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フランスがクズなのか、?
フランスは誰から命令されたんだろう。
命令したのは◯◯◯◯◯◯◯◯。
空気が、凍りついた。
血の匂いも、叫び声も、今はなかった。
あるのは、沈黙だけだった。
大英帝国は一歩、また一歩と前へ進む。
靴音は小さく、だが確実にフランスへ近づいていった。
「……君がやったのか」
その声は怒鳴りでも、叱責でもなかった。
静かすぎるほど静かで、逆に逃げ場を奪う声だった。
フランスは肩をすくめ、乾いた笑みを浮かべる。
「命令されてやっただけよ」
軽い口調。
まるで誰かの噂話をするように。
「私はただ、撃てと言われたから撃った。それだけ」
大英帝国の目が、わずかに伏せられる。
「……その言葉で、何人の命が壊れたか分かっているか」
フランスは一瞬だけ黙り込み、そして――
ふっと、疲れたように笑った。
「だからよ」
彼女は懐から拳銃を取り出す。
ナチスが息を呑み、
ソ連の身体がびくりと震える。
「じゃあ、これで私は」
銃口が、ゆっくりと――
自分自身へ向けられた。
「さようなら」
乾いた音が、空間を裂いた。
誰も、叫べなかった。
誰も、動けなかった。
ただ一瞬で、すべてが終わった。
床に崩れ落ちたフランスを前に、
大英帝国は目を閉じる。
「……けがれてしまったな」
それはフランスに向けた言葉なのか、
命令を下した世界そのものに向けた言葉なのか――
誰にも分からなかった。
ソ連は震える声で呟く。
「……また……死んだ……」
ナチスは何も言えず、ただ拳を握りしめる。
救われなかった命と、遅すぎた後悔だけが残った。
血よりも濃い絶望が、部屋を満たしていた。