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ゆうなほ
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🩷💛よりこちらが先に仕上がってしまいました。思ってるより❤️💙がないなと、見てみたいなと思ってたら書いてました(´>ω∂`)てへぺろ☆
❤️さん視点
事務所に入った頃はただ怖い先輩やった。
それが同じグループになって、仲良くなれただけで嬉しかったのに…。
「おーい、舜?聞いてる?…どこみてんの?」
「あ、柔。どうしたん?」
楽屋で遅めの昼食を柔太朗と一緒に食べていた。
柔太朗と喋りながら食べていると、すうすうと寝息が聞こえてくる。
寝息の聞こえる方へと意識を集中させると、ご飯を食べている席から少し離れたソファに横になって昼寝をしている太ちゃんの寝顔が目に入る。
普段、元気いっぱいにしてるけど大人しくしているとほんとうに可愛い。
「え?」
あれ?俺、無意識に…可愛いとか、思わんかった…?
思わず出た間抜けな声にさらに驚き、手で口元を押える。
「さっきから百面相してどうしたん?」
呆れた口調でこちらを見た柔太朗は、すぐに行きつけの店のハンバーグへと意識を戻し、「あ、やっぱ冷めててもおいしい」と愛おしそうに好物を噛み締めていた。
「…なんでもないよ。それより、柔ほんまにここのハンバーグ好きやな」
「うん、めっちゃ好き」
深追いされることもなくハンバーグの話題にすり替わったが、目の前で幸せそうに微笑む柔太朗を見つめても、さっき太ちゃんに抱いたような「可愛い」という感情が湧き上がることは決してなかった。
その日から、なんとなく太ちゃんの姿を目で追うことが多くなった。
──あ、目が合う。
そう思った瞬間には、心臓が跳ね上がって咄嗟に視線を逸らしてしまう。
そんな不自然なことを連日繰り返していたからだろう。
周りのメンバーどころか、ついに、当の本人にまで不審に思われる瞬間が来てしまった。
誰もいない楽屋の隅、不意に、いつもより控えめな声が降ってくる。
「なぁ…」
ビク、と肩が震えそうになるのを必死で抑えた。
なるべくいつも通りのトーンを意識して、平静を装いながら振り返る。
「どうしたん?」
顔を見ているようで、どうしても、その瞳の奥だけはまっすぐ見つめ返せなかった。
「俺、舜太に何かした?」
「なんでそんな事聞くん?」
今まで聞いた事ないような苦しそうな太ちゃんの声を聞いても自分の本心を伝えるなんてできない。
「俺の事きらい?最近妙に舜太に避けられてる気がする…」
嫌いなわけない。
むしろ、好きだ。
──それも、同じグループで活動する同性のメンバーに対して、決して抱いてはいけない方の「好き」だ。
「…避けてへんよ」
「じゃあ、なんで今も俺と目合わせてくれへんの?おかしいやろ…そんなん、」
──嫌われてるからやん。
そう言いたげに、逃がさないとばかりに、俺の服の裾をぎゅっと握り締める。
俯きがちに喋る太ちゃんの表情を、今の俺の位置から窺い知ることなどできなかった。
「俺な、…」
これを言ったら太ちゃんを困らせてしまう。
明日から、今まで通りに接してもらえんようになる。
分かってる。
痛いくらい分かってるのに、掴まれた服の裾から、太ちゃんの不安が体中に伝わってきて、もう限界だった。
──もう、後戻りはできやん。
「太ちゃんの事が好きなんさ」
俺の言葉に、太ちゃんが勢いよく顔をあげる。
まるで信じられないものを見るかのように大きく見開かれた瞳と、真っ正面から視線がぶつかった。
──あ、あかん。
途端に心臓がうるさく鳴り響いて、急に恥ずかしくなった俺は、また情けなく目をそらしそうになる。
「それって…」
「だから、恋愛感情で俺、太ちゃんの事『好き』なんさ」
――言ってしまった。
ドキドキと心臓の音がうるさい。
勢いでした告白のせいで、もう二度とまともに太ちゃんの顔を見れなくなるかもしれないと思うと呆然と俺の顔を見てる姿すら目に焼き付けときたくて食い入るように見つめる。
(あぁ、やっぱり可愛いな…)
困ったような表情をした太ちゃんを前にしても、ちっともブレない自分の気持ちに呆れてしまう。
答えなんて、聞かなくていい。
──ただ、お願いだから、これからも好きでいさせて。
まだ完結してない話もあるし、シリーズ化するかは悩んでます…続きいりますか?