「 逝きたい私と生きたいあの子」
七奈(なな)
15歳 女
紗羅(さら)
15歳 女
𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡
私は七奈
今 , ✕ に た い
毎日のように辛い日々過ごして生きてる意味がわからない。
“はやくあの世に逝きたいよ”
私は紗羅
今 , 生 き た い
辛くても諦めない。
努力は報われるから
“まだ 生きたいよ”
七奈は虐めを受け,助けてくれる人はいない
心配してくれる人もいない。
毎日 学校に行くと毒を吐かれる
「私の生きてる意味って , なに ?」
毎日鏡の奥の自分に言い聞かせてる
紗羅は癌と戦っている。
クラスの子からは「きもい」「ぶす」とか言われて学校には行けないけど,何を言われても私は癌に勝って”まだ生きる”
周りに何を言われようが私の勝手
“努力は報われる”
それを信じてる
七奈の身体にはたくさんの痣 , 傷
「お前学校来んなよ。”ぶす” 」
「私がぶすだから虐められるの,?ぶすは学校来ちゃダだめなの?どれだけ努力しても認められないの,,?」
そうだよ。
“努力なんか報われない”
紗羅は癌で髪の毛がなくなってしまった
しょうがないと思ってたけど自分を見ると惨めになる。
髪の毛がなくたって私のまま
癌に勝つために努力してる
“努力は報われるから”
紗羅は車椅子に乗って病院の近くを散歩していた
紗羅の前からは
身体が傷,痣だらけの女の子
が歩いてくる
「え,,,?」
その子には笑顔がなかった
七奈は気持ちを落ち着かせるために散歩していた
七奈の前からは
車椅子に乗った髪の毛のない
女の子が歩いてくる
私は可笑しいと思った
その子の顔には笑顔があったから
どうしても気になって声をかけた
「ねぇ」
「なんですか?」
「どうしてそんなに笑顔なの?辛くないの? 」
「やっぱ周りからはそう見えますか。 」
「どういうこと?」
「私は1年前に癌になってしまいました。その時はとてもショックでした。けど癌に勝つと私は決めてます。”努力は報われる”と思っているからずっと頑張ってます。その為には笑っているのも大切なのかな,って思ったんです。あなはどうしてそんなに身体が傷,痣だらけなの?」
「私は学校で不細工だからという理由で虐めを受けているからです。どれだけ努力してもなにも変わらない。”努力なんか報われない”って」
「努力は絶対に報われます。周りから笑われても自分なりの気持ちで前向いて歩けば人なんか怖くありません。」
「そんなの,,,嘘だ!!」
「嘘じゃないです!!私が絶対に癌に勝ってあなたに会いに行きます。」
「好きにして!!」
七奈は走って逃げた
数ヶ月後
「紗羅おめでとう!!あなたなら絶対に癌に勝てると思ったわ!!」
そう,私は癌に勝った
あの子に会いに行かなきゃ
また病院の近くを探した
見覚えのある顔
けど外見は前と全く違う人
「!!」
走ってこっちに向かってきた
「あなたは癌と戦ってた人ですか?!」
「はい,そうですけどあなたは?」
「この前の傷,痣だらけの人です,,,」
「え!!」
その人はとても可愛く,自分に自信を持っていたのです。
「あなたのおかげで虐めもなくなって今は楽しく学校に行けてます!!」
やっぱり”努力は報われる”んですね!!
「おはようございます,,,」
紗羅が久しぶりに登校した
「え,だれ? 」
「初めて見た。」
みんな私のこと知らないから仕方ないか。
授業中
私がノートを書いてる時
後ろから髪の毛を引っ張られた
ウィッグを被っていた私はとれてしまった
「えwwwまってやっぱりはげじゃんww 」
「え,?」
私は周りから笑われて,怖くって涙が溢れた
あれ,なんで?
周りに笑われても自分なりの気持ちで前向いて歩けば人なんか怖くないはずなのに,,
怖い
✕ に た い
逝 き た い
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