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梓夢硫黄
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御本人様には一切関係ございません!
ymmtさんside
sgiさんと鉢合わせした時も、いつまでも本音を話さないから我慢出来なくて、移動魔法を使おうとする腕を掴み本音を聞きたかった。その時言っていたのは”スパイなのに楽しいと思ってしまった”という本音。日記に記されていたものと同じだった。だけど、心の内を明かしてはくれないまま掴んでいた手をほどかれてしまって、結局移動魔法を使われ逃げられてしまった。sgiさんの腕を掴んでいたその右手には、まだ自分のだけではない温もりが残っていた。
ym「…なんで…伝わらないの…」
iz「…いや、ymmtの思いは届いてるよ。」
ym「えっ?」
iz「だって、sgiさんは話してくれたじゃん。
“ym 「ねぇ、何でそんなに頼ってくれないのっ…僕たち、そんなに邪魔なの?」
「……。そんな訳、ないやろ。」
ym「っ…ならなんでっ!!」
「…巻き込みたくないに決まってるやろ…スパイなのに、初めて楽しいなんて思ってしまって…大切だなって、そう思えた人たちを…」”
…って。」
ym「…!」
iz「…俺たちにスパイだとバレて話していた時、嘘だらけの言葉だった。でも今さっき、巻き込みたくないって、楽しいって思った人たちって言っていた。それがきっと本心なんだよ。」
メーラ「…ymmtさん、ですよね。」
ym「は、はい。」
メーラ「…きっとsgiさんは今、行動を魔法で国王に監視されているのかもしれません。もちろん、全ての行動ではなく、何かアクションがあった時だけかもしれませんが。」
ym「!監視…」
ロイ「…もし不審な動きをすれば、洗脳する気なのかもな。」
みんな「!!」
ロイ「心をも支配する洗脳は自分の意思を捻じ曲げ、国王に従うことこそが全てと思ってしまう。それこそが本人の意思と化してしまう。だから、いくら言葉を投げかけても、届かない。そうなってしまえば…」
iz「そんなことにはさせません。」
ロイ「!」
iz「…絶対、sgiさんを助け出す。」
fk「うん。そして、僕の記憶についても聞きだす。どんな記憶が抜けたのか分からないけど、きっと大切な記憶だから。」
kw「…無理はするなよ。」
fk「うん!」
sgiさんside
しまった…ロイさんとメーラさんに聞きたいことがあったのに、まさかメンバーもいるなんて思わんかった…色々言われるのが怖くて逃げ出してしまったけど…ymmt、寂しそうな声だったな…俺は、ほんと、何がしたいんだ……
アルド「大丈夫か?」
sg「…大丈夫や。」
アルド「…ほんとに?」
sg「………正直、今の俺は何をしたいんか分からんのよ。俺は小さい頃攫われて、あの条件の元で動いてたけど、国王はその条件を無視して動こうとした。止めようとしても聞き分けのないと言われて洗脳ばっかり。歳を重ねるごとに自分の意思を持つようになったら強力な洗脳で何とかされて…今も国王はあの条件を守ってはいるけど、完全じゃない。しかも…みんなと会って、従いたくないって思ってしまったけど…あの条件がある以上俺は歯向かえないんや…。」
アルド「……なぁ、sgi。」
sg「っ!!馬鹿っ!その名前で呼ぶなっ…!」
アルド「…izwたちなら…いけるんじゃないか?」
sg「…無理や。今の俺に7人で勝てないようじゃ…国王は俺でも勝てないのに…。」
アルド「…それってさ、なんというか…そう決めつけてるだけじゃない?」
sg「…力の差が物語ってるやろ。敵わないって。あの時俺が魔法が上手く発動しないっていうアクシデントがなければ俺はみんなを消していたかもしれん。」
アルド「…なぁ。izwたち、魔導結社のメンバーにはあって、国王には足りないものがあるだろ。」
sg「…は?何の話や。」
アルド「…大切なものだよ。お前にだってあるよ。今は…ね。」
sg「…?」
アルド「…それを、大事にしろよ。」
sg「おい、なんのことや。」
アルド「俺が言うことじゃないかな。」
sg「はぁ?」
アルド「…さ、仕事するよ、クレル。」
sg「…分かったよ、アルド。」
アルド「…そうだ。」
sg「?」
アルド「…国王が国民を恐怖で抑えようとしてるだろ?」
sg「あぁ…だからこうなってるんやろ。」
アルド「しかも、今予想外の奴らもこの国へ入ってきてる。」
sg「…izwたちか。」
アルド「国王を止められる戦力は、俺ら2人だけよりは増えてるんじゃない?」
sg「…!」
アルド「お前はさっき国王に敵わなかった自分に負けるようじゃって言っていたけどさ、比べるんじゃなくて、強い勢力が加わったって考えたらいいと思わない?」
sg「…でも…」
アルド「それに、fkrさんのあの秘技術、俺があの時力を増幅させたからとはいえ、sgiと互角だったじゃん。」
sg「…確かに、あの時操られていたとはいえ、fkrさんの魔法、すごかったな…」
アルド「それに、いざとなれば俺がいるから大丈夫だろ。」
sg「…なんか不安になってきたわ。」
アルド「どういう意味??」
sg「…まぁええわ。なんか落ち着いたわ。」
アルド「…ならいいけど。」
sg「…なぁ、もしも、俺が国王に洗脳されたら…みんなを_
アルド「お前もな。」
sg「…えっ?」
アルド「どうせお前は見捨てて仲間や国民を助けてほしいって言いたいんだろうけど、国民も、魔導結社のメンバーも、お前を大切に想ってるんだぞ。」
sg「…。ほんと、お前には俺の考えがお見通しなんやなぁ…」
アルド「…無茶はなし。いいね?」
sg「…約束は出来んなぁ。」
そう言って俺は変装魔法を掛けて街の方へと歩いて行った。
izwさんside
iz「…なるほど、お話ありがとうございました。」
ロイ「ごめんな、2人はほとんど魔法を使えなくて…」
iz「いえいえ、お話聞けて良かったです。」
メーラ「…近くは魔法兵士たちが彷徨いてるはず…ただ、その人たちは洗脳されていない、むしろ恐怖で従うしかないという状況だから、見つかっても話し合えるかもしれないわ。」
fk「なるほど…。」
メーラ「ただ、アルドさんは分からない。あの人はどちらの味方なのか…」
ym「アルドさんって…多分sgiさんと戦っていた際現れた闇を全身に纏っていたもう1人の…」
mn「多分、その人ですよね。」
ロイ「…今日決着をつけるのか?」
iz「いえ、今日はもう遅いので迷惑でなければ宿でも探そうかと…」
メーラ「!それなら…!」
カウル「ホテル、ルミナス・グレイへいらっしゃい……ん?見慣れない格好…」
ロイ「Q国の魔導結社の方々だ。」
カウル「Q国!?なんで!?今って観光客入れてたっけ!?てか結界があるんじゃ…」
メーラ「結界を一時的にハッキングしたらしいわ。sgiさんを助けるために。」
カウル「!sgiさん…」
iz「お知り合いですか?」
カウル「もちろん。あの人に助けられて今俺は生きてるんだから。」
tr「…何かあったんですか?」
カウル「まぁ…反逆の罪で処刑されそうになってね。」
みんな「!!」
カウル「そんな時にあの人はこう言った。
“国王様、処刑してはさらに国民に怨みを募らせるだけでは?”…と。もちろん国王も、そうでもしないと反逆する愚か者が調子に乗るだろうって言ったんだけど、色々あって取りやめになって牢獄にまた入れられた。ここで長い時間過ごすんだろうなと思っていたら、魔導執行官のアルドさんと最高位魔導士のsgiさんが国王の目を盗んで逃してくれた。そして、ここでまた働いてるってわけ。」
みんな「!」
ということは…アルドという人物は完全な敵というわけでもない…?自分から国王の元へ行ったと聞いていたけど…その理由が分かればアルドという人物が敵が味方か分かるかもしれない。今はまだ、敵だけど。
?「こんにちは〜。」
カウル「こんにちは!」
?「…あら、見ない方たちですね。」
iz「こ、こんにちは。」
?「こんにちは。」
カウル「ご予約はされてますか?」
?「いえ…空いてますか?」
カウル「はい!では201号室で…」
カウルさんと今入ってきた金髪の髪を一つ結びにした華麗な女性が色々と話している中、メーラさんが静かに呟いた。
メーラ「この国の人なんでしょうか…?珍しいですね…」
mn「…珍しいというのは?」
メーラ「この国は、観光客は一応入れるんですが国王の城に近いこの宿に泊まりたいという人は少なくて…だからこの国の人がここへ観光に来たのかな?と。まぁ、観光できる場所はこの近くにはないんですけど…」
うーん…彼女に何か聞いてみようと思ったけど、もしメーラさんのいう通りこの近くに住んでいる訳じゃないなら聞いても無駄かな…?
?「…あの…」
iz「!?は、はい…」
?「先程から、その…視線を感じて…何か御用ですか?」
どうやらカウルさんとの話は終わったみたい。なら、少し聞けることないかな?
iz「実は僕たち、Q国から来たんです。」
?「あら?Q国?観光ですか?」
iz「いえ、僕たちは仲間を助けに来たんです。」
?「仲間を?どういうことですか?」
俺たちは彼女にここまでの経緯をかいつまんで話した。
?「クレルさん……」
fk「何か知りませんか?」
?「…クレルさんについては知りませんが…国王がいる城についてなら聞いたことがありますよ。」
mn「!」
?「ぱっと見簡単に入れそうなのに、実は国全体を覆う結界より厄介な結界があり、しかもその結界は触れたものの魔力を奪うのだとか…」
gn「なっ…」
そういえば、この国に関する情報ばっかりで、肝心の国王がいる城については調べてなかったな…
?「”赤き光の元には呪いは力を持たぬ”…」
ym「えっ?」
?「最近見た本に載ってました。国王は呪いなどの魔法が得意と…。まぁ、貴方たちは呪いとは無縁で効かなそうですけど。」
kw「なるほど…呪い…闇属性を…」
すごく有益な情報だ…
iz「ありがとうございます!」
?「お役に立てたのなら嬉しいですわ。それでは、疲れてるので失礼しますね。」
fk「ありがとうございました!」
そういって、女性はさっき言っていた201号室へと向かったみたいだ。
カウル「さて、君たちは?」
あ、そういえば俺ら、部屋まだ取ってなかったな…
カウル「…では、ゆっくりしていってくださいね!」
部屋割りは、俺とkwmrさんとtrsk。もう一つの部屋にfkrさん、ymmt、mn、gnとなった。
作戦会議のためにも荷物を置いた後、fkrさんたちがいる部屋に集まった。7人もいると少し狭いけど…
iz「それで…情報をまとめると、この国の国王は、恐怖で国民を支配しようとしてる、sgiさんはそれを食い止めるためにQ国にスパイとしてやってきた。目的は分からないけど、多分国民に手を出させないため…つまり、やりたくてやっているんじゃない。そして、その近くにいる魔導執行官、アルド。最高位魔導士のsgiさんは国王の右腕らしいが魔導執行官は姿を見せないし、情報がない。あるとすれば、自分から国王の元へ行ったということだけ…そして魔法兵士の人たちは洗脳というより恐怖で従えている…これくらいかな。」
fk「そして、城に関する話としては、E国全体を覆う結界よりも厄介な結界が城のどこかに張られている。それに触れると魔力を奪う…そしてあの女性の言葉、”赤き光の元には呪いは力を持たぬ”…それと、国王は呪いなどの魔法が得意…回避するにはその言葉通り、赤い光の元へ行けば回避できるってことなのかな。」
mn「赤き光って…何のことでしょうか?」
gn「その赤い光がある所にいれば、呪いはそこにまでこれないとか?」
ym「多分そういうことなのかな?」
tr「…。」
kw「…trskどうしたの?」
tr「…いや、今ふと思ったんですけど…あの女性、そのことを最近本で見たって言ってましたよね?」
iz「あぁ、そう言ってたよな。」
tr「…あの人が、どこでその本を見たかによっては変わるかもしれないんですが…
E国に関する本は消されたはずなのに、あの人はどうやって最近見たのかなと…」
続く
書き過ぎると最後を上手くまとめられなくなりそうで手が止まってました…すみません。
では、閲覧ありがとうございました!
コメント
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読んだよ!sgiさんの内面がどんどん明らかになってきて、切ないなぁ…「巻き込みたくない」って本音、ymmtにちゃんと届いてたんだね。アルドとのやりとりも良かった、「お前もな」って返しにちょっと笑った。izwたちが情報整理しながら進んでいく感じ、着実に準備整えてるなって思った。ラストのtrskの一言が不穏で続きが気になる…!