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「価値観の押し付けは嫌いよ、ヒーロー。私は私のルールを決めている。ちゃんと全てを伝えた上で、ルールを使うかどうかは相手に決めさせているわ。
…あなた、信念ってある?私はある。私は愛が素敵だと思っている。私の個性は愛情。どう?」
「何が言いてェ?」
「あのね、このカプセルは私の個性より相当薄めてある。だから効果が個性と大きく違うの。
愛があれば落ち着くし、恐怖状態には全く効果を表さない。
それに、どんな愛でも効果は落ち着く。恋愛だけじゃない。 友愛、家族愛、愛顧、慈愛…相手をきちんと愛していればそんな事起きたりしないわ。
始めから恐怖や戦慄、怯えがある場合、それは愛と呼べない事が多い。だから反応しない。」
「だとしても、実際タヒ人がでてんじゃねェか!」
「だから、おかしいのよ。仮にお金のためだと、言っても時間を買ってくれる相手に感謝くらいあるものだわ。愛顧の精神があると言っているから、その人の手元にある。」
少しずつ近付いてくる足音に時間稼ぎが成功したと確信する。
「ハッ!信念の話はどこいったんだよ?」
「そうね…ステインほど立派ではないけれど、偽物の愛が蔓延っていることが許せない。愛していないなら、それはそれでいい。関係があるなら努力すれば良いのよ。
愛せなくても、子どもを頑張って愛そうとしているなら、親子愛まで発展しなくても、慈愛が生まれる。
夫婦仲が冷え込んでいても、相手を思いやれば、家族愛や情愛は生まれる。
何も生まれないのは、相手に興味がないか、努力しないと言っているのと一緒なのよっ!」
足音の数と走り方でプロヒーローがかなりの数来たことが伺える。
「…時間だな 」
カツカツと複数の足音がだんだん大きくなる。
ピタッと足音が止むと、地下の扉が勢い良く開く。
その扉が開く音に彼女はハッとした顔をする。
「残念だわ…あなたとのおしゃべり、久しぶりに会話できて楽しかった。」
気配を消そうとするが…
「させっかよッ!!」
すかさず爆豪が追い掛ける。
個性を使わずとも、女性の足に比べかなりのスピードが爆豪には出せた。
「しつこいっ!」
あたり一面にピンクの煙幕を吐かれ、 爆豪の周りが一瞬全く視界を遮られるが、すぐに煙幕は晴れる。
しかしその瞬間には、彼女は何処にもいなくなっていた…
「大・爆・殺・神ダイナマイト!大丈夫か?! 」
「それはこっちの話だ!テメェ、なんで電話に出なかった!」
「麻薬取引として違法薬物の現場を押さえたが、奇襲があり応戦していた。結局はこちらが本命だったか。」
「取り逃がしちまったから、意味ねェけどな。」
「そんなことはない、ある程度情報は集まった。車の近くで足止めしてくれたおかげだ。大・爆・殺・神ダイナマイト。」
今日の所は警察へ情報提供し、寮へ帰宅することになった。
駅を降り、学校が近くに見えるようになってきた。
あと少しで寮に到着すると思った頃に、
身体の異変が発生し始める。
熱い…
まだ普通の顔をしていられるし、
問題なく耐えられるが、明らかに性的な方面のヤバいヤツだと分かる。
「あ…クソッ!あの煙幕かっ!」
自分の不注意さに嫌気が差した。
寮に戻り、自室に急ぐ。
内心慌てつつも、ベストジーニストにカプセルの話を聞くため電話をする。
「オイ、カプセルの原液について何処まで分かってる?」
「君はいつも急だな。そうだな…こちらで分かっている資料は…これだ。
成分を濃くすればする程、対象が狭くなり、情熱が高くする必要がある。
恐らく原液までいくと、恋愛のように感情が高ぶる相手じゃないと難しいようだ。
また効果が切れるまでの時間が伸びる。長いと数時間必要かもしれない。
ところで、何かあっ…」
必要なことだけ聞いて、電話を切る。
ベッドに突っ伏して深いため息を吐く。
今から俺はおかしくなる。
だけじゃなく、恐らくタヒぬ。無様な理由で。
身体の暑さは慣れているため、無理やりむしをすれは、まだ少しだけ猶予がある。
…どうすっかな…
…出久に話せるかな…