「私が卒業するって言ったらみんな、どうする?」
唐突にrnはそう言った――
rnは考えていた
私はとあるゲーム実況グループに所属してる高校生。
今。人生最大の決断をしようとしている
今。人生最大の悩みを抱えていると思う
「”rn”が卒業したら、ファンのみんなとメンバーは悲しむかな、」
勉強をしなきゃいけない、でも活動も続けたい
この決断は一人の高校生には重すぎると思う
でもこれは活動を始めた以上、負わなきゃいけない運命
「うん、当たり前じゃん」
「ファンのみんなも悲しむよ、俺らだけじゃなくて」
そうだよね、わかってる
みんなにいわれなくてもわかってる
でも――
「なに、卒業したいの?」
顔が下を向く
急に現実を突きつけられたみたい、
「、迷ってるみたいな感じ」
「うん、で。」
「ゲーム実況以外にもやりたいことができたんだ、」
「いいんじゃない?卒業しても」
びっくりして顔を上げる
「やりたいことがあるなら優先する、個人の自由でしょ」
「俺はこのグループでみんなのやりたいことを見つけてほしいっていう思いもあるんだ
帰ってきたくなったらいつでも帰ってくればいい、そう思ってる」
「あ。」
「う゛あ゛あ゛ぁぁぁーーーーー!!!!」
みんなびっくりしてる
笑いながら号泣してる私に
「り。理解してくれてよかったぁ…!」
私の中で溶けた氷河。崩れて心地よいものが心にあふれてくる
「みんなをちょっと疑っててごめんなさい、」
足元。ぼろぼろでもこれからに生かせる傷にきっとなる
この日、私は無期限活動休止をすることになった
この日、”rn”は消えた
髪を結んで、とっておきの服を着て、メイクして外に出る
あれから数年
いいメンバーに会えたことは、確実に人生にたくさんの影響をもたらしてくれている
「おーい!」
これから私はみんなのと会う。
あの時の私とは確実に違うけれど
受け入れてくれるのならば
コメント
2件
卒業?近いのに新しい物語だ!転生垢見つけたら久しぶりって言います!