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3月××日
「 あーもう2年も終わりかぁ 」
「 めっちゃあっという間だったわー 」
「 3年でも同じクラスがいいよなぁ！ 」
「 …剣持？聞いてる？ 」
「 あ、うん。ちょっとぼーっとしてただけ 」
「 やっぱ剣持も寂しいんじゃん！ 」
「 別にそんなんじゃないから 」
「 ちぇーっ相変わらず連れねーなあ 」
何回目だろうか
高校2年生の修了式は
来年も一緒に、か
きっと
この人達も
忘れてしまうんだろう
永遠の16歳の事なんて
控え室
「 あ、そういえば剣持さんはこないだ修了式なんでしたっけ？ 」
「 そーそー。何回もやってると流石に飽きるんですよね 」
「 そうや。ずっと聞きたかったんやけど校長の話って毎回同じもんなん？ 」
「 そうだよ。もう覚えちゃった 」
「 まぁ毎年聞いてると覚えるもんか 」
「 …でもいいんですか？ 」
「 え？ 」
「 いや、あの…ずっと16歳で…だって1年経つ事に人間関係がリセットされるんでしょう？ 」
「 んー確かにちょっと寂しいかもしれないけど…別にあんま気にしないかなぁ 」
「 もちさんはそれでいいん？ 」
「 勿論。永遠の16歳、舐めてもらっちゃ困るよ？ 」
「 にゃはは！そうやなぁ 」
5月××日
「 そういえば…剣持って誕生日いつなの？ 」
「 んーいつでしょう 」
「 なんだよそれ！w 」
誕生日なんて覚えなくてもいいだろう
だって、永遠の16歳なんだから
永遠の16歳は確かに覚えられない
でも、僕は
みんなの心で生き続けるよ
