テラーノベル
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あの日から、
jpの色は二度と見えなかった。
正確に言えば――
見ようとすると、頭が割れる。
「……っ」
教室で、廊下で、
jpを視界に入れるたびに、
色が反転するみたいに歪む。
俺の能力が、拒否している。
「ya、最近大丈夫?」
周りの声は、色付きで聞こえる。
なのに、jpの声だけが、無音みたいだった。
放課後。
屋上に呼び出されたのは、俺のほうだった。
「逃げるな」
そう言ったのは、jpだった。
「……俺から、話す」
風が吹く。
フェンス越しに見える空は、やけに薄い青だった。
「昔な」
jpは、空を見ない。
「俺にも色が見えた」
心臓が跳ねる。
「yaと同じ。
いや……yaより、ずっと鮮明だった」
ありえない、はずなのに。
でも、jpの声は揺れていなかった。
「感情が、そのまま色になる。
嘘も、好意も、憎しみも、全部」
そこで、初めてjpが俺を見る。
「……便利だったよ。
人の心が、全部分かるから」
淡々とした声。
なのに、胸の奥がざわつく。
「でもな」
一拍、間が空く。
「分かりすぎた」
――あ。
「好きだって色も、
嫌いだって色も、
裏切るって色も」
言葉が、重く落ちる。
「全部、見えた」
jpは、静かに笑った。
「だから俺は、選んだ」
「……何を?」
「見ないことを」
風が強く吹いた。
「感情を押し殺して、
期待しないで、
何も感じないふりをして」
胸が痛い。
「そうしたら、色は消えた」
――無色。
「ya」
名前を呼ばれる。
「お前は、俺と同じとこまで来てる」
ぞっとした。
「色を見るってことはな、
人の“逃げ場”を奪うことだ」
俺の能力。
今まで、当たり前に使ってきたそれが、
急に怖くなる。
「だから俺は、お前に――」
jpが一歩、近づく。
「選ばせる」
真剣な目だった。
「このまま、色を見るか。
それとも……捨てるか」
その瞬間。
俺の視界に、
はっきりとした色が映った。
jpの胸元に、
今度は消えない、深い赤。
感情を捨てたはずの人間の色。
「……っ」
頭痛が走る。
「見えたな」
jpは、逃げなかった。
「それが、俺の“残り”だ」
夕焼けの中で、
赤だけが、やけに鮮やかだった。
なんかよくわからなくなってきた
あと咳が止まらなさすぎていま学校休んでます
喉もやばいのでもうこの作品放置するかもです
ばいばい
コメント
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咳大丈夫ですか!? 体調に気をつけてください!