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( *˙ω˙*)و グッ!
🇯🇵…そろそろ帰りましょうか
🇫🇷そうだね
僕はチラッとスマホに目を落とす。時刻は10時を指していた。
あれから一時間程、日本君と世間話をしながらお花見をしていた。
日本君とこんな2人きりで長く話したのはいつぶりだろうか?
僕はこの時間が心に残る程楽しかった。まあ日本君がどう思っているのかは知らないけど。
🇯🇵ん〜!よしじゃあ帰りましょうフランスさん
日本君は身体をグッと伸ばして立ち上がり、僕に手を伸ばした。
僕はその手を強く握り締め、立ち上がる。
🇫🇷日本君の家ってどこら辺にあるの?
🇯🇵私は彼方の方角ですね
日本君はスッと指差した。
🇫🇷奇遇だね!僕も家がそっち側にあるんだ、良かったら途中まで一緒に帰らない?
本当は嘘だ。僕の家があるのは日本君が指した方角とは真逆の所にある。帰れないことはないけれど、遠回りになってしまう。
でも僕はもう少し日本君といたかったからそう答えた。
🇫🇷じゃあ僕はこの辺で
🇯🇵あっはい分かりました
ある程度の所まで来て僕はそう言った。
流石に言わないと帰るまで時間が結構掛かっちゃうし。
🇫🇷…?どうしたの?
ギュッと、日本君が僕の手を握る。
僕は内心ドキドキしながら首を傾げる。
🇯🇵あっ…いえっ…何でもないです、それではまた
🇫🇷えっあっ…うんまたね
日本君は慌てて僕の手を離し、別れを告げて歩いて行ってしまった。
…何だろう?一瞬チラッと見えた日本君は何故か悲しそうな、歪んだ表情をしていた。
🇫🇷今度会ったら聞いてみようかな
僕は日本君とゆっくり話せた嬉しさを胸に、ようやく睡魔が襲って来たので足早に帰路に戻った。
🇯🇵…ただいま戻りました…
だがそう声を小さく上げても、シン…としている。
ん?もしかしてアメリカさんは…寝て
🇺🇸おかえり、遅かったな
なかったですね…
背後から強く、ミシッと身体から音が鳴る程にアメリカさんに抱き締められた。
🇺🇸日本、なんで今日帰って来るのがこんなにも遅かったんだ?電話もLINEも返さないでさー
『それに』
と、アメリカさんの手が私の首元に触れる。
🇺🇸何でお前からフランスの匂いがするんだ?
アメリカさんがそう言ったその瞬間、首に痛みが走った。
🇯🇵いっ…!
🇺🇸ハハッ、前噛んだ所折角治ってきてたのにまた血が出てしまったな
嘲笑うかのように言うアメリカさんは、口は笑っているが、目は笑っていなく、私を見下ろしていた。
🇺🇸今夜はお仕置きだな
そう言って、私は何も抗う事すらなくアメリカさんに寝室へと連れて行かれてしまった。
『終』