か細い声が特徴的な青峰くんは今までにあったことのない雰囲気の男の子。理系科目が得意なようで、授業が終わってからも話が弾んでしまった。
「僕…数学と理科しかできなくて……白梨さんはたしか学年上位の成績でしたよね?あの桃瀬くんと1位2位を争ってましたし…。」
そういえば、そんなこともあったっけ。
あの時はまだ来て間もないころで、ドキドキの連続だったな。
「そ、それでですね…その……大変申し訳ないのですが…その……お時間あるときにでもいいので、語学の勉強を教えてもらえないでしょうか…?」
「語学ってことは国語と英語ってこと…?」
「はい…後、できたら他の外国語もお願いできたらと……。」
「外国語か……フランス語、ドイツ語、イタリア語、中国語、韓国語辺りならできるけど……。」
「フランス語をお願いできますか…?僕、絵描くのも好きで、フランスの留学考えていて、どうやって勉強しようとしていたか困っていたんです。」
「もちろん!あ、そうだ、連絡先交換する?」
「は、はい!」
「何か困ったことがあったらいつでも連絡してもらって大丈夫だから、留学のために頑張ろう!」
「はい!」
青峰くんは隣のクラスのようで、ドアのところで別れてしまった。
留学か……私にできることなら何でも手伝いたいな……。
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