普段余裕そうな人の体調不良程よいものは無い!論で、クロの体調不良×彼女チャン
彼女チャンside
鉄朗がおかしい。どこかと聞かれれば返答に困る。そのくらいの些細な違和感。
今日はほんとに何も無い休日。2人でデートをしている。のはいいけど、なんか鉄郎が変。
「ねえ、鉄朗。大丈夫?」
『ん?笑 うん大丈夫だよ?』
「ふーん」
『ふーんって、笑 変な○○ー』
自覚がないのか、隠したいのか、どちらにせよまだ様子見かなー、。
デートと言いつつ、インドア派な私たちはだいたいどちらかの家でまったり映画鑑賞をしている。(たまに鉄朗のスイッチが入ってそれどころじゃ無くなるけど、😅)
映画中盤、ふと、鉄朗の方を見た。ん、あれ。鉄朗の目線が違う。テレビを見ていない。あ、
「てつろ、横になりな」
貧血かな、よく見ると顔色が悪すぎる。
『ごめん、○○。なんかクラクラしてきて。映画終わるまで耐えようと思ってたんだけど、ごめん』
「謝りすぎ笑 大丈夫だよ私もしょっちゅうあるもん」
そういえば鉄朗今日朝ごはん食べ損ねたって言ってたっけ。部活や学業が忙しかったりでストレスも溜まってたんだろう。
とりあえず、鉄朗の足を高い位置に。冷蔵庫から鉄分ドリンクと、寝室からブランケットを持ち出した。
「鉄朗、落ち着いたらこれのみな。あと、これかけて。」
『何から何までありがとう』
そういう鉄朗の顔色はまだまだ悪くて変わってあげたい。
『ん、落ち着いた、もう大丈夫』
「んー、よかった」
ゆっくりだが、1人で座れるくらいにまで回復した鉄朗は、さっきのドリンクを飲み干した。
『これ、ありがとう。○○がいつも飲んでるやつだよね?想像より美味しかった。』
「んー、なら良かった!」
「でも、なんか体冷たい。寒くない?」
『平気。クラクラもうしないよ、大丈夫、ありがとう』
「なら、いいけど」
鉄朗の事だし、体調が悪くても簡単に隠してしまいそう、。今回も、私が気づいたのは結構限界近かったっぽいし。あの違和感を感じたの時点で体調悪かったのかな。
『ごめんな、○○、さっき心配してくれたのに』
「んーん、平気。」
『はー情けな、俺。かっこ悪いとこ見せたくなくて隠したのに結局見破られたし笑』
「うん、鉄朗のそういうところ、ほんと心配。」
『うん、ごめん』
「うん。次からは私を頼ってだし、私も鉄朗が大丈夫って言っても引かない」
『笑、頼もし』
「鉄朗も隠さないでね、どんなことでもいいから」
『んー、了解』
グゥ
鉄朗のお腹が鳴った。
『んー、○○、一安心したら腹減った。からなにか食いたい』
「朝ごはん食べ損ねてたんだっけ笑」
『うん、一緒に作ろ?』
「いや、さっきまでフラフラだった人は寝てて!」
[完]