言いながら、圭ちゃんは手馴れたように俺の頭を撫でてくれた。
◆◇◆◇
その日の放課後───
帰りのSHRが終わると、掃除当番の圭ちゃんを待つため、俺は荷物を持って廊下で壁に寄っ掛かりスマホを弄っていた。
そのとき、頭上から「やっほ、誰か待ってるの?」という聞き覚えのある柔らかな声が降ってきた。
「え?あっ、樹くん!う、うん、圭ちゃん待ってて…」
スマホから目を離し、顔を上げると案の定そこにはスクールバッグを肩にかけた樹くんがいた。どうやら1人のようだ。
「へえ、日高と仲良いんだ?」
「あはは…そういう樹くんは、今日誰かと帰らないの…?女の子とかに誘われてそうなイメージあったけど」
世間話でもするような空気感で話題を振ると、樹くんは真剣な顔をして言った。
「ないって。…いや、実はさ?龍星に頼みたいことあって」
「え、俺に頼みたいこと……?」
一体なんだろう?と思いながら、頭を捻っていると、樹くんが申し訳なさそうな顔で呟く。
「部活の道具運ぶの手伝ってほしくて。ほんと、すぐ終わるからさ」
「え?……そ、それは全然構わない、けど…」
突然のお願いに戸惑いを隠せない。
「じゃ、体育倉庫行こ」
「う、うん。わかった」
彼の急かすような態度に、若干の違和感を感じつつも、樹くんの後に着いていく。
その間、俺はスマホで圭ちゃんとのトーク画面を開き
「圭ちゃん、なんか樹くんが道具運ぶの手伝って欲しいらしくて、体育倉庫行ってくるから、悪いんだけど掃除終わったら体育館来てくれる?」とだけ送っておいた。
コメント
1件
え〜第42話、読み終えたよ〜!!🌸✨ もうね、龍星くんの圭ちゃんへの想いが溢れまくってて胸がぎゅってなった😭💕「機嫌直してほしい」って素直に言えるの尊すぎん!?しかも圭ちゃんが抱き寄せて頭撫でるとか、ずるいでしょ…! でもラストの樹くん登場からの「頼みたいこと」、なんか若干違和感あるよね…?龍星くんも戸惑ってたし、嫌な予感がする…次どうなるの!?気になりすぎるよ〜!!😣
ありあ
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野々さくら
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猫塚ルイ

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