「すごい雨……」
走る車の中から見える外は雨に白く煙っていた。
夕方まで雲一つない晴れ空だったのが嘘のように、病院を出るころには結構な勢いで雨が降り出していた。ついでに風までびゅうびゅう吹いて昼間の暑さを吹き飛ばしてしまったので、車内は少し肌寒いくらいだ。
「病院から電話がありましてね。早瀬巳影とかいうガキの身元引受人ですね、と言われまして」
車のハンドルを握ったまま、朱虎が言った。
口調はいつもの十倍くらい素っ気なくて、ちらともこっちを見ようとしない。
「お嬢に確認をとろうにも繋がりませんでしたから、直接来たんです。邪魔してすみませんでした」
「別に……邪魔なんて」
あたしは助手席でぬいぐるみを抱きしめたまま、もごもごと言った。
気まずい。
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