春の陽と小鳥
幼いころ、いつも一緒に遊んでいた幼馴染─
春川陽と小鳥遊ひより。
ひよりが引っ越してから、二人は自然と離れ、
思い出だけが静かに胸の奥に残っていた。
大学で再会した二人は、昔の距離に戻れそうで戻れない。
陽は明るくてまっすぐ、でもどこかひよりを気にかけすぎていて、
ひよりは小さな小鳥のように、近づきたいのに一歩ためらってしまう。
幼い日の思い出と、今の自分たち。
変わったものと、変わらないもの。
大学という新しい世界の中で、
二人の距離はゆっくり、春の陽だまりみたいにあたたかく縮まっていく。