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「好きです」
そう言ったのは、私じゃなくて彼だった。
放課後の教室。夕焼けが差し込む中、無表情で有名なクラスメイト・朝倉くんが、いきなりそう言ったのだ。
「え、罰ゲーム?」
「違う。本気」
真顔。瞬きゼロ。心臓に悪い。
「でも朝倉くん、私のこと全然見てなかったじゃん」
「見てたよ。毎朝、校門でこけそうになるところ」
「やめて!一番見られたくないとこ!」
彼はふっと、ほんの少しだけ笑った。
「ドジで、うるさくて、よく笑う。俺にないもの全部持ってる」
そんなの、ずるい。
「……変なの」
「うん。変な恋してる」
静かな声。だけど耳まで赤い。
気づいたら、私も笑っていた。
「じゃあさ、その変な恋、続けてみる?」
「うん。一生続ける」
即答!?重い!でも嬉しい!
夕焼けよりも赤くなった彼の横顔を見ながら思う。
ああ、これが私の――
ちょっと変で、すごく甘い恋の始まり。