あの人気者が救世主

#5 悩み

あの日から私はとあることを考えていた

それは３つ。

1つはマサイくんを恋愛的に見ているのか。

2つはこの事を他のメンバーに伝えていいのか。

3つは…「フィッシャーズ」としても

ここにいていいのか…。

最近はこの事で悩みすぎて

ろくに休みも取れていない。

相談…できないしな。

「ロミアー！」

「……」

はぁ…ホントどうしよ…。

「おーい！」

「わっ！？」

「やっと気づいたかー…」

ダーマくん？

ゲームとか以外で話しかけてくるなんて珍しいな

「どうしたの？」

「シルクが呼んでた」

「わかった…」

「…なんか疲れてない？」

「…えっ…？」

バレた…？

でもそんな疲れてるようなことしてたかな

「大丈夫…？」

「うん、平気平気！

教えてくれてありがとう」

「なら…いいけどさ」

今はこの事を隠さないと…

誰にも知られないように。

知られたら……、何されるか

…わかんないし。

「シルクくんー？呼んだー？」

「あ、きたきた！

今からロードシルクで絵の企画したいんだけど

ロミアもしない？」

「あ、いいよ」

「よしっ決まり〜！」

そして動画を撮り終え…

「ロミアめっちゃ絵上手っ！！

え？絵描きさん？」

「将来はその予定だった」

「へ〜！これはフィッシャーズの

お絵描き担当になれるなー！」

「えっ？笑

お絵描き担当はシルクくんとモトキくんじゃん」

「俺らはロゴ組、ロミアはプロ！」

少し抵抗したところもあったけど

シルクくんのその言葉が凄く嬉しかった。

初めて…自分のした事が報われた気がした。

心のどこかでシルクくんになら

相談してもいいかもと思った自分がいた。