痛い
体が痛い
頭から温かいものが流れている気がする
血か
あぁ…会社
もしもこれで死なないとしたら
そんなの考えるだけ無駄か
どうせ死ぬ
希望を抱いてもダメだろう。
…死にたくないなぁ
やっぱり死にたくない
寒くなってきた
死にたくない…死にたくない…
妹が亡くなってから死にたいと思ってた日々が馬鹿らしいほど
そう思った
生きたい,生きてくだらない毎日を…明日も…
あ
俺の意識は途絶えた
外が
眩しい
確か俺は車に…
て言うことはこの光は天国か何かのものか…?
あぁ暖かい
暖かいなぁ
ん,此処は?
天国…では無さそうだな
こんなおどろおどろしいはずは…
いや誰も見たことがないのだからあり得るか
あれ
俺はなぜベットに寝ているのだ?
状況を把握したい
天国ならば妹がいるかもしれない
居るのならば会いに行きたい
此処がどこかわかるものは何かないか…?
サイドテーブルがあるな
果物と…ん?写真立て?
なんの写真だろう
何か見覚えが…ぁ
ああああ
いたいいたいいたい
痛みと同時に何かの記憶が流れ出してきた
はじめて歩いた日
はじめて遊園地?に行った日
いろんな記憶が頭の中に
そして母親と思われる美しい人
父親と思われるかっこいい人
そして
その人たちが事故にあって帰ってこなくなったこと
サリバン様?おじいちゃん?に引き取られたこと
生憎そう言うものには疎く
転生という言葉と意味しか知らない
あと気になったことが一つある
記憶にある人たち全員
なんか、、こう
元の世界の顔じゃない
漫画みたいな…
このような作画の漫画があると言われても
全然違和感のないような顔なのだ
ふむ…丁度そこにこちらの世界の俺のものと思われる鏡がある
確認するとしよう
イケメン…なんか…エー
元々の平々凡々なモブ顔と大違い
そこにはバチバチにまつ毛が長くて綺麗な顔立ちの
イケメンな俺が居るではありませんか
コメント
0件