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バカと天才は紙一重、なんて良く聞く。
でもそんなのは一部だけだ。何故かって?
世の中には何がどう転んでも天才になんてなれないバカは存在するからだ。
そう、私みたいな…
「おはようございます!」
私の名前は日坂美桜(ひさか みお)。青春真っ只中の高校1年生!…とは言っても、恋愛をした事も無ければ出来る気もしない。それ以前に興味が無い。友達?居ないわそんなもん!何故か同級生よりも社会人の知り合いの方が多いのだ。
まぁ唯一仲のいい幼なじみの中野陽菜(なかの ひな)がクラスの隣の席って幸運だけが味方してくれた、普通のどこにでもいるJKである。
「美桜!今日も早いねっ♪」
「陽菜!おはよー!」
ちなみに現在正午丁度である。今日も寝坊したらしい。
「高校になったのに寝坊癖治らないよね〜w 単位とか大丈夫なのっ?」
「うん!大丈…」
「日坂!!お前また遅刻してきやがって!」
やっばい鬼教師が来やがった。いや何してんの?ドア外れたんだけど。
「出席日数が足りとらんのが分からんのか!!今日から全教科補習だぞ!?」
「ぷぇ……?」
全教科…?なんかの間違いでは…
「入学式から毎日昼間に登校しやがって…!何回分の出席が足りてないか分かってんのか!」
「ぅ……」
「……ぅ?」
「ぅわぁぁぁん陽菜ー!補習やだよぉぉ!」
「おいこら!友達に泣きつくんじゃない!」
嫌だよ!陽菜と一緒に帰れないじゃん!
「先生?あのー…っ」
「ん?どうした中野?」
「私も補習受けてもいいですか…っ?」
「陽菜…」
「いや、中野…お前は毎日来てるしテストも全部満点だっただろ…」
「陽菜!?」
なんか勝手に裏切られた気分…
「まぁまぁwでもこれで一緒に補講受けれるよ?」
「うぅ…」
補習が始まった。うん、何もわからん…
「さて、中学で習ったであろう因数分解ですが…」
因数分解?ナニソレオイシイノ?
どうやら私には前提知識も無いらしい。
「ぁ、シャーペンの芯無くなった…」
「私貸すよ♪いくつ要る?」
「ありがとう陽菜…じゃぁ2本お願い!」
「了解♪どうせだし、シャーペンも貸すよ♪」
そう言って全く同じメーカー・太さのシャーペンを渡してくる。お揃いとはまた嬉しい偶然!何よりこう貸し借りした時に使いやすい。
「わざわざありがとう!」
「どういたしまして♪んで美桜、さっきの授業理解出来たの?」
「全く出来てない☆」
「笑顔で言わないの……」
笑顔じゃないとやってられないんだよコノヤロー…
「ほらほら不貞腐れないの!教えてあげるから一緒にやろ♪」
「お母さん…?」
「ぉーよちよち♪美桜ちゃんは良い子でちゅねー♪」
「やめろぉぉ!」
その後も、謎のあやしを受けながら補習を終わらせた。ちなみに最初の実力試しテストは0点で、補習後の確認テストは20点だった。