沙律side
視線があの化け物にくっついて離れない
そんな事を思っていると、化け物の鞭が私に向かって……………
誰かに腕を引っ張られる…紺さんだ。
「…紺さ…」
「今はとりあえず逃げよう!!なんか危険な気がする!!」
…確かに…そうだよね
「はい…!!」
私は皆から離れないよう走って走って…走り続けた
…疲れた。どれくらい走ったんだろう。
足はガクガクだし苦しいしもう嫌だ…
「沙律…大丈夫…?」
累は心配そうに私の顔を覗き込む。心配かけちゃった…。
「大丈夫だよ!心配しないで!!…それで…」
紗一さんは結糸を鋭く睨みつける
私が言おうとしてたことを言ってくれてありがとうございます。
「ごめんうさごめんうさ!ちゃんと説明するうさよ!」
「…まさか結糸…説明してなかったのか?」
黒羽は「マジかよこいつ…」という視線を結糸に送る。
いや、あなたも同じぬいぐるみですけど??
「ちょ…黒羽!黙るうさ!!」
やっぱり自称優秀(笑)じゃん。このうさぎ
「えぇっと…このインターネット世界には元々たくさんの人間がいたんだうさ!」
「でも…ある日あの化け物…「くるみ」が現れて人間達を殺していったんだうさ!」
え、サラッとヤバいこと言うじゃん…。
「でも…人間の生き残りが僕達ぬいぐるみを作り、くるみを倒してくれ!とお願いしてきたんだうさ!」
…中々すごいストーリーだな。
「でも…仲間達はどんどんくるみに殺されていったんだうさ…。」
「なるほど!だから人間とぬいぐるみがたくさんくっついてたのか!」
…累は納得したようだ。
「お願いうさ!!僕達と一緒にこのインターネット世界を救ってほしいんだうさ!」
「でも…さ。死ぬ可能性もあるってことでしょ?そんな危険なこと協力できないよ…。」
紺さんは申し訳なさそうに視線を下に落としながら言う。
「そこで!作戦があるんだうさ!」
「くるみはまぁ…言ってしまえばぬいぐるみうさ!だから切り裂くモノを持ってきてくるみに使えば…」
「…倒せるかもしれない…ってことか?」
「そういうことうさ!物分かりがいいうさね!」
なるほど。だから切り裂くモノ…ハサミとかかな?
「…それでも…私達があんたらに協力する理由は無いはず。私達に危害が加わるわけじゃないんでしょ」
「そううさけど…ここからは出れないうさよ?」
…え?
「…どういう…こと?」
「そのままうさ。くるみを倒さないとここから出れないうさよ。」
「なぜか?僕達しか君達を元の世界に戻せないからうさよ。そして…僕達はくるみを倒してほしい」
「…ここまで言ったら明白うさね?頑張ってうさ!」
そう言って彼はにこにこと笑った
続く
コメント
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好き…() 不穏すぎて好き((
え〜…これどうなっちゃうの…めっちゃ気になる🤔🤔 小説上手すぎて尊敬を超えますわ…
めちゃくちゃ不穏だなぁ… school daysでやられた私に耐えられるでしょうか…怖ぇ…