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僕 は 僕 を 忘 れ た ━━━━━━━
何故か、少しだけ暗闇が写った。
目が覚めると、私はいつも通り机に顔を伏せていた。
毎日毎日憂鬱。いっそ消えちゃいたい。
そんなネガティブなことを考えてばかり、こんな自分が大嫌い。
少し遠くの時計を見ると04:44。
不意に君を思い出した。
「確か、何故か不気味な数字が好きだったなぁ…笑」
そんなことを思いながら、口角を上げへらっと笑う。
今の格好は、白のシャツと大きなジャージ。
そういえば今は夏だったな。
そう思うと蝉の声が煩く鳴いてる。
聞こえてきた途端、何故かとても怖かったけども、慣れると可愛いもの。
ふらふらと歩きながらベッドに飛び込み、ボサボサな髪の毛をぎゅっと掴む。
「あ”ぁ〜…いつになったら運命の人に会えるかな」
遠回しに本当の気持ちを伝えた。
誰に対してなのかなんて、知らない。でも、何故か本音を吐きたくなった。
小さな頃のトラウマ。今でも夢で思い出してしまう。
その度汗だくで飛び起きて、泣いて泣いて、過呼吸起こして。
こんなに弱い自分はなにか役に立ててるのか、心配になった。
でも誰も返事は返してこなかった。
当たり前だ、どうでもいい人のことなんか無視するんだ。
ヘラヘラ笑いながらもツーと、涙が顔を通って行く。
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いつの間にか寝ていた。
時刻は16時。
ご飯も何も食べてない。
こんな状態が何日も何日も続く。
おかげで体重は減り、段々と自分を見失っている気がしている。
私は優しくなんかない、どうせどこかの本当の自分を隠してるだけ。
そんな見つからない自分を布を被せ、自分への愚痴を言う。
寂しい夜は、自分で自分を抱きしめたり。
幸せにしないでくれ。
何度も願った。
でも当たり前に神様は味方なんてしてくれない。
知ってるよ。
私に味方なんて居ないことすら。
毎日こんな戯言を言う君には人生を楽しく生きる権利はないんだよ。
神様がそう言っているのが聞こえる。
幻覚だとしても苦しいものは苦しいんだ。
解っていることを何度も何度も怒鳴り散らかされ、嘘っぱちなんか信じない奴らなんか、…って
「もう…だめだなぁ私…笑」
自分を慰めるように囁く。
周りが見えなくなるとすぐにどこかを噛んじゃう噛みグセがあるんだ。
そのせい、噛んだ場所には血が出ていたり、歯型が強く残っている。
カッターで腕を切る自傷行為を辞めたと言っても、またこれも別の自傷行為だ。
すると電話が鳴った。
君からの電話、すぐさま涙を拭き取り電話に出た。
君の元気な声は聞いていてとても安心する。
自然に笑みが零れたり、この瞬間だけ一日が長くて良かったと思える時間だ…。
いつの間にか寝落ちしていた。
手にはスマホがあり、充電が無い。
すると、心の異変に気づいた。
何故か、とてもふわふわ軽くて、幸せだ。
僕は体を丸めながら塩っぽい涙を流した。
その涙がいつもの涙とは違うことにはまだ気づかずに──────