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語り手:斐甍
以前俺と大斐とヴォルテの3人で某道東の廃村に行った時の体験談。
入り口近くのファミマでお菓子を買いに行き潜入。有名な病院跡地があって三人で意気揚々と出発。
ヴォルテ 「すげぇ!落書きだらけだ!」
俺 「暗くて怖いなこれは」
大斐 ひたすら100円のビスケットを黙々と食う。
色々と回ってると奥の方から風かなんだか知らないが、呻き声かお経がずーっと聞こえてくる。が、大斐から聞こえてくるビスケット食う音で肩震える俺。
ヴォルテ 「おい大斐!ビスケット食う音うるせぇよ!何か聞こえねぇだろ!」
大斐 「仕方ねーだろ!うめぇんだよこれ!」
とキレ気味。
そうこうしてる内にその異音がどんどん大きくなり顔合わせて退散。
帰り道俺運転でヴォルテが助手席、大斐が後頭部座席に。
意気揚々とボカロを聞いてると、後ろの方から“ガリッ…ガリガリ”という異音発生。
なーんか引っ掛けたかなと思っていると今度は“バンッ!”と窓をたたく音。
サーっと血の気が引く俺、大斐はヴォルテに「南無!!www」とか言ってる。
ヴォルテは「冗談じゃない、洒落になんねぇってこれ」と言ってる。
ガサガサという音が後ろから聞こえ何してんだ?と思いミラーを見ると、
大斐がファミマで買ってた18禁のBL本広げて後ろに振り返って
「な!これ見せっから!いいだろ!?BLはいいぞ!だから許せって!」
と許せを連呼。
ヴォルテ爆笑、俺は冷静に「GLの方が効果あるんじゃないか!?」と発言。
しばらくその異音が続いたんだが無事収まり、BLはすごいなと思った。