※初めて書くので下手かもしれません。
見たくない方は回れ右でお願いしま。
ここからは、独自の判断でお願いしますm(_ _)m
———————– ✂︎キリトリセン ✂︎———————–
夢を見た…楽しかった日々の夢。
武装探偵社にいた頃の…楽しかった日々はもうお終い。
あぁ、あの頃は楽しかったなぁ…
楽しかった日々の夢をみながら朝を迎えた。
「バキッ…起きてください太宰君」
『ウッ…ゴホッ』
頬に激痛が走った
重たい瞼をゆっくりと開ける。
そこには、私が吐いた血と白い帽子に ルビーのような赤い瞳、陶器のような白い肌を持つ魔神
私は今魔神フィールドの手の中にいる
「おはようございます太宰くん、今日もいい朝ですね」
いい朝か…もう何ヶ月も朝日を見ていない
いや、見れないのだ。
見ようと思っても、窓のない部屋に足と首に繋がれた鎖が唯一の逃げ道とする扉への道を拒むようにされている。
初めは逃げようとしたがもう諦める他ない
彼の細い指が首に絡みつく。
似合わないほど強い力で首を絞められる
『ウグッ…』
「苦しいですか?辛いですか?何故貴方は私から逃れようとするのです。私はこれ程貴方を愛しているのに…」
『カハっ…』
「何故です太宰くん。だから私は貴方が愛するものから遠ざけた。そしたら私を愛してくれると 思ったのに。武装探偵社からもポートマフィアからも…彼らを殺せば私を愛していただけるのですか?」
視界がどんどん霞んでいく…彼の力は一層強くなった
『ごめ…なさ…い』
掠れる声を振り絞った
それを聞いて彼は首から手を離した。
ドサッ
「ごめんなさい太宰くん。取り乱し過ぎました」
『ゴホッゴホッ』
いっせいに体へと酸素が流れ込む
「それにしても、貴方の歪んだ顔はとても美しいですね。もっと、ぐちゃぐちゃにしてやりたいです。」
彼はそう言い瞳をギラつかせ私の頬に手を伸ばした
「朝ごはんまだでしたね。すぐ用意します」
彼は白い外套をヒラリとさせながら扉の奥へと消えていった。
体にできた無数の傷、古いモノから新しいのまで誰かが見たら唖然とするだろう。
この体は今、魔神のモノだと誰もがわかるような印までもある。
あぁ、私に自由は来ないのだろうか…
このまま私は朽ち果てていくのだろうか
目から無数の涙が溢れて来た
今泣いて仕舞えば魔神の思う壺てある必死に涙を止めた
そこに、コツコツと音を立てながら私の朝食を持ちフョードルはやって来た
「太宰くん朝ごはんですよ」
前に置かれたプレートにはパンにスープ野菜と水彼は私を死なせるつもりはないらしい。
私は、プレートへと手を伸ばした
生きる為だと思いながら食べたくもない食事を無理やりにでも口に詰め込み飲み込んだ
彼はそれを見ながらニヤニヤと何か企んでいるのかの様な顔で見つめて来た
「太宰くん残念ながらその食事には毒を仕込ませて貰いました。今から10分後には手足の痙攣。更に10分後には、幻覚幻聴と言った、至ってそんなに辛くない症状ではありますが心の弱い者には悪夢を見せるでしょう。」
『そんなの吐き出してやる!』
「おっと吐き出していいのですか?恐れ入りながら、私はポートマフィアと武装探偵社に贈り物をさせて頂きました。中身はなんと、超高性能爆弾です。太宰くんが吐き出したら箱を開けたタイミングで爆破します。どうしますか?皆さんを犠牲にできますか?」
『クソが…』
「お口が悪いようですね…」
『ドカッ…グハッ』
フョードルの蹴りが鳩尾に入り猛烈な激痛に襲われた。
「いいですねぇその顔。貴方の顔が絶望でぐしゃぐしゃになるのがとても待ち遠しいです。」
フョードルはルビーのような瞳をとろけさせながら私を見つめる
「では、また20分後に会いましょう」
フョードルは声を弾ませながら扉の奥へと消えていった。
10分が経過した。
手足が痙攣し思うように動かすなくなった
『ハハハ…これはきつい…』
更に10分が経過した
太宰治がみせられている幻覚幻聴は想像より遥かに悲惨なものだった。ポートマフィアと武装探偵社から浴びせられる軽蔑した目線暴言には跡を立たない
《お前は何故生きている》
《出来損ない》
《裏切り者》
《死ねばいいのに》
《お前なんか仲間でもなんでもない》
そこには、かつての親友だった織田作の姿までもあった。
《お前のせいで俺は死んだ。お前が死ねば良かったのに》
彼が放った言葉が太宰の胸に突き刺さった
彼が絶対言わないとわかっていても太宰の胸には突き刺さった
『あぁ、織田作そんな事を言わないでおくれ。』
目からはこぼれ落ちる程の大粒の涙が出ていた
太宰の心はもう既に限界を超えている
『あぁ、死んでしまいたい…』
心に奥底から初めて死にたいと願った
そこに、心を弾ませたフョードルがやって来た
「あぁ、太宰くん最高です。その壊れた顔がとても美しい」
太宰治にの瞳にはもう一筋の光も残っていない
「太宰くん愛していますよ」
私の瞳から一筋の涙が落ちると共に
太宰治はドストエフスキーの元に堕ちていった
コメント
2件
え……最高すぎません??? フォロー失礼します、