コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ぐうう、、
例の彼のお腹が鳴った。遠くの席からでも聞こえたよ?
凪さん・・絶対お腹空いてるよね?
今盛大なお腹の音聞こえちゃったんですけど・・?
でもまあ、そりゃそうだわな。朝食べたかは知らないけど目の届く範囲ではメロンパンしか食べてないもん。
「・・」
私はカタンと音を立てながら席を立って彼に近づき、これから食べようと思っていたまだ手を付けていないフルーツやおにぎりが入ったタッパーをさりげなーく彼の机に置く。
緊張しながら自分の席に戻り凪くんの方を見る。わ、、おにぎり形歪・・。自分が食べるからあんまり気にしなかったけど、こうして他人視点のように見ると気にならなかったところが無性に気になってくる。握る練習しようかな・・。
起きていきなり目の前にタッパーがあるのも不可解だと思うし、流石の彼も知らない人のものを食べるのは気が引けるだろうからメモ用紙に補足として字をつらつら書いてタッパーの上に乗せておいた。
「生徒委員の人集まってくださーい!」
あ、私だ。なんやかんやあって生徒委員になった私は凪くんから視線を声がする方に向け、そちらに歩みを進めた。
その声に目を覚ました彼を私はこの目で捉えることは不可能だった――――。