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( ^o^)<こんにちわぁぁぁぁ!
早速行っちゃいましょ!!
注意書きは1話を
どうぞ。
kgm視点
異変は、静かに始った。
ある朝、私の翼が、いつもより若干重かった。
羽根の一枚一枚に、微かな熱――天界からの視線。
(……あら)
これは、よろしくありませんね。
「天使様?」
背後から、剣持さんの声。
振り返ると、心配そうな顔でこちらを見つめている。
「少し、お顔色が悪いような」
『お気遣いありがとうございます。ですが、ご心配には及びませんよ』
そう言って微笑んだが、胸の奥のざわつきが音を立てる。
天界は、私が人に深く関わりすぎていることを、見逃さない。
ましてや――恋など。
「今日は、早くお戻りになりますか?」
剣持さんの問いに、私は一瞬だけ言葉を失った。
その一瞬を、彼は見逃さない。
「……何か、ありました?」
私は、剣持さんの頬にそっと触れる。
逃がさないように、確かめるように。
『剣持さん。もし私が、少しの間、姿を消したら……どうなさいますか?』
「……嫌ですね」
即答。
『理由、聞いても?』
「理由があったら、納得できるとでも?」
困ったように笑いながらも、その指は私の袖を掴む。
離す気など、ないというように。
――ああ。
これは、もう手遅れですね。
その夜、私は久しぶりに天界の夢を見た。
白く冷たい声が、私を呼び戻そうとする。
【役目を忘れた天使よ】
【人に情を移すなど、許されぬ】
目を覚ました瞬間、私は無意識に剣持さんを探す。
「……天使様?」
隣から、眠そうな声。
その存在に触れた途端、胸の奥が、きつく締めつけられる。
『起こしてしまいましたか』
「いいえ……でも、震えてる」
剣持さんは、ためらいなく私を抱き寄せる。
その温度が、あまりにも優しくて。
『……天界に、見つかりかけております』
ついに、口にしてしまった。
『私は、本来、あなたのそばにいてはいけない存在です』
沈黙。
それでも、剣持さんの腕は緩みもしない。
「……それで?」
『……それでも、離れるつもりはございません』
自分でも驚くほど、正直な声だ。
「天使様」
剣持さんは、私の額に自分の額を寄せて、静かに言う。
「もし、貴方が天使じゃなくなったら……どうなるんです?」
その問いに、私は笑う。
『それは、それは』
囁くように、甘く。
『あなたのものに、なってしまいますね』
剣持さんの呼吸が、乱れる。
逃げる選択肢を、私は与えない。
『天界が何と言おうと、私は、あなたを選びました』
「……後悔、しませんか」
『後悔するくらいなら』
私は、剣持さんの唇すれすれで止まり、囁きます。
『最初から、恋などさせませんでした』
その一言で、剣持さんは完全に観念したようだった。
「……天使様は、本当に、罪深い」
『ええ。あなたのためなら、喜んで堕ちましょう』
その日から、天界の気配は日に日に強くなる。
それでも私は、剣持さんのそばを離れない。
奇跡を減らし、翼を隠し、
ただの「恋人」として、彼の隣に立つ。
「天使様」
『はい』
「どこにも、行かないでください」
私は、微笑んで答える。
『ええ。連れ戻されるその日まで――いいえ』
指を絡めて、囁く。
『あなたが離すまで、離れませんよ』
天界に背いた天使と、
そのすべてを受け入れた教祖様。
これは、祝福されない恋。
けれど、誰にも奪えない、甘く、重い幸福でした。
お疲れ様でした!
んふふ〜
こういうただただラブラブするのほほんとしたやつもいいですよね〜
ではでは、
また3話で。