テラーノベル
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動画の編集、ボイトレ、MIX、そしてダンス練習。それが今までの俺仕事だった。でも今は、今は、今は違う!!
「春希の観察!!」
春希の髪型とか歌い方とかパクるわけじゃないけど真似したり参考にすること、それが今の俺の一番大切な仕事。俺が春希を越してツバサの最推しになる宣言からもう2カ月が立とうとしている。そして…特に進歩はなし。俺のこと最推しになりそう?とか俺が春希っぽくてかっこよくなった?とか一々聞くのは面倒くさいだろうしツバサにも負担になっちゃうから。あとはちょっと勇気が足りない。本当にちょっと、ちょっとだけ。いつもは嫌われても良いからグループを良くしたいとか嫌われることを怖がってたら活動にならないとか割と強気でいれるのにツバサに嫌われるのは怖い。もし、面倒くさいって言われたら。もし、笑われて馬鹿にされたら。そう思うと言葉が喉につっかえて出てこなくなる。
「俺よわよわじゃん……。かっこ悪い…。」
ぽつりと呟いてパックを着ける。最近は入浴剤とかパックとかにハマってる。肌も前よりツヤツヤになった気がする。それでもやっぱりツバサにアピールするのは話が別。肌を見せるのはなんか尻軽だと思われそうだし着込みすぎても太って見える。
「あー!!どうしたらいいんだよ!」
俺が髪型とか変えても気づかないし必死になってご飯に誘ってもいつも通りだし…。なにより最近またツバサと春希の距離が近い。
「なんなんだよぉ…ツバサの馬鹿。」
マイクが恋人で推しは春希。大切なのはリスナーさん。仲良しなのはメンバー全員。
(そんなの、勝ち目ないだろぉ……。)
潤んで歪んでいく視界をごまかすようにぐっと枕に顔を埋めた。
▼△▼△
次の日、電車に揺られる俺の顔はほんのり目尻が赤く腫れていた。 チャンネル登録者数20万人突破のお祝いで皆でカフェに行く日。それなのによく見ればバレるくらい目を腫らした俺はやっぱり空気が読めないんだろうか。カフェは時間が早いからか俺が一番乗りだった。窓に映る顔を見なくなくてそっと逸らしたその時、ポンッと肩をたたかれた。
「ていく!おはよ。」
「あ、ねいろ……。」
ふわりと香る香水と風になびく髪の毛。その優しい眼差しに思わず頬が熱くなった。そもそもこのグループはイケメンが多すぎる。
(まぁ、一番は俺だし!……2番はツバサかも…知れないけど。俺の圧勝かな…うん。)
「なんか…赤くね…?」
「え、いや?そんなことないけどなぁ〜。」
「嘘つくなよ!イケメンすぎて見惚れちゃったんだろ〜!!もう俺って罪な男だから。」
「ふふっ…うるーさーい!笑」
肩の力が抜けた。ねいろの明るいところが好きだ。俺は論理的でねいろは感情的。大切にするものは二人して違うけど一緒にいると普通に楽しい。そんなこんなで二人してふざけているとパタパタと足音が聞こえてきた。視界に映る金髪を見てピシっと表情を切り替える。
(大丈夫、俺が最推しになるから…!!)
ぐっと握った手は、もう震えていなかった。
はい!
今回はここまでです!
口調違うって思ってたらすみません…。
難しい………!!!
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