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甘々です…僕甘党じゃないのに、リピして、5回も見ちゃった、…
「……」
宅飲みを始めてしばらく経った頃、、
「にきぃ、のめよぉ、、、!」
俺はとても酔っていた。
「ちょ、ボビー飲みすぎだって、水飲みな?」
「みずぅ??いらない!」
と言いながら、コップの水も一気飲みする。
「えぇ、のんでるし、、ww」
俺はもう意識がないくらいに酔ってしまっている、作戦が失敗に終わってヤケクソで飲んでいたらだいぶペースが速かったみたいだ。
「もうボビーだけで、1、2、…5本目だよ?」
「んぅ、ぅるさい!」
「酒つよくないんだからさあ、、」
俺を注意するニキの目に心配の色が見えて少し嬉しくなる
「…ふふふ」
「なぁにわらってんの 」
俺は酒が入ってるせいで感情が表に出やすくなっている、 少し怒ってる風に言ってくるのに、ニキの声色は優しくてもっとうれしい気持ちになる
「にき、かわいー」
「っ、かわいくねぇよ!」
「ぁははっ 」
少し笑い上戸のようにも なっている俺に、いきなりだったのもあるのだろうか、ニキにも酒が入っているのでいつもよりからかいに弱い。
「も〜!かわいいのはぼびーでしょうが!!」
「おれはぁかわいくない!」
「おまえ酒飲むと知能数ひっくくなるのなんなの、、まじで、、」
「wwwww」
ニキが俺の言動にいろんな反応するのがツボに入った俺はくすくすと笑う
「、、ぼびーは家で泥酔するとよくデレるねぇ、」
ニキのぼそっと言った言葉が俺の耳に届く
(デレる…?)
届いた言葉について酒でよく回らない頭の中で考える
「デレるの〜?」
「wwデレてるよー」
今の俺には考えても考えてもよく分からないからお酒というものは怖いものだ
ニキも俺の頭は回ってないって分かっているらしく軽く笑ってあしらわれる
「ふーん、、じゃあぎゅーして?」
悲しいことに馬鹿になった俺の頭の中では、デレる、がハグに繋がってしまった
「っンッッ?」
ニキが今なんて言った??という顔をしてちゃんとびっくりしている。
それでも俺は回らない頭で、ただただハグがしたいという気持ちに駆られてニキに、にじり寄る、座っているニキを跨るような体制になる
「いやいやいやいやいや、えっ?!デレのダムが崩壊してますボビーさん!!」
「うるせぇ、はぐ、して」
ニキの突然のデレに困惑して顔の前で手をぶんぶんと振っている手を掴み、はらいながらハグを要求する。
「ぇっ、じゃあ、、し、しつれいします、」
とうとうニキが俺の身体に手を回し、それに連動して俺もニキの背中に手を回す。
やっとだ、
何度も記憶を掘り出しては、もう一度、と思っていた温もりを感じる、あの時より少し熱い待ちわびた抱擁。
うれしくてあの夜とは逆に俺がニキの肩にぐりぐりと顔を押し付けた
じわっと胸の奥があたたかくなる感じや、ニキに包まれている感じ、小さく、とくとくと鳴っている心臓の音、全てが大好きでこのまま刻が止まっても良い、というくらい心地が良い
なんだか眠くなってきて、うとうとしながらニキの心音に耳を澄ます、
「あの、、ぼびーさん、いつまで、、」
突然聞こえたニキの声が俺の意識を取り戻して、ばっ、と顔を上げる
すると同時に先までふわふわしていた思考が、全く回らなかったはずの頭が、酔いが、醒める。
否、醒めてしまった。
「へ、、、、」
ぶわぁぁ、っとさっきまで自分がした言動を思い出して羞恥心で死にたくなる。もはや声も出せずにわなわなと体を震わせてしまう、
「あ、、酔い醒めちゃった、?」
俺のプライドの高さを知っているニキが、あーあ、といった感じでこちらを見る
「……………ッさいっ……あく………」
「WWWWWWWW」
俺が恥ずかしさで手で顔を覆うと同時にニキが大爆笑する。くそコイツ!!!
「…しね」
「あーーwwおもろいwwwwwww
うわこれめっちゃ動画で話したいwww
話せないのしんどすぎwwwwwwww」
どこまで行ってもYouTube命だな、と殺意が湧く、死ね
「まじで死ね、殺す」
恥ずかしすぎる、普段全くデレないからこそ本当に恥ずかしい。
恥ずかしすぎるのにからかってくるのがニキだ、コイツを一旦殺したいと思いながらもとりあえずニキの膝から降りようとする、
「まって」
「…??なんや」
降りようとしたらニキが俺を掴んで離さない、不思議に思い殺意を抑えながら問う
「ぎゅー、したかったんでしょ?」
と心底面白そうに、ニヤニヤしてここに来いと言うようにニキは腕を広げる
「っっクソが、、」
先程は酔いすぎでふわふわしていて記憶が曖昧だ、今ハグをしてやっと成功なんじゃないか、?などと考えてしまい、
この胸に飛び込みたい感情とウザすぎてムカつく感情がせめぎ合う。
ニキはほれほれとドヤ顔で俺を誘惑する、
「〜〜〜ッ!!!!」
こうなれば!と机から酒を手に取りコップに半分ほど残っている酒を全て飲み干した、 最後は酒の力を借りる
「っ?!それ俺のだよ!?」
ニキは濃いのをちまちま飲んでいたらしく酒が通ったところが少し焼ける感覚になる、
それだけでもうフラフラとしてくる、そのまま俺はニキの胸の中にダイブ。
いきなり自分の酒を飲み干したことに大変驚いたようで、伸ばしていた腕が落ちている為
「はよだきしめてや!!」
「ぁ!はいはい!」
少々キレ気味に言うとそうだった!と思い出したように俺を抱きしめる、
「くそ、くつじょく、、、」
「wwww」
そのまま抱き合いながら少しの間、無言が続いた
「ぼびー?」
静寂を破ったのはニキだった
「…ん?」
「ボビー最近なんかさあ、様子変だったよね?」
「な、なにがや、」
内心ぎくっ、としながらとりあえず言葉を返す
「なんかやたらぼーっとしてるし、考え込んでるし、変な行動多いよ?」
「いや、、きのせいちゃう、、」
なんとか誤魔化したい、と俺は頑張って逃げようとする
「てか、その反応がモロ怪しいし笑、わかり易すぎ」
「……いや…」
「いや、しか言えなくなってるじゃんw」
ニキは逃がしてくれない、俺としてはこれ以上の失態を晒したくはない
「…」
「ねぇ、もしかしてだけどさ、」
「……」
「ずっと俺とハグしたかった?」
「、……………」
「ふはっ、あたり?笑」
ニキは変なところで勘が鋭い
「、、もうさいあくや、、、」
もはや隠し通すのは無理だろう、とほぼ肯定する言葉を吐く
「ははっ、かわいいねえ、言ってくれれば好きなだけするのに〜」
「…俺がそういうの言えないってしっとるやろ」
「ww 」
ずっとハグをしていて顔は肩にうずめていて見れないからまだ良かった、これで顔を見られたら俺は今頃恥ずかしすぎて死んでいただろう。
「…な、にき、、」
俺はとても小さい声で、ニキを呼ぶ
この距離じゃないと絶対に聞き取れない声量で
「ん、なあに?」
「おれ、ぎゅーすきや、」
もう、全部酒のせいにしてしまおう
「っ、、うん………」
「、あったかいしな、ニキの心臓の音聞こえるし、ニキにぎゅってされるのすげぇすき、」
「っぅ…うん…………」
「それにニキの匂いもするし、、
…ここだとにきの声、ちかくてうれし、 」
こんなに素直に言ってしまうのも酒のせい
「…そっ、、かぁ、、、///」
「……もっと、 」
「ぇ?」
「もっとだきしめて」
自分の欲のまま甘えてしまうのも全部、全部酒のせい。
「…っっ///」
ニキは今までよりも強く抱きしめてくれる
俺もその分を返すようにつよく、腕に力を込める
「ねぇぼびー、かわいいこといわないで、、かわいすぎるよ、、、」
ニキは何かを耐えるように1層強く俺を抱きしめる
「…す、、、すき、、やよ、」
「っは、、ほんとなに、、今日どうしたの、、?」
普段、どれだけ酒を飲んだとしても自分からは全く言わない愛の言葉をニキに囁く。
「にきは?すきちゃうの?」
「すき!!かわいい、だいすき、あいしてる、、、ほんとかわいい、、、むり、、」
ニキは愛おしさでこみ上げてくる何かを処理するのでいっぱいいっぱいになっている、
「……おわり!!!もうなんもいわん、寝る! 」
そろそろ正気に戻ってきて耐えられなくなってしまった俺は、ばっ!っとニキから離れて立ち上がるが、 立ち上がった瞬間ふらっとしてしまい、その瞬間ニキにキャッチされる、
そして、
「 ベット行こっか。」
久しく見たニキの目の中には劣情が熱く燃えていた。
end
雑談…
今回で一応最終話となりました。
かなり甘めになってしまったので解釈違い起こしたらすみません、、あくまでお酒が、お酒が入っているので!!
もし、要望があって気が向いたらこの後の…書いちゃいたいですね。