20時の空には、強い雨が降り、雷が落ちていた。
ゴロゴロ…ピシャッ!
「わっ!」
伊織が大きな声を上げた。
「そんなに驚く事あるか?」
日向が、引いたように聞く。
「だってさぁ〜…こんな大きな音だから驚くじゃん…?落ちるかもしれないって思ったら怖いじゃん?それに、雷は僕の死因だから、すごく怖いし…」
「まぁ、気持ちもわからなくもないぜ。俺も昔は怖かったからな。」
日向は伊織の頭をポンポンと叩いた。
「日向だって知ってるでしょ?僕ら魂からの妖神は、自分の死因の原因が、すごく怖くなるってこと。例えば、日向だって火が怖い…」
伊織は日向の方に向いた。
「まあ…そうだけどよ。確かに俺の死因は焼死。だから俺は火が怖い。だけどよ、この神社は、普通の結界じゃない、特別な結界が張ってあるから、雷は絶対に落ちないぞ」
「え?そうなの?」
「本当に?」という顔を浮かべ、伊織は聞いた
「舞香が言ってたし…そうなんじゃねえの?」
「知らなかった…」
「お前、ここに300年居座ってんのに?」
「うん」
「マジかあー…」と呟き、日向は、俯いた。
「…でも、落ちないってわかったら怖くないだろ?」
伊織の方に向き直り、日向は言った。
「まあ、うん…」
「不安そうだな。ともかく、もう寝ようぜ。ほら、もうすぐ9時になる」
「そうだね…」
日向の話を聞いても不安が取れなかった伊織は、布団に潜り、そのまま眠りに落ちた
コメント
24件
yosameー!!六花だよー!!
てかインフルなのに話していいの?
くだらぬ