テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
350
りいちか
86
まあ
67
「好きです」
そう言ったのは、私じゃなくて彼だった。
放課後の教室。夕焼けが差し込む中、無表情で有名なクラスメイト・朝倉くんが、いきなりそう言ったのだ。
「え、罰ゲーム?」
「違う。本気」
真顔。瞬きゼロ。心臓に悪い。
「でも朝倉くん、私のこと全然見てなかったじゃん」
「見てたよ。毎朝、校門でこけそうになるところ」
「やめて!一番見られたくないとこ!」
彼はふっと、ほんの少しだけ笑った。
「ドジで、うるさくて、よく笑う。俺にないもの全部持ってる」
そんなの、ずるい。
「……変なの」
「うん。変な恋してる」
静かな声。だけど耳まで赤い。
気づいたら、私も笑っていた。
「じゃあさ、その変な恋、続けてみる?」
「うん。一生続ける」
即答!?重い!でも嬉しい!
夕焼けよりも赤くなった彼の横顔を見ながら思う。
ああ、これが私の――
ちょっと変で、すごく甘い恋の始まり。
コメント
3件

続きを書くことを学習しようね?