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コメント
2件
ほんとに神作すぎて大感動でした 🥹💖 knさんとbrさんの心情も状況も分かりやすくて読みやすかったです 🫶🏻︎💞 私も毎回ポエム感増し増しになっちゃいます w
自分で納得のいくものを書けて一安心なたまごです。 ネタ詰めのネタです。
書いてくとポエムみたいになっていくのには、皆さんどう対処してるんでしょうね…。尊敬です
⚠️虫注意 ←擬人化して考えてくださると🙌
キャラ崩壊
ご本人様に関係ありません。
カイコとちょうちょ
br視点
風に乗って、美味しいお花をさがす。
高くも低くもない、心地の良い高さでふわふわと飛ぶ。
羽を動かしていれば生きていける。
それだけで十分な生き方だった。
いつも通りの空のはずだった。
いつも違う、下から声がした。
歌…?
思わず羽ばたきを止めた。
風に混じって、あたたかい音がする。
枝にとまって、耳を澄ます。
葉の影に、小さな幼虫がいた。
ぎこちないけれど、まっすぐな歌。 心地よかった。
「君が歌ってたの?」
ふわりと近くに寄り、声をかけると、幼虫は驚いたみたいに動きを止めた。
「上手だね」
そう言うと、少しだけ体を縮めた。
そりゃあそっか、いきなり知らない虫から話しかけられる方が怖いよね…
「僕、ぶるーく。ここ、風が気持ちいいね!」
名前を名乗ると、幼虫は黙ったまま、少しだけこちらを見た。
何考えてるのかな…?
もっと知りたいな。
「歌歌ってよ。僕君の声聞きたいな」
そう言って、羽を休めた。
kn視点
葉の上で歌っているとき、俺は自分がここにいていい気がした。
何もすることのない日々に退屈だった。 誰に聞かせるでもない歌だったけど、暇つぶしにはちょうど良かった。
「君が歌ってたの?」
いきなり影が落ちて暗くなる。
見上げると、青い線を背負った蝶が、ひらりと枝にとまっていた。
「上手だね」
驚いて黙ると、蝶は気にした様子もなく笑った。
羽がある…。ここまで空を飛んで来たんだ。
「僕、ぶるーく。ここ、風が気持ちいいね!」
俺は何も言わず、少しだけ体を丸めた。
歌を聞かれるのは、嫌いじゃないが、いざ聞かれてるとなると少し恥ずかしく思う。
「歌ってよ。僕君の声聞きたいな」
そう言われて、俺はもう1度歌う。
嫌な気はしなかった。
それから、ぶるーくは毎日来てくれた。
いつもすぐ近くで羽を休めて、外の世界の話や、美味しい花の見分け方など、他愛のない話をしてくれた。
時々俺が歌を歌うとそれをぶるーくがじっと聞いてくれる。
「きんさんめっちゃ歌上手いね」
「……そう?」
「うん。僕すごく好き!」
成虫はすぐいなくなるって噂で聞いたことがあった。けどいつものぶるーくの顔を見てるとそんなのも嘘なんじゃないかと思ってしまう。
明日も来るみたいな顔で、今日の話をしてくれる。
「成虫になったらさ、一緒に外を飛ぼうよ」
唐突にぶるーくが言った。
「外?」
「もっと広いところ。ここよりずーっと大きくて、空が近い」
一緒に行ってみたいな…。
成虫になって自分に羽が生えるところを、想像してみる。
想像できないな…。
「……俺、飛べるかな」
「大丈夫だよ。きんさんだし」
「理由になってないんだけど」
えへと笑うぶるーくは自信満々だった。
その軽さが俺は嫌いじゃなかった。
体が重くなってきたのは、その数日後だった。
体を動かしたり、歌ったりすると、途中で息が切れる。
「…そろそろかな」
独り言のように話す。
「なにが?」
「繭になる」
ぶるーくは困惑した表情でこちらを見てる。
わかってないなこいつ。
「繭はぶるーくで言うところの蛹っていうやつのはずだけど…」
少し考えて答える。
俺よりも色んな世界を見てるはずなのに、
そんな彼の姿を見て少し安堵する。
「じゃあ、僕、きんさんのこと待ってる」
それは当然みたいな言い方だった。
本当にわかってるのか?
「まあ、見ればわかるよ。…起きたらよろしくね」
俺は糸を吐き始めた。
外の音が、だんだん遠くなる。
「きんさん」
最後に聞こえた声は、軽くて、やさしかった。
br視点
いつものようにくだらない話をする。この時間がどんな蜜を吸ってる時よりも楽しかった。
真面目な顔になったきんさんがぽつりと話した。
「繭になる」
…まゆ…?
僕が困惑した表情をしてるとそれを察してくれたみたいで説明してくれる。
蛹…。きんときと話せなくなっちゃうのかな。
「じゃあ、僕、きんさんのこと待ってる」
羽化した時に一番に僕に会えるように
「…きんさん」
彼が糸でぐるぐる巻きになって数日。僕の声は届いてるのかな。
「きんさん、今日僕すごく美味しい花を見つけて…」
「今日すごく風が気持ちいい日だよ!早く二人で飛びたいなあ」
「もう少しできんさんに会えるかな…。」
いつも、毎日、彼に語りかける。
いつでも彼が繭からでてきておはようを伝えるために。
いつも通り話してるはずなのに、声が段々とだけ掠れてく
kn視点
眠っているあいだの時間は分からなかった。
時々、ぶるーくの声が聞こえた気がする。
「今日は風が気持ちいいよ」
「早く会いたい」
だんだんとその声が、弱くなってきて、俺は深い眠りについた。
繭を破ったときの光がまぶしかった。
体は軽いはずなのに、思うように動かない。
「きんさん!」
すぐそばに、ぶるーくがいた。
「おはよう!!ずっと待ってたよ。やっと一緒にお外をとべるね」
(おはよう、ぶるーく)
返事をしようとして、気づいた。
声が、出ない。
喉が、何もないみたいだった。
…口がないことに気づくのは遅くなかった。
羽を動かそうとしても、風をつかめない。 体が上手く動かない。
ぶるーくはそれを見て、少し首をかしげた。
けど少し考えて喋った。
「最初はねぇそんなもんだよ」
そう言って、先に少しだけ飛んでみせる。
「ほら」
俺は、必死に羽を動かした。
新しい感覚に慣れず、落ちて、また立ち上がる。
「慣れたらちゃんと飛べるようになるよ!焦らなくていいって」
ぶるーくは笑っていた。
次の日、ぶるーくと一緒に飛ぶ練習をした。
幼虫の時よりふわふわになった体は、思うように動かない。
ぶるーくは俺が声を出せないことに気づいてる。だからこそ辛くなる。はやく飛べるようにならないと…。
その次の日のぶるーくはどこか体調が悪そうに見えた。
知らなかった。見て見ぬふりをした。
「今日の風も気持ちいいね」
ぶるーくを見て 俺は何度も羽を動かした。
声が出たら、何か言えたのに。
でも、何も言えなかった。
いつからか分からない。
ぶるーくは、あるときから動かなくなった。 風が吹いても、羽が揺れない。
(ぶるーく?)
俺は隣に寄った。
名前を呼びたかった。でも声が出なかった。
もう動かないぶるーくの隣で、俺は眠った。
なんですかこの終わり方。酷いですね。
もっと上手く書けるように精進したいです。
書いてるとどんな感じに改行すれば良いか分からなくてめっちゃしてしまいます。
書いてて、「こんなこと絶対言わない…ぐわあああ」ってな感じで自分で自分を傷つけてました。