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小さい頃から見えていた赤い糸
これが何を意味するかなんて子供の頃は分からなかった
でも、年をとるに連れて分かっていた。分かってしまった
これが、運命の糸なんだって。
水「いふくん!大好き!」
青「俺も好きやで」
目の前でそう話しているのは俺の友達のいむとまろ。
2人は、運命の糸で結ばれている。
結ばれてるからって学校でいちゃいちゃしないでほしいけど、2人には見えてないわけだし、
言おうにもあのお花が沢山飛んでいる場所に行きたくない。
そう思っていると、誰かの手が頭に置かれた。
「まろ・・・」
青「大丈夫か?ボーっとしとるけど」
「全然大丈夫。ちょっと眠たいだけ。」
青「そっか、あんま無理せんでな。」
「うん。」
青「じゃ、」
そう言っていむのとこに戻っていった
『羨ましい』
そう思うのはこれで何度目だろうか
俺は、自分の左手を見た
みんなには巻き付いているのは赤い糸。
でも、俺に巻き付いているのは黒い糸。
これが何を意味してるのか、ずっとわからないまま
まぁ、分かってもどうすることもないか
そう思い、今日もくだらない一日を過ごす・・・
はずだった。
帰り道、ただボーっとして歩いてると前にあの2人が見えた。
幸せそうに手をつなぎながらお花を咲かせていた。
ふと俺は2人の糸を見た。見てしまったんだ、
「ぇ・・・」
学校では繋がってた二人の糸は、外れてて、まろの糸がこちらに伸びてきていた。
俺は、自分の左手をもう一回見る。
「うそ、うそだ・・・違う・・・」
俺と、まろの糸が繋がってた。
「違う、違う、まろは、いむと運命のはずで、俺は誰とも繋がってないはずなんだッ」
違う。
違う違う違う違う違う違う違うッ!
俺は急いで家に帰り、はさみを持った。
運命の赤い糸。
赤い糸の他にもう一本の糸がある。
それが、黒い糸。
黒い糸は、赤い糸の運命を捻じ曲げれるという噂がある。
もう一つ、赤い糸にまつわる噂があった。
それは、糸を切ると死んでしまう。という噂。
「みんなは切っちゃだめだよ。」