『 助けてよ。 』(第2話)
※注意書きは前話をご覧下さい。
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配信終わり、
どうしてもりうらが気になって、りうらの家に足を進めていた。
)ピーンポーン
インターホンを押すも応答がない。
桃 「 ……… 」
何かあっても困るし、先程同様、合鍵で開けることにした。
桃 「 りうら〜?? 」
またもや室内はは静まり返っている。
けれど一つだけ先程と違うことが。
桃 「 っ…… 」
酷い鉄の匂い。
激しい憎悪感に襲われ、足早にりうらの寝室へ向かった。
)ばんっ…!!
扉を開けると、
扉の開いた音に驚き、 肩をびくりとはね上げるりうらがいた。
右手には透明な空の瓶。
左手には5、6粒の薬。
桃 「 りうら、左手のやつ。 」
桃 「 全部俺に渡して。 」
りうらはこちら側を向くことはなく、後ろ姿しか見えない。
見えるのは、りうらの後ろ姿とぽたっ、ぽたっ、と腕から滴る赤い何か。
赤 「 ………… 」
桃 「 りうら。 」
冷静さを保とうと努力するも、焦っている自分がいる。
)カタッ
なんて考えてる間に、りうらは右手に持っていた空の瓶を手放した。
そして、左手に持っていたものを全て口に放り込んだ。
桃 「 …!!! 」
桃 「 りうら!!!! 」
途端に足が動く。
靴下にどろっ、とした液体が染み付くのが分かる。
…でもそんなことを考えている余裕などない。
桃 「 りうら、今飲み込んだもの全部吐き出して!! 」
赤 「 …… 」
りうらの目に色はない。
真っ黒だ。
桃 「 りうら!!!! 」
本人は吐き出すつもりは無いらしい。
申し訳ないがりうらの口に手を突っ込んで、ぐっ、と押した。
赤 「 !! 」
赤 「 っ゛え…カハッ 」
そうか。
何も飲み食いしていなければ、出てくるのは胃液だけ。
吐き出せるはずがない。
赤 「 な ッ、く…… 」
赤 「 邪魔、しな……っで 」
赤 「 快楽、味わっ、てたの……っ 」
赤 「 止め、な、ぃで… 」
桃 「 りうら違う待って…!!泣 」
目の前の光景が恐ろしい。
桃 「 ね、手当、しよ…?? 震 」
声がとてつもなく震える。
赤 「 ぐるぐる、回って、る…… 」
赤 「 ね、なぃく、疲れちゃった、よ゛っっ… 」
桃 「 うん、分かった、ごめん、ごめん……っ 泣 」
目に涙をためて、零れないように必死で我慢しながら、手当てをする。
赤 「 ねぇえ゛っ、 」
赤 「 ない、くんっ゛…… 」
赤 「 りぅ゛ら、のこと……っ゛ 」
赤 「 助けて、よ………ッ゛ 」
りうらの悲痛な叫びが、寝室に響いた。
コメント
8件
あ゙~最高( ́ཫ`) 優ちゃんの病み系好きすぎる…🥹💞
好き、この震えてるないくんといい病んでどうにもできなくなったりうちゃんといい、最高すぎます( ;∀;)