あー、魔物がウザい、ウザすぎる。
なんだよ、何でそんな距離詰めてくるのさ。
弾も少なくなってきてるし、やばいな…
「こうなったら…前に進むしか無いよな……ァ」
腹をくくって前に走る準備をする
一瞬の隙間
「今っ!」
奥に扉があるのは見えてたから、さっと開けてすぐに閉じる。
やっと一息。
でも、ずっと扉を叩いてくる。
こんな魔物いなさそうな所にこんな居ると思うか普通。
休んでいると、奥から水の音。
「飲める水ならありがたいな」
若干疲れ気味の身体を起こして奥に進む。
ザ・神殿ダヨーをかもしだす台座の上に
水晶に包まれた植物。
お宝はちゃんとあったのだ。
その水晶を大切に持って、道を探す。
そういえばみーは大丈夫かな、生きてるかな
しばらく近くを回ってみたが、戻るしか道がない
連戦はちょっとキツイよ……もう。
覚悟を決めて扉を開ける。やっぱり居る。
銃口をあいつらに向けると、さっきよりも水の音が鮮明に聞こえる。
その中に、誰かの声が。
〈貴方の手助けをしてあげましょうか?〉
「助けてくれるんだったら。」
そう答えると、銃口の方に水が集まるのがわかる。
前の獣の時と同じだ、でも火力が違うかも。
トリガーを引く。
一気に目の前にいた魔物が吹っ飛んでいく。
とても楽しい。何だこの爽快感。
ふと、水晶に目を向けるとすっごい光っている。
え、何かしちゃいましたか?
そう思って見ていると、急に割れる。
「あっ、え?」
割れて中の植物が出てきたと思えば、ライフルに巻き付いていく。
ちょ、壊れるって
巻き付き終わったと思いきや、急に光る。
これで壊れたら何も出来なくなるって、
発光が落ち着いたと思ったら、見た目が変わっている。
トリガーの上部分に、何やら先程の水晶に近いガラスが張ってある。
そこには水が入っていた。
「え、壊れて無いよね?!」
試し打ちすると、弾薬なしで水の弾丸が出てくる事が分かった。
え、ありがたいな、これ。
入口付近まで戻ってきた。まだみーはいない。
座り込むと疲れが一気に襲ってくる。くっそ眠い。
抵抗できずにそのまま寝る。まぁ、起こしてくれるでしょ……多分……………
次回、能力の開花Part2