テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#学園
大正
4,502
枢空 乃希
15,666
ようやく
パナソニックの
一眼レフが………
……ぼくの手に
五年前
綺麗だよ…真咲………
素敵な浜辺…だね……真之くん…
あぁ………一度
みせたくて……な……
貴方が
こんなこと…まさか
あぁ………
ロンドンに鋳てくる
一緒に来てくれないか
…真之くん
ごめんねぇ
あぁ解っている
僕たちの遺産か………
この子が
詠えるまで待てほしい…の……
それから十年が立ち
稀代の作曲家と
呼ばれる真之の前に
一人の少年が
…謡だす……
……この曲
私だけ見つめて……、
真咲と作った曲…
まさか………
三段構成より
サビにかけ
数秒遅れで
甘く神々しい歌声に
*重なる絶妙な輪唱* が
楽曲に圧倒的な深みと
臨場感を与える………
真咲……この子は………いったい…
コメント
1件
読み終えました。第1話、独特な構成ですね。会話の断片が連なる文体にまず引き込まれました。一眼レフ、五年前の浜辺の思い出、そして「ロンドンに鋳てくる」という言葉——「鋳る」の表記が情感を帯びていて、何か大きな仕掛けや遺産のようなものを感じます。「ギミックを施した曲」「記憶を持つものが見つけるまで待つ」という台詞がとても印象的で、これから明かされるであろう謎にワクワクしました。優しいのにどこか切ない、不思議な余韻の残る導入ですね。続きが気になります。