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マリンと渋谷で遊んでいた時、
あるチラシを受け取った。
「これ、なに…?」
「ホストじゃないか?」
「ホスト…」
ホストって、あれだよね…?
女の人からお金を貰うっていう…
その人達が、何で私に…?
不思議に思いながらも、
バッグにチラシを入れて遊ぶのを再開した。
❥
「彩、電話よ。」
こんな時間に何だろ。
ママにそう言われて、急いで受話器に向かう。
「代わりました、彩です。」
『こんばんは、アーヤ。』
小塚くんからだった。
「何かあったの?」
『あぁ…えっとね、 KZ会議があるんだ。
明後日の休み時間に集合だって。』
その言葉を聞いた途端、
体がふわふわする様な気分になった。
ふふふ、楽しみだな〜!!
小塚くんとの電話を切って、
明日の準備を始める。
遊び用のバッグの中身を、
その儘、スクールバッグに入れる。
その日は、
いつもより早めにベッドに入ったんだ。
❥
「マリン、おはよ…」
マリンに近付こうとすると、
マリンから薔薇のキツイ香りがした。
「マリン、何か付けてる…?」
「あぁ、香水だぞ。
しかも、新作の薔薇の香りだ。」
「そ、そうなんだ…」
正直言って、香水の匂いは好きじゃない。
だけど、好きな物を否定するのも良くないから…
黙っている事にした。
❥
「助けてくれ…気持ち悪いんだ。」
「…どうかしたの?」
マリンは苦しそうに話した。
「分からないけど、凄く気持ちが悪い…」
「保健室に行ってきなよ。」
「分かった…」
マリンに肩を貸そうと触れると、
マリンは倒れてしまった。
「マリン…!?」
辺りは騒然としていて、 頭がボーッとする。
こういう時は…どうすれば良いの…?
そこからは、余り覚えていない。
忍によると、
マリンは病院へ救急車で運ばれたらしい 。
❥
一日明けて、
秀明に着いても、私の気分は沈んでいた。
マリンは意識が戻らないし、
原因も分かっていない。
カフェテリアに向かう為、 長い階段を上る。
やっとカフェテリアに着くと、
もう皆揃っていた。
「…遅れてごめん。」
「あぁ、大丈夫だが…」
「アーヤ、何があったんでしょ。」
「知らん、失恋とか?」
「いや、模試の結果とかかも…」
「立花、言っても良い?」
忍が私に言った。
言葉を発する事も出来なくて、 小さく頷いた。
「一昨日、立花の友達が倒れたんだ。
意識も戻ってないし、 原因も不明。」
「だからか…」
「まあ…仕方ないでしょ。
そろそろ本題に行かない?」
「分かった…
今回の事件は…俺の彼女に関係する。」
若武は勿体ぶらずに言った。
「若武、彼女なんて居たの?」
「あぁ。」
「若武先生、良かったね。」
「そんな事、どうでも良いんだ。」
若武は、凄く苛ついた様子だった。
彼女さんがどうかしたのかな…
「彼女がどうかしたのか?」
「彼女が…浮気してるかも知れないんだ。」
は…??
❥
若武は3ヶ月前、
市立中一年の”如月美緒”と付き合い始める。
そして、 先週の土曜日に如月は、
知らない男と居た…
「本当に…?」
私が聞くと、若武は頷いた。
「本当だ。だから彼女の潔白を証明したい。」
「なら良くね?
彼女が消えたわけじゃないんだし。 」
上杉くんのそんな言葉に若武は、
起こりもしなかった。
「だけど… 」
「俺は反対かな。
サツ出てくるのは嫌だし。 」
翼は首を振った。
すると、次々と皆も反対の意見を述べる。
「それは警察に任せて、
アーヤの友達の倒れた原因を 解明させない?」
「けど…」
若武の方が重大な気がする。
だって、
彼女が浮気してるかもしれないんでしょ…?
私だったら耐えられないな…
「あの…両方調査するって言うのは…?」
私が言うと、皆は驚いていた。
「アーヤ、それでも良いの?」
小塚くんの言葉に頷く。
若武の事、救いたいし…
「ありがとう、アーヤ。」
いつもは謝る事なんか、滅多にないのに…
そんだけ疲弊してたのかな。
「じゃあ、事件の内容を詳しく教えて。」
私がそう言うと、若武は話し出した。
❥
→あとがき
こんにちは〜!!
「花弁は知っている」を読んで頂き、
有難う御座います!!
キャラ以外はちゃんと、
オリジナルストーリーとなっております!
オリキャラも出てきますが、
メインキャラでは無いので…!!
よろしくお願いします!
※ こちらの小説は、
プリ小説にて配信しております。
パクリでは無いので通報はしないで下さい。
よければそちらもご覧下さい!